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12月31日 良いお年を。

 

 

2018年も今日でおしまい。

大晦日、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は明日、元日より静岡へ帰省。

 

事務局は1月5日までお休みを致します。

 

どうぞ宜しくお願い致します。

 

名倉

 

 

以下、2019年1月の催しの数々をご案内致します。

 

 

 

 

【 五味五感展:東京巡回展 】

 

 

会期:1月11日〜1月20日(15日はお休みとなります)

詳細はhttp://tezukuri-ichi.jugem.jp/?eid=2034をご覧ください。

 

 

 

 

 

【 マグとわたし:東京巡回展 】

 

 

会期:1月18日〜1月21日(最終日は17時まで)

詳細はhttp://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=1388をご覧ください。

 

 

 

 

 

そして、雑司ケ谷手創り市の第1弾の催しは「ふゆの陶器市」です。

会場は大鳥神社会場。ぜひともお越し下さいね。

 

 

 

 

*運営スタッフ募集*

*今回は男性スタッフのみとします*

 

 


HP:http://www.tezukuriichi.com/ 
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12月28日 マグと打合わせ。

 

 

一昨日と昨日のこと。

年明け、1月18日より4日間のみ開催される「マグとわたし」東京巡回展の打合わせをしてきました。

 

東京会場であるポポタムさんでは、最終日21日以外は連日、特別ゲストに出張していただく。

 

1月18日(金)はFelt coffeeさん

19日(土)はたしろりなさん

20日(日)はCircus関口さん

 

このお三方が現場へ出張。

 

それぞれ特徴のある方々ゆえ、今から個人的にも楽しみである。

 

詳細は年明け、10日頃にお知らせ致します。

乞うご期待!

 

 

(photo by トオク)

 

「マグとわたし」東京巡回展

会場:ブックギャラリーポポタム

会期:1月18日(金)〜1月21日(月)

詳細は【こちら】CLICK!!をご覧ください。

 

どうぞ宜しくお願い致します。

 

名倉

 

____

 

 

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12月27日 わたしのパン物語。

 

私の実家ではパンを食べる習慣がなかった。

パンを食べる時には近所の喫茶店でモーニング。

特別、パンを食べたいな〜と思うこともなかったけれど、たまに行く喫茶店のモーニングにワクワクしていた。

ある時、実家のむかいにあった前の某有名電化製品をつくる企業、その寮に住む開発の方がホットサンドメーカーを持ってきてくれた。

当時、そもそもホットサンドなるものを知らなかったからナンノコッチャ?だったが、とにかくまあ作ってあげるから食べてみなさいと云われ、初めて食べた時の衝撃といったらなかった。パンあったけ〜。やばかつた。

その後も我が実家ではパンよりも米。それに変わりはなかったが、私たち兄弟が少しづつ年を重ねると、父親は近所の駄菓子屋で安く買ってきた賞味期限切れの食パンでフレンチトーストをつくってくれ、その魔法のような味わいに普段兄弟喧嘩ばかりだった私たちは「おいしいね〜」と言いあい、たらふく喰った。

その様子を見た父親は次の手をうち、わざわざフランスへ渡仏しフランスパンを買ってきて、それでフレンチトーストを作ってくれた。今思えば、当時、日帰りでフランスを往来するなんて無理だろうし、そもそも財布を持たない父親がパスポートなど持っている訳もなく、兄弟揃って騙されていたということになる。

ある時、そのことを父親に告げたら、こう云われた。

「だまされた奴が悪い。」

「なんでもかんでも本当のことを知ろうとするな。」

子供心に「たしかに。」と強く深く頷いた。

そうやって徐々にパンとの交流を深めつつあったものの、給食のパンが大嫌いだった。

育ち盛りの子供達にパンとはなにごとか!?である。

米を出せ。とっととよこせ。

給食室を焼き払うぞ!である。

焼き払うことはしなかったが。

実際、「あんなもの喰うか!」と常々教師に訴えていたことを思い出す。

そんな教師は「じゃあ、喰うな。馬鹿野郎。」とパンチの効いたひと言をくれた。

その時も子供心に「まあそうだな。けれど米をよこせ!」と思い、実際云ったら更に叱られた。

当たり前だろう。てめえで稼げもしない小僧がなにを云うか!?である。

そんなパンライフも東京に来たら、そもそも変わった。

なんというか、パンがただそれだけで旨いのである。そして、固いのである。

以来、名の知れたパン屋があると固いパンを買い、つまみとして食べることを好んだ。

パンのついでにスコーンなるものを知ったのも東京に来てからだ。

当初、スコーンの良さが全く理解出来なかった。

スコーンと云えばコイケヤだろう。である。

もとい。パンである。

固いパンなのになんだかジューシー。

そして塩っけも効いている。

そんなパンが私のパン道の指標となった。

ハード系最高。

 

話しは変わり、随分とはしょって、はるのパン祭り

 

雑司ケ谷スタッフのパン好きによって始まったそれは今年で何年目になるだろうか?

数えればいいのだけど、面倒なので数えない。

が、まあまあ続けているのは確かだ。

 

なにより、パン祭りの担当スタッフは自分の欲求に正直で、楽しんで取り組んでいる。

たまにと云ったら控えめだけど、それでいいのか??と思う時もある。

が、まあそこは放っておこう。

結果オーライと思うようにしている。

 

 

という訳で、、

 

2019年の「はるのパン祭り」『フランスパン』に注目したものになるらしい。

となると、もちろん「トースト部」もそれに付随した企画になる。

 

詳細は後日ご案内致します。

 

まずは昨年までの様子をご覧あれ。

 

http://tezukuri-ichi.jugem.jp/?cid=38

http://tezukuri-ichi.jugem.jp/?eid=1958

 

パパパパ、パン。

 

ここまでご覧頂き有り難う御座いました。

 

名倉

 

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12月25日 雑記。

 

クリスマスは普段あまり食べないケーキをいただく。

ほか、特別なにをするわけでもない。

 

今年は近所に古くからある洋菓子店で安くてちょうどいいアップルパイとクリスマス仕様?なカップにはいったプリンを購入。

 

行事ごとは基本面倒という性格ゆえ、こんなもんでいっか…と終える。

 

安くてちょうどいいアップルパイはほどほどに美味しかった。

プリンは生クリームとの相性がとっても良かった。

 

手にいれたカップは年明けの手創り市に連れて行こうかと思う。

場違いだけどお許し下さい。

 

 

 

好評開催中の「マグとわたし」長野駒ヶ根巡回展はトオク店主の室根さんの要望もあり、12月29日まで会期を延長しました。

 

信頼の出来る彼の場であれば、永遠に続いてもかまわない。

…というのは言い過ぎでしょうか。

 

https://www.instagram.com/tooku_sayu/

 

都内に住む長野駒ヶ根近郊出身の皆さまへ。

帰省がてらお越し下さい。

 

それではまた。名倉

 

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五味五感。東京巡回にむけて。

 

 

先日のこと。

 

五味五感展、東京巡回展の会場であるnice things.併設のギャラリーへ打合わせに行ってきた。

 

夏に初めての打合わせをして、今回で2回目。

あれから、ナイスシングスさんでは週に1日のみ(年内は金曜営業とのこと)のショップもオープンされたそうで、現場の変化を感じれた一日だった。

 

この日は改めて食事会の段取りの確認と、展示会にむけての什器のチェックが主な議題。

どれもこれも、クオリティを生み出す話題というよりは事務的なことに重きを置くもの。

とはいえ、打合わせの合間合間のちょっとした一言にその人となりや意気込みが表れるものなので、事務的なことほど意外と人の差異が見えるもの。

改めてそう感じた。

 

食事会については夕顔藤間さんに任せるとして、、

展示会は私が主となる場。

 

現場のサイズと空気を自分の中に落としこみ、実際の場としてイメージを膨らませ、現場に落としこみたい。

東京会場らしさ。結果的でもいいのでそれを見つけることができたら。そう願っている。

 

 

 

五味五感展 / 東京巡回

nice things.併設ギャラリー

1月11日〜1月20日

 

詳細は下記URLをご確認下さい。

 

http://tezukuri-ichi.jugem.jp/?eid=2034

 

 

それではまた。

 

名倉

 

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12月13日 おひさしぶりです。

 

お久しぶりです。名倉です。

 

静岡へ行き秋田へ行き、再び静岡滞在が続き、ようやく東京に腰を落ち着かせたのも束の間、明日は長野へ行って参ります。

そして、明々後日、16日は雑司ケ谷手創り市の開催です。

師走ってあっという間すぎて驚いちゃいます。

 

上の写真は秋田空港から車で2、30分ほど走らせたところにある道の駅の蕎麦屋での一枚。

たまに見かけるロードサイドのお店に相田みつを。

触れない訳にはいきません。

老人が蕎麦をすすり、朝陽がさす景色がとても綺麗でした。

蕎麦の味は、、記憶に御座いません。

 

 

明後日、12月15日からは長野駒ヶ根の「トオク」さんにて「マグとわたし」の巡回展が開催されます。

トオク店主の室根さんがきっと今も尚、後から後からやってくる作品達と四苦八苦している最中、私はこうしてパソコンにむかい、日記なんぞを書きつつ、時折、ユーチューブなどを見ていている訳です。ごめんなさい。

 

明日の夕方には手持ちで幾つかの作品を持って搬入にお邪魔します。

そして、15日の初日はお昼過ぎまでお店に立ち(というと偉そう。役に立たないのに。。)、接客などを少しばかり試みようと思っている訳であります。

 

秋田に続き、長野会場。楽しみです。

楽しみにしていて下さいね。

 

それではまた。名倉

 

 

 

____

 

 

*注連縄のリースWS:FINAL*

http://tezukuri-ichi.jugem.jp/?eid=2056

 

 

 

 



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11月19日 

 

 

先日のこと。

都立大のギャラリーで開催中の清水美紅さんの個展にお邪魔してきた。

 

今回、彼女は二十四節気をテーマに24枚の作品を制作。

作品をまとめた作品集を発表しています。

 

展示会の案内については「こちら」CLICKをご覧いただくとして、、

 

テーマを設け作品を制作し、作品集としてまとめ、更に展示会場でもテーマに準じた展示構成をつくりあげること。

そこに、絵描きとして矜持や彼女がこれまで培ってきた地力を感じることが出来ました。

 

 

 

清水美紅

24 s e k k i / にじゅうしせっき

会期は11月25日まで!

 

お近くにお立ち寄りの際にぜひ。

 

 

話しは変わり、、

 

11月の手創り市は無事に終え、今週末は静岡で「五味五感」が始まる。

 

7年ぶりの開催の本展では、自分も販売の場に立つことになるので緊張する。

自分で販売することに対して、自慢出来る矜持も誇りも培ってこなかったので正直逃げ出したい気分になっている。

販売についてはずぶの素人、梱包においては尚更。

ご来場予定の皆様におかれましては、そんな私のヘマについては温かい目で見守って頂けるようお願いしたい。

 

五味五感の詳細は↓こちら↓まで。

http://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=1399

 

それではまた。名倉

 

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<2019年開催スケジュールはこちら>CLICK!!

 

 


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11月2日 教えられたこと。

 

今週末の静岡入りにむけて日々黙々と作業につぐ作業。

毎日夜に寝て朝起きる正しい生活を送っている。

 

ついでに。

歯医者から渡された薬を飲む為、腹も減ってないのにナニカ食べなければいけない生活。

口惜しいが仕方がない。

結果、一日3食が当然とばかりに機械のように咀嚼。

実に情けないが、たまにはいいだろう…そう納得させている。

 

その納得の果てが、上記写真の、某コンビニで購入した食パンをトースト。それだ。

 

人生はわずかに思い通りなるものと9割以上の仕方ないで成り立っている。

そう云っていたのは誰だったか?

あ、自分だ。。

 

小津さんは云っていた。

世間で起きている、ほとんどのどうでもいいことに抗う必要はない。

 

いつかそんな心境になれたらいいな。

そう思っている。

 

 

 

 

先日のこと。

かねてよりじっくりと話しをしてみたいと思っていたジュエリー作家の彼と食事をした。

 

彼によると初めて手創り市に出展したのは&SCENEの時らしく、その後、雑司ケ谷にも出展するようになり、静岡にも参加し、それから活動の幅を全国へ広げていったよう。

 

最近では都内の手創り市に参加出来ないことを悔やんでいるらしいが、求められる場所で活動し活躍すること。

そのことが何よりも優先されるべきなので、私からすればそれは取るに足らないことだ。

 

彼と話しをしていて感じたのは、、

 

はじまりは手創り市からだったけれど、活動の幅を広げると共に縁遠くなってしまうことへのその人なりの申し訳なさのようなものが、出展出来ない口惜しさ?のようなものに繋がるようだ。

 

自分で云うのもなんだし、身近で関わるスタッフにとってもどうかと思わなくもないが、作り手として活動の場を広げ、ある種の進化をしてゆくのであれば、まずはそれを目指すべきだし、イベントというのはすべからくステップアップの場所であっていい。

端的に云えば、利用するだけしたら良い場所。そんな風通しの良さ?が必要だ。

 

同時に。

イベントを主催する当事者としてあるべき姿は、個人の作り手に依存することなく、束縛することなく、常にこんな風に云える姿勢でなければいけない。

ある種の極論だけど聞いて欲しい。もしくは無視してくれても構わない。

 

「あなたの変わりはいくらでもいる。同時に、あなたにとってわたしたちの変わりもいくらでもある。」

 

人間は誰しもオンリーワンかもしれないが、この考えが余りにも過ぎるといけない。

自分とは関係無しに世の中は常に流動的だし、自分の存在はその流動的な世の中でたゆたう一枚の葉っぱなのだから。

なにもこれは、冷たい訳でも寂しい訳でもない、ふつうのことをふつうに考えたらこうなるってだけのこと。

 

イベントの背景として、少なくとも形としてオープンであることがイベントとしての良心だし(その為に公募という仕組みを維持することがとても大事なこと)、作り手がどこでどんな活動をしようとそれはこちらの問題ではない。

 

そうはいっても、誰もが人間。

自分の気になる人が、イベントが、お店が、今どんな活動をしているのか?

その程度のことは気にかけるし、それもまたお互いの理解に繋がることだし、他者を知ることで自分の発展的可能性が見つかることもある。

大事なことかもしれない。

 

10年以上前と比べての今日。

作り手にとって活動の場はリアルでもバーチャルでも世界でも広がり、選択肢は広がった。

SNSを中心とした比較的手軽な宣伝だけで活動してゆけるのは、やりやすさという点でとても良いことだと思っている。

もちろん、どこかで楽をするのであれば(この言い方は語弊があるが、言葉を知らぬのでご勘弁を…)、他方で自分自身の努力、創意工夫、辛抱なども同時に必要なことだろう。

それもまた選択肢の広がりからくる、各々が何を取捨選択するのか?というお題目。

選べることの楽しみを誰もが望んでいるから、これからも世の中は便利になり続ける。

楽しいじゃないか。

 

2018年の10月で雑司ケ谷の手創り市が始まり13年目を迎えた。

これからも、作り手と使い手の日常の舞台として、自分たちにつまらぬ価値などつけずにやってゆけるよう努力したい。

それが彼のような、始まりの場所として位置づけてくれている方々への感謝に繋がるのだから。

 

2020年のオリンピックの年には15年目に入る。

それまでにどんな変化をしているだろうか。

 

作り手の皆さんへ。

お互いに切磋琢磨し、頑張ってゆきましょう。

私はまず…

そうだな…

虫歯を治します。

 

それではまた。

 

名倉

 

追伸。

週明けからは「五味五感展」の参加作家紹介がスタート

ご覧くださいね。

 

____

 

 

 

「 五 味 五 感 展 」

2011年の春を過ぎた頃、はじめての五味五感を開催しました。

あれから7年が過ぎ、2018年11月より再び、五味五感を開催致します。

 

 

 


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10月31日 歯医者。

 

先日の大病も完治し(風邪)、今度は歯痛がやってきて、28日の&SCENEでは買いたかった焼き菓子を我慢。

お菓子が大好きな私にとってそのストレスは甚大で気が狂いそうな数日を過ごしていた。

そして一昨日、行きたくもない歯医者へ行ってきた。

歯医者へ行くのは親知らずを抜いて以来、4、5年ぶりのことだろう。

4、5年前のあの日あの時、私は三十路を後半にして初めての歯医者体験。

歯医者へ通う日々にかいた恥を今でも忘れない。

そんな訳で歯医者。

事前に予約が必須とのことで電話予約をするものの、その時点で震えが止まらない。

この後行われる苦行に自分が耐えられるのか?

途中で死ぬのではないか?

という様々な心的外傷を抱えながら、息も絶え絶え歯医者に到着。

歯医者に到着後、女看護師に「初診ですか?」と聞かれ、「初心者ですか?」と聞かれたと勘違いした私は、「初心者です」と答える。

単なる聞き間違いで言い間違いだが、これはこれでだいたい伝わるな〜と感心していたのも束の間、女看護師は怪訝な目で私を眺め、「この阿呆が…」と呆れた表情で机に目をやり、紙切れ一枚を渡し、「これに必要事項を書け」とおっしゃる。

紙面はいわゆるアンケート形式で、これまでに大病を患ったことなどあるか?お前はアレルギーなどあんのか?すっとこどっこい。などなど、様々な質問を投げてかけてくる。

普段であれば、こんな一方的な質問状などを受け付けない私だが、歯痛を完治させる為、まずこれを乗り切らねば始まらない。

とりあえずその女看護師に「大病とはなんですの?」と聞くと、「入院や手術が必要な病気のことです」としれっと云う。

そのしれっとはキレもよかった。

女看護師の云うことを、入院や手術が必要な病気、もしくは現象。と受け取った私は、生まれたばかりの時は入院、またはその範疇に入るのか?と思ったが、そんなことを云おうもんならメスで首をさかれるのは必定!と思い、口を滑らすのをよしておいた。

なにごともクチは災いの元である。そのことを人生で学んできたさ。

アンケートをやり過ごし、その後、待合室で無料の水をごくごく飲んでいると、先ほどの女看護師に「中へ来い」と云われたので、へい!と勢いよく駆け込もうとすると「靴は脱いでくださいね」とたしなめられた。

いきなりの減点1。ここでの減点はどんな罰が待っているのだろうか?

減点1につき爪を一枚はがされるのでは?と戦々恐々としつつ、診察室へ。

診察へ通されると、柔和な笑顔をたたえた短髪四十路を半ばと見られる男がいる。

奴がこの歯科医院の頂点、院長さまというのは明々白々。

院長は「やい、小僧。ここへ座れ。」とは云わなかったが、それっぽく聞こえた被害妄想バリバリの私は、頂点に立つ人間と無闇に目を合わすと大変なことになる…と思い、目を合わさず、そろりとリクライニングへ寝転ぶ。

そもそも診察室というのは非常に明るく、我が事務局とは比べ物にならぬ明るさ。

まるでそれはバイオハザードの研究所ばりに不穏な明るさをもっている。

そして、歯医者にあるリクライニングシートは大抵、エコやクリーンさを想起させるホワイトや薄めのグリーンなのだが、却ってそれが私の不安をかき立てる。けれど、ワインレッドだったら…と思うと、まだマシなのかもしれない。

院長は死体のように寝転がる私に様々な問いかけをするのだが、私は死ぬ思いでやってきているのだから、間を髪のようなスムーズな受け答えは出来ない。けれど、院長はその特権と誇りにかけて私に親切丁寧に問いかけ、たどたどしい私の回答に耳を傾け、ああそうですか、と重々しく、けれど嫌味のなさなど皆無に頷き、語りかける。

診察の結果、左下の奥歯の歯肉が炎症を起こしているとのこと。炎症を炎上とまたもや勘違いした私は歯医者業界のスラングか?と思ったが、黙っていた。

炎症ついでに院長は「歯と歯の間に若干の虫歯があるけれど、これは炎症を治してから治療しましょう。」そう、軽くいなすように云うが、私にとっては一大事。ついに虫歯になってしまったのであるから。

生まれてこのかた、虫歯と縁のなかった私にとってこの宣告は死刑または島流しの宣告と変わらない。虫歯イコール世間からの生涯にわたっての隔離、もしくは死亡宣告と同等なのだから。

虫歯の常連であれば「たかがその程度の虫歯でなにを云うか!?この馬鹿者が。」とひっぱたかれるだろうけど、私はあらゆる病気と病院に関わることなくこれまでひっそりと暮らしてきた訳だし、ついに病院に通う日々がやってきてしまったということは、今後あらゆる病気にかかる前兆でもあり、はるか昔の偉人曰く、「病院に行くから病気にかかる」という名言にもあることからも、今後の私の人生は病院と共に、病気と共に歩むことは必定で、そのことから逃れる術はない。

診察も終わりの時、院長は「炎症をおさえるお薬をだしておきますね。一日3回飲んでください。」と言い残し、寂しくて死にそうなパトラッシュ、括弧私を置いてどこかへ消えていった。

待合室へ戻り帰ろうとすると、先ほどの女看護師が「まだ帰るんじゃねえ。馬鹿野郎が!」と花瓶を投げつけ云うので、椅子に座り、雑誌女性自身をぱらぱら。サイゾーがあったらいいのにな。そう思ったが、云わなかった。

再び女看護師は私に「お薬が出ていますので〜」と言い、「本日のお会計は◯◯です。」と述べ、薬と明細を渡してきた。

渡された薬と明細を受け取りつつ、請求された診察料を信任のある日本円で支払い、店より出た私は空を見上げ溜め息ついた。

1時間にも満たない滞在時間であったが、途方もない時間が経ったように感じられたし、実際、途方に暮れた。

そんな訳で、現在の私は薬物にお世話になっている患者という身分。

患者というのは身分制度の上でどの程度の位置にいるのだろうか?と思うのだが、誰も教えてはくれない。

そして、ここ数日は薬を服用するため、腹も減ってないのに飯を喰う、という品性下劣な生活を送っている。

なにより、明日11月1日は再び件の歯医者に行かねばならず、おそらく今晩は恐怖でたまらず枕を涙で濡らすだろう。枕はないんだけど。

 

(なお、前出の女看護師も院長もとても親切な人であったから、行き過ぎの表現は全て、私の被害妄想からやってくるものであることをここに記しておきたい。)

 

最期に。

同じように歯医者へ通う、顏も名前も知らぬ人々へ。要するに他人へ。

この闘いに勝つべく、お互いに心を通わせあい、心痛を想像しあい、この危機を乗り越えましょう。

もしも貴方が先に歯医者を卒業した時には後に続く私たちのことを待っていてください。

仮に私が先に卒業したなら、きっと貴方と同じように待ってます。

もしくは誰かバイトを雇って待たせておきます。

待ち合わせの合い言葉はルミネ一階で。

よろしくどうぞ。名倉

 

追伸。

最期までお付き合い頂きありがとうございました。

あなたも暇ですね。。

 

____

 

 

 

「 五 味 五 感 展 」

2011年の春を過ぎた頃、はじめての五味五感を開催しました。

あれから7年が過ぎ、2018年11月より再び、五味五感を開催致します。

 

 

 


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10月27日 本に触れる良い機会。

 

 

明日、10月28日は「&SCENE手創り市」の開催です。

今回は毎年好例の【BOOKS & SCENE】ということでとても楽しみにしてきました。

 

 

私にとって、どんなに忙しくなろうとも欠かせないものが2つあります。

 

ひとつは外食すること。またの名を呑みに行くこと。とも云います。

 

もうひとつ。

これが最も重要なのですが、読書です。

 

ふだん、どうしてもSNSをはじめとするお手軽な環境に身を置いているが故、ネットから切り離される時間をつくることが難しい。

(とはいえ、ガラケーの私はまだ、世間一般よりはマシな方だとは思ってますが…)

 

本よりも知的好奇心を満たされるものが想像つかず、それはきっと、本を読む事自体が数少ないアナログな行為であり、唯一無二の、時間のかかる知的冒険心があるからだと思います。

 

 

読む本は基本、なんでもいい。

 

私は、人間を知るにはミステリーとサスペンスが良いと思っていますし、知的好奇心を楽しむのであれば、人文系や社会科学、世界中の民族の規範や文化を知るような本を選ぶようにしています。

 

少なくともビジネス書的なわかりやすいものを読もうとはしません。

これには、先入観がある…という前提で、わかりやすいものに触れれば触れるほどに時短を意識し、その結果、阿呆になると思うからです。言い過ぎでしょうか。。

 

 

そんな私が、更に自分の知らないことを知る為のきっかけとして、BOOKS&SCENEの「みんなの本棚」はかけがえのない機会であり、他者を想像し、前向きに知ろうとすることが出来る機会にもなってます。

 

 

そんな訳で、10月28日は本を通して人を知る機会。

「みんなの本棚」へのご参加ご来場をお待ちしてますね。

 

よろしくどうぞ。

 

名倉

 

____

 

 

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