- 革見本のこと:歩馥×日々ノ根
- 2011.09.30 Friday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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事務局に届く申込書の開封作業は私の役目。
職場から帰ってきた後、珈琲をいれ、適当な果物かパンきれを食べつつ、もくもくならぬ、もぐもぐ開封してゆく。
多くの申込書には様々な工夫そして想いが語られている。
毎月申し込みをしてくれている方の中でも、毎回変化に富んだ申込書をつくって送ってくれている。
10月手創り市選考会前、とある申込書に書かれている内容に私はとても惹かれた。
それは革作家さんの革見本のはなし・・・
「コースターですか?」
「いえいえ、赤ちゃん靴の革見本です。
つま先のところにこうやって合わせると・・・」
お客様とそんなやりとりがある。
革見本というと、四角くカットした革の隅に穴をあけて、そこにリングを通したものをよく見かける。
もしくは、革を貼り付けた台紙が革表紙のファイルに綴じられているもの。
これまで訪れたことのある靴や革小物を扱うお店は、そういったものがほとんどだった。
自分たちが革見本をつくるとなったとき、同じようなものをつくろうという気持ちは起きなかった。
おそらくそのような革見本のつくりは、お客様が革見本から選んだものを豊富な在庫の中からすぐに提供できる環境でこそ、機能が発揮できるものではないかと思う。じゃあ、赤ちゃん靴を持ち込める数に限りのある手創り市という環境で、赤ちゃん靴のセミオーダーを考えるお客様にとってほんとうに必要な革見本ってなんだろうと思い、試作をいくつかして、この革見本に行き着いた。
この四つ葉のクローバーのような革見本は、葉っぱの一枚一枚が赤ちゃん靴のつま先のデザインになっていて、1色につき4パターン、5色で20パターンの中から選ぶことができる。
お客様にそのことを説明すると、「へぇ〜!面白い!」といいながら、ディスプレイしているサンプルの赤ちゃん靴のつま先に重ね合わせて比べたり、お子様連れの方はお子様のつま先に合わせて、履いた姿をイメージされている。
先日参加したイベントに見えたお客様は「こうやって選んでいるだけで楽しい!」と喜ばれ、それをきっかけにたくさんの話ができた。楽しそうに選んでくれる姿を見て、きっと赤ちゃん靴を買ってもらうってことは、こういう楽しい経験を提供することでもあるんだろうなと実感した出来事でもあった。
ディスプレイできる赤ちゃん靴の数が少なくても、お客様がイメージをふくらませやすくする工夫をすること、想像しながら選べるワクワク感を提供すること。自分たちでものをつくり、自分たちの手で渡してゆくつくり手だからこそできることを、手創り市という場でこれからもひとつずつやってゆけたらと思う。
歩馥×日々ノ根 HP http://hibinone.noor.jp/
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「歩馥×日々ノ根」さんの文章と写真からは「工夫×笑顔」 を連想した。
こうした文章をいただける事に感謝しつつ、随分前から開店休業している「コラム:つくること」を再開しようかなと。何気ない人の言葉が背中を後押しする。
ありがとうございました。
※感想などはお気軽に下記mailまでどうぞ。
名倉
info@tezukuriichi.com
https://twitter.com/#!/kishimojinotori
- コラム:つくること 3月参加作家さん
- 2011.03.24 Thursday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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震災から10日以上が経過し、東京では少しずつ日常生活が戻りつつあるように感じます。
来月こそは、再び作家さん方やお客さんで活気に満ちた市を目にすることができるよう、今はとにかく祈っております。被災地の方々のご無事も。。
今月も、前月手作り市に参加された作家さん方によるコラムをお届けします。
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■山本あまよかしむさん(道草庵) HP blog
わたしのつくりたいもの。
生活で使うものすべて。
自分の手で土から取り上げたもの。
土に還るもの。
お店で買ったのではない、どこにでもある材料を使った、誰にでもつくれるもの。
梅を摘んで梅干をつくる。
大根を干して沢庵をつくる。
棉を植えて下着をつくる。
麻を績んで服をつくる。
竹を切って籠をつくる。
縄を綯って草履をつくる。
ほんの数十年前まで当たり前だったものづくり。
「つくる」ことは生きることそのものです。
「つくる」ことそのものが生きていることの「表現」なのだと思います。
人間は物を作らなければ生きてゆけない、不完全な生き物です。
なのに今の世の中、作らなくっても生きてゆける。
「つくる」と言う表現手段を奪われた人間は、個性とか自己とかを何か別の形で「表現」し
なければならないと言う強迫観念に苛まれているようです。造形美術を志していた20代の
頃、何を「表現」したらよいのか、いつも頭を抱えていました。
「生活の中でものを作っていれば、そんな気苦労は必要ないんだよ。」
田舎町の竹林に仕事場を移して数年、一緒に生活している身の回りの草木たちがそう教え
てくれたのです。
もちろん、すべて完璧にできるわけではありません。
できる範囲で、すこししずつ。
手創り市に並ぶその「すこし」を、あたたかい目で見守っていてくださるとありがたいで
す。
私は「縄綯いことはじめ」「縄綯いうでじまん」と称して、初心者やベテランが交わって縄
を綯う催しを企画することがあります。自分の身体を道具にして、かつては誰でもやって
いたものづくりの最初の一歩。ものを作っていた世代の人たちの手の記憶を呼び覚まし、
次の世代に伝えてゆきたいからです。
何十年ぶりに藁で縄を綯うおじさんたちの目の輝き。全身で「表現」しているではないで
すか!
この「国民的身体表現」を伝えるために、特に青空の手創り市の時は極力その場で縄綯い
や糸績みを実演するようにしています。2月の手創り市で縄を綯っていると、こんな声が
聞こえてきました。
「腕がうずくわね!」
うずけ、日本人の腕。
写真解説
Kinchaku:身につけて持ち運ぶ小物は、摩擦に強い苧麻と竹の皮(細く裂いて縄にする)
を多く使います。特に鈎針で細編みするととても強い。最初は少し硬い質感も、使ううち
にやわらかく、手になじんできます。パーツも竹を切って作ります。縄文時代から日本人
が親しんできた素材の強さ。
Nawanai:縄綯いのワークショップをしていると、年配の方が自然に集まってきます。期
せずして特別講師の登場。
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■rala designさん HP

皆さま、こんにちは。rala design(ララデザイン)です。
青木孝親と新井佳奈の二人でもの作りをしています。
まず自己紹介を。
私たちは、美術大学で知り合いになりました。
在学中から活動を始めて、卒業して2年経つ現在もその活動を
続けています。
大学では、プロダクトデザインを専攻していました。
難しい言葉ですが、簡単に言えば、
「立体物のかたちを考える」ということだと思います。
その二人が、
rala designとして何か作ろう!と考えて出てきたのが、
メッセージカードや、レターセットなどの
「紙ものステーショナリー」でした。
青木は、かたちを考えるのが好きで、新井はイラストを描くのが好き。
だから、この二つを組み合わせて、イラストを活かした
特長ある形のものが作れるのでは、というわけです。
そして、そこに加わった大切なエッセンスが、
実は、二人とも手紙やメッセージを送ることが苦手、
ということなのです。
いざ、カードや便せんを目の前にすると、頭が真っ白になって
なにを書けばいいのか分からなくなります・・・
だから、そんな人たちにも使いやすくなるようなメッセージカードを
作ろうと心掛けています。
送った相手にしっかり伝わって、喜んでくれる姿を想像できたら
送る側も書きやすくなるかな。
郵便で送る時には、
郵便受けを開けた時に、「わぁ!何か面白いものが届いてる!」って
ビックリしてもらいたいな。
読んだら、引き出しに入れて終わり、じゃなくて、
しばらく飾ってくれないかな。
そして、自分にもいつか素敵なカードでお返事届かないかな・・・
などなど、思いを巡らせながら作っています。
私たちのカードを買ってくれたお客さんが、カードを送って、
他の人を幸せにする。
そんな状況が想像できると、私たちは幸せです。
でも、私たちの作ったものは、仕組みがいろいろ入っているので、
パッケージに詰めて、店頭に並べただけでは、売れません。
実際に封筒を開いて、カードの使用例を見てもらって初めて、
感動を共感してもらえます。
だから、直接手にとって見てもらう必要があるし、手紙が苦手な
私たちがお話しする必要があると感じています。
手創り市に出展して、寒い日や、暑い日に、
二人で「寒いね」「暑いね」って言いながら、
お客さんとも「寒いですね」「暑いですね」って言いながら、
そして、イラストのストーリーや商品の出来上がった理由までも
共有しながら鬼子母神手創り市に立っています。
私たちの作ったカードが、皆さんの手に渡り、そこからまた
別の大切な人の手に渡って、小さな幸せな時間が生まれる。
そんなスタート地点の手創り市を、私たちは楽しんでいます。
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■PALMYRAさん HP
デーツ専門店の平尾です。
デーツ(ナツメヤシの実)とデーツを使用したお菓子などを取り扱うインターネットショップ
「PALMYRA(パルミラ)」を運営し、日本であまり知られていないデーツを広めようとしています。
インターネットショップだけでと思っていましたが、野外市に参加するようになったのは、
ネットショップにアクセスしていただく方のほとんどはすでにデーツに興味を持っていて
「デーツ」のキーワードで検索して訪問してくれている方が多いと気付いたからです。
お買い上げいただいた際にコメントをいただくこともありますが、
デーツに好意をもって注文してくれた方がほとんどですので、
内容が糖衣された優しいコメントを多くいただいています。
製造所の傍らに売り場を作り店頭販売も後に始めましたが、
そもそもネットショップとして始まりましたので、
立地は考えておらず住宅街にあり、ご来店いただくお客様はネットショップ同様、
初めからデーツを知っていて買い求める目的で来られるので、すんなりお買い上げくださいます。
野外市に参加すると、そうはいかないです。
デーツのことを知らない方や名前は知っているが興味を持っていない方に
「デーツは砂漠のオアシスに生える椰子の実で」とか「紀元前から食べられていた」とか
デーツのことを一から説明することになってすごく大変です。
ただ、直接伝えることができて実際に試食で味わってももらえるので、
市はデーツのコトを知ってもらえるよい出会いの場だと感じています。
以前ブース前を通りかかった方で、試食を勧めると「嫌いやからいらん!」って言うお客さんがいましたが、
「デーツといっても色んな種類があるし食べ合わせや加工の仕方によって味は様々なので
これはお客さんに合うかもしれないですよ。」と弊店のお菓子をお勧めして、
「何やデーツって美味しかったんや」といってもらえたことがあります。
ネットだとこうは行かないですね。
苦手な方はネットで注文して食べることはまずないと思いますので、
対面で試食販売する威力だと思います。
面と向かって
「美味しい!今までこんな美味しいものがあるなんて知らなかった。出会えて良かったです。」とか
「何コレ、メチャうまいやん!」とか言ってもらえた時は、凄く嬉しいですね。
人には好みがありますから、正直受け入れられるかどうか少し不安で強張っていた顔も、
そういう瞬間はおもわず綻びているのが自分でも分かります。
ただ良いことばかりではないです。
当然ながら私にとって苦い反響をいただくこともあります。
試食をしてもらうとその場でうえっと吐き出してしまう人もいるし、無言で立ち去る人もいます。
「もういらん。食べられへん。」と言われることも。
いくら自分が美味しいと信じているモノでもみんながみんな好きな訳はないですから。
ただ、栄養価の高い非常に優れた食べモノですので、食べず嫌いにはなって欲しくない。
ニンジン嫌いの子にどうやったら食べてもらうかを悩む母親ではないですが、
良くない反応をもらうと、どういう形で提供すれば受け入れられるのかと考えるようになります。
新しいモノ、美味しいモノ、喜んでもらえるモノを作りだすことは難しいことではありますが、
悩み考え一生懸命作ることは、楽しいコトでもあります。
多くの方に喜んでもらえることになればやりがいにもなります。
野外市は通販と違って、直にお客さんのデーツを食べるようす、
反応を見ることが出来るのでいい勉強になりますし、刺激になります。
その上「こうしたらええんちゃうん」って新商品や販売方法のヒントをくださる
ありがたいお客さんも沢山いらっしゃって気付きを得ることができますし、会話が広がります。
利便性のよいネット通販で全国のお客様に向けて地道に長く継続して販売していくつもりですが、
これからも通販と平行して外に出掛けて行ける限りは、
出会いの場であり感情を動かされる場でもある野外市に参加して行きたいと思います。
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手創り市スタッフ 市原歌織
- コラム:つくること 12月参加作家さん(再更新版)
- 2011.01.10 Monday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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(Mellow Glass タナカユミさんを追加して再更新となります)
新年開始からはや10日。順調なスタートを切れておりますでしょうか。
昨年度の12月に参加された作家さんからの記事をお届け致します。
真っ当に真摯に良いものを作り続ける彼らの言葉を読んでいると、本当に気持ちがしゃんとしてくる。
今年も、手創り市がたくさんの良い刺激を生む場であってほしいと思います。
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■Mellow Glass タナカユミさん HP

はじめまして。
MellowGlass タナカユミです。
ガラスと毎日向き合っています。
パート・ド・ヴェール(フランス語: Pate de verre)という技法を中心に作品づくりをして
個展や展覧会を中心に発表活動をしています。
吹きガラスが熱い「動」の技法。
私の作品は「静」の制作過程のなかから生まれてきます。
粘土や蜜蝋で原型をつくり
石膏どりをして
石膏型からガラス作品をつくります。
じっくりゆっくりとカタチと向き合いながら作品は完成します。
つくることは
発想やインスピレーション
カタチになっていく過程が楽しくつくることが幸せです。
そして
つくりつづけることは
大きなワガママだと思っています。
私は3姉妹の真ん中に産まれました。
姉と妹は大企業でバリバリ頑張る中
アートなものづくりや自然と向き合うライフスタイルをする私を両親は
「同じ育て方をしたのに どうして1人だけこんな子になったのかしら」と口癖。
私は
「ひとりくらい変わってて いつも刺激を与える子がいたほうが楽しいでしょ」
っとニコニコケロリと返事をします。
モノつくりを続けること そして維持していくのは難しいことでワガママなことです。
まわりの人の理解
友人の協力や叱咤激励
作品を扱ってくれるギャラリーやお店の方々のおべっかのない言葉
背伸びしたり 空気を上で吸ってみたり
うれしくなったり 飛び上がったり
凹むけど また膨らむ気持ち
そんな時間を繰り返しながら
今日もつくりつづけるための大切な気持ちを保ち持ち続けること。
つくることは 幸せ。
「手創り市」に参加して 新しい世界を知りました。
屋外での展示は キュっと詰まった空間と違い 広い開放的で気持ちいい世界。
ぐるりと会場をまわって また戻ってきて眺めてくれる人。
「プレゼントにしたい」「かざりたい場所」など背景を話してくださる人。
見た印象をスグ言葉にしてくれる人。
うれしいことが直接伝わってくるのが手創り市のよさだと思いました。
手創り市を維持して
新しいエッセンスを加えていくスタッフのみなさんは
すごいエネルギーだと参加して知りました。
その会場の中の1つの景色に私もなれたこと とてもうれしく思っています。
Mellow Glass タナカユミ
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■muniさん blog

初めまして。
2010年初夏に二人で立ち上げました「muni」です。
普段は、印刷工場で製版という仕事をしています。印刷物を作る上で、大量に捨てられてしまう紙の端切れ。そんな日常を10年に渡り見て来ました。でもその中には、捨ててしまうには惜しい紙質のものや、デザインのものもあり、新たな作品として生まれ変わらせたいと思いました。また、ぺーパーレスと言われる現代にあえて「紙」を選ぶ事で、紙のぬくもりや魅力を再認識してもらいたいという願いも込めて、活動を始めました。
作品は全て、印刷物が仕上がる上で切り落とされる廃材や、印刷物の適正濃度を測る為に必要なスケールを切り取り、タグやポチ袋、メモ帳、ポストカードなど日常使う「紙もの」を主に制作しております。廃材の切り取る場所によって「唯一無二(ゆいいつむに)」の作品に仕上がる所も魅力的です。
「つくること」
まだ活動し始めて間もないですが、私の考える「つくること」は、「喜び」です。
単純に誰かを喜ばせたいから。ホッとするひとときを味わってもらえたらいいなと思ってつくり続けています。
出来上がった結果も当然大事です。精度を上げる技術も必要とします。が、作る過程に於いてどれだけ気持ちを込められたかが重要なんだと思います。実家はイチゴ農園を営んでおります。私が生まれた時から、「おいしい!」とお客様に言ってもらえるイチゴを一生懸命作って来た両親を見て来た事も、作り手として手本になっています。muniの作品をどんな顔して楽しんでくれるのかな?生活する中でどう役立って行くのかな?など、想像し、思い描きながら…。使ってくださる方が、幸せな気持ちになってもらえたらいいです。制作活動して行く中で、全てが毎回同じ様に喜んではくれませんし、私たち作り手も同じ人間なので、思う様に仕上がらない事もあります。だから作品に限らず、常に自分たちが作り出す物に「幸せ」と感じてもらえる様に「つくること」を続けているのだと思います。その積み重ねがもっとも大事ですし、維持して行く事も大変です。そこもまた「つくること」の醍醐味でもあります。
「野外の市」
その「幸せ」を直接確認する(味わう)為に自分たちは「野外の市」に参加するの
です。
例えばmuniのカレンダーがお店のショーウィンドーに置かれているとします。それを眺めながらドアを開けようかな…どうしようかな…店内に入ったら何か買わなくちゃ…という気持ちよりも、ふらっと立ち寄れる野外の方が、買い手も自然と手に取りやすいですし、私たちも声がかけやすいです。自然の中で、作り手と買い手が言葉を交わし、お互いに気持ち(表情)を確認し合えます。muniの作品は世に出始めて間もないので、沢山ご指摘を受ける事もあります。作品に共感して話し込んで下さる方もいます。そういった会話の中から生まれる「発見」も多い
です。お客さんの声が次のステップへと導いてくれます。
自分たちの様に、紙の廃材を利用する作家さんは少ないと思います。だからこそ地元の作家さんの声や足を運んで下さったお客様の声を大事にして行きたいと思っております。2010年、muniに関わってくださった方、本当に感謝しております。
初めて開催されました「静岡護国神社手創り市」、2010年最後の「鬼子母神手創り市」2つに参加出来ました。ありがとうございました。
静岡手創り市でまた皆さんと会える日を楽しみにしております。
muni
http://blog.livedoor.jp/munimoan/
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■glass studio 206番地 HP
橋村大作/橋村野美知さん

吹きガラスという技法で、器とオブジェをつくっています。
道具としての器と全く使い道のないものをガラスを通してみせてみたくつくっています。
ガラスをつくって生きるには、それ相当の覚悟が必要かと思います。
ガラスをつくって生きている人を見ると、自分のことはさておき
すごいなあ、頑張っているなあと思います。
ちゃんと食べているのかなあと思います。
つくるためにかかるお金がとても大きい世界です。
もう無理かなと何度思ったか知りませんが、
でも前を走るガラスのつくり手たちがいつもちゃんといる。
ありがたいことだなあと思います。
つくることが、生きることにつながっている、
それはなんだかすごいことだなあと思います。
自分がつくることで生かされている感覚です。
つくることはより真剣になり、より苦しくなり、より難しくなります。
でも、例えば鬼子母神で、「僕には大金です。」と言いながら、
じっとにらんでは買ってくれるひとがいたりすると、すっかり救われます。
さあまたつくろう、空の下で売れるとよけいになぜだか、そう思います。
だからありがとうございましたと、何度でも言いたい。
野外のクラフト展に出る意義はまさにこれです。この感覚を大事にしたいし、
何よりつくるモチベーションになり、続けていきたいと思っています。
あら、こんなのおもしろいわねと、ガラスになんて全く興味のない人の目も、
引きつけてみたい。
どれだけの人と共感できるか?
数人でもいい。でも必ずいいと言ってくれる人がいると信じて
少しでもそういう人たちと出会えるように、
新しい年、まだつくっている自分、に感謝して、
また誰かが空の下で、じっとのぞきこんでくれるような作品を
つくれるように、生きたいと思います。
・・・・・
■Chappoさん HP

Chappo(シャッポ)といいます。帽子を創っています。
僕が生まれるずーっと前から家にはミシンの音と職人さんの声、そしてラジオから聞こえ
るアナウンサーの声がありました。
その“音”たちが当たり前のものとして育ってきた僕ですが、30歳をすぎるまで“自分の
道は他にある!”と思い込み、実家から離れ様々な場所で働いてきました。
しかしある時突然思いました。”自分の道は実家にある!”と。
突然帰って来て家を継ぐと言いだした迷惑な息子を、父は何も言わず受け入れてくれまし
た。受け入れた後で父は「喰えねーけどどうすんだ?」と一言。
普段は3代目の父の仕事、数百個単位の製帽(デパ地下の食品売り場やゴルフの帽子など)
を中心とした帽子を父母僕の3人でひたすら作り、夕方から僕はChappoの作品創りを始め
ます。作品はデザインと生地選び、裁断を相方と二人で行い、裁縫を僕がやります。
昼の仕事で父母から学んだ技術を生かしながら、いろいろな種類の帽子を創っていきます。
父の教えのひとつに、”本当に上手い人は仕事が早い”というのがあります。僕はまだ一度
にたくさん創る事は出来ないので、ひとつずつ丁寧に集中しながら創ります。
誰でも似合うとまでは言えませんが、手にとっていただいた方に納得して被っていただ
けるような帽子づくりを心がけています。
僕は屋外の手創り市に参加した事で、初めて知ったことが沢山あります。
帽子が好きだけど自分にあったサイズがない、被りたいけどどういう帽子が似合うかわから
ない、帽子は恥ずかしい。などなど。そんな声をたくさん耳にして驚きました。
自分たちにとっては身近な存在の帽子。いつでも”気軽に被って欲しい帽子”なのです。
だから直接お話をしながら、じっくりとその人に”似合う帽子”を一緒に考えれる対面販売は、
Chappoにとって一番の勉強であり励みでもあります。誰かの為に、創る。そういう帽子を
つくっていきたいと改めて思わせてくれます。
また、手創り市での出会いで面白いのは、お客様という形にはとどまらない。ということです。
友達でもなく知り合いでもなく、顔が見えるととっても嬉しい人。になって、いつの間にか
お客様の垣根を越えてしまう、なんとも不思議な関係を与えてくれます。
つい先月、三代目の父にも喜ばしい事がありました。
実に約30数年ぶりに父は昔仕事でとてもお世話になった方と再会ができたのです。
こんな素敵な出会いも手創り市には潜んでいるのですから、毎月毎月、いろいろな方と
お話できるのが本当に楽しみです。
被るだけはタダなので(笑)、是非Chappoのブースに遊びき来て頂けたらと思います。
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■松本マフィンさん HP

長野県から参加させていただいてます、松本マフィンです。
信州の素材をたくさん使ったマフィンやクッキーなどの焼き菓子を作ってます。
ふだんは夫婦で、松本の小さな店で作って販売しています。
春から秋の週末は、北アルプスを望む松本市内の公園で移動販売していますが、
信州の冬は寒いので、どうしよっかな〜と考えて、よし東京へ行こう!と思い立ち、
11月から参加させていただきました。
「手創り市」に来ると、他の出展者の方と情報交換したり、苦労話を語り合ったり
できるのが楽しいですね。
手創り市に参加されている方は、どなたも一歩踏み出した(あるいは踏み外した?)
チャレンジャーなので、そういう方とお友達になると、刺激をいただいたり、励まされます。
そしてやっぱり楽しいのは、お客様と顔を合わせて、やりとりしながら販売できること。
ダイレクトに感想やご要望を聞けるのがいいです。
木漏れ日の中で気持ち良く、売り手も買い手も活気があって、縁日のような雰囲気が好きです。
私たちはいたってマイペースでやってますが、長く続けていくためには、
まず「いいものを作ること」、そして「売れること」も大事なことだと思っています。
お菓子ですので、買っていただき、口に入ってこそ、価値はある。
第一、売れないとつまらないし、次につなげていけないという現実もあります。
売ること第一じゃ、当然ダメですけどね。
他の作家さんをお客さん視点で見ると、ディスプレイや包装など、
個性的でセンスが良くて、勉強になります。
ただ、目で見て手に取れる作品と違い、お菓子は見た目も多少はありますが、
食べてみないとわかりません。そのよくわからないものに対し、
お金を出すというのは、一種の賭けですよね。その勇気あるお客様に感謝です。
それだけに、「前に買ったあれ、おいしかった!」って笑顔で言われるときが、
いちばんうれしい。
これからも安心でおいしい素材を使い、一つ一つ丁寧に作っていきたいと思います。
笑顔がいっぱいの手創り市、またおじゃまします!
松本マフィン
植垣健太郎・ひろみ
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手創り市スタッフ 市原歌織
info@tezukuriichi.com
- コラム:つくること 11月参加作家さん
- 2010.12.14 Tuesday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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忘年会で地獄絵図を見たスタッフ市原です。
今月も、11月の参加作家さんより頂いた「つくること」にまつわるコラムをお届け致します。
今回は食品をつくる作家さんの記事も多く、生唾がおさえきれません。。
2010年の市も残すところあと一回。来年度もよろしくお願いいたします。
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■百豆さん HP

自家焙煎コーヒーの百豆(ももず)と申します。
たくさんの豆という意味で、多くの方にコーヒーの魅力をお伝えしたいという願いをこめています。
コーヒー屋の仕事は、大きくわけて二つ。
1、「コーヒーの味づくり」
2、「コーヒー生活のお手伝い」
まず一つ目の「コーヒーの味づくり」は、生豆を選び、焙煎(焼く)し、
目指す味によってブレンドをする事。
私はコーヒーも 「料理をする」 ということと同じだと考えています。
おいしい料理には、
素材を知る→素材を生かした調理→おいしいうちに味わって頂く
という基本を守ることで、どれかひとつが欠けてもおいしさは完成しない、と思っています。
コーヒー屋を始める以前は、レストラン・カフェ・ケーキ屋で調理の仕事をしてきたのですが、
その経験が焙煎時にも役立っていると感じています。
何故なら、数字で管理できるものではななく、
最終的に料理人が五感でタイミングや塩梅を見極める事と同じだからです。
又、素材をより知る為にコーヒーの生産の現場にも携わっていくことができたらと思っています。
今は、その一歩かもしれないですが、都内の農家さんでお手伝いをさせて頂いています。
育てているものは違うものの、コーヒーにも通じるものが沢山あるなぁと感じます。
次に、二つ目の「コーヒー生活のお手伝い」ですが、出来上がったコーヒーをお客様においしく・楽しく召し上がって頂く事。
コーヒーは嗜好品です。
食品の中でも好みが大きく分かれるものだと思います。
その為、通常の店だと普段からコーヒーを自宅で淹れている方と話す機会が多いと思いますが、
手創り市では、コーヒーが嫌いな人・飲めない人・外でしか飲まない人などなど、とにかく沢山の方に試飲して頂けます。
ひとつの同じコーヒーに対して、様々な感想をダイレクトに感想が聞くことができますので、
いかにその人が好むコーヒーを薦められるよう、お話させて頂くのが楽しいし、勉強させて頂いています。
中にはコーヒーが苦手な方にも興味を持って頂いて、なぜ苦手なのかお話を伺えたり
お子さんが飲んでくれる事も!
又、コーヒーを淹れることも様々です。手創り市で伺うお話ですと、
「淹れるの難しそう」
「面倒くさくて・・・」
「うまく淹れられなくて」
などなど・・・。
まずは、自分が楽しんでやれる範囲で淹れることが重要じゃないかなと思っています。
気難しく考えなくても、色々な道具・淹れ方がありますので、気になるもので淹れることです。
カッコいいから・かわいいから、あの道具を使って!とういう感じで。
色々なコーヒーグッズがありますから、形から入っていいんです。
そして、少しずつ知りたくなれば奥深い世界が更にあるのも楽しみ方のひとつです。
これからも、少しでも多くの人に今以上に、おいしいと思って、とにかく楽しんで飲んで頂ける
お手伝いができたら、と思います。
是非、手創り市で見かけましたら試飲してみてくださいね。
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■TOTAN baseさん
『つくること』
TOTAN baseとして出展しています、城田です。陶芸という分野で制作しています。
私の作品はよく、何で出来てるの?石?何に使うの?と言われます。オブジェが多いですので、見る人によっては何の用途もないことがまず疑問だろうし、そんなものを作る私に対して、理解しがたい思いを抱くのだと思います。
手創り市のようなイベントに参加すると、そうした人々の反応を、自身の目の前で見ることになります。
その度に私は、自分は本当に、我が儘に、身勝手に、もの作りをしているのだろうな、
という思いに駆られます。
ものを作り、それを売る立場の者として、それはある意味、致命的な間違いかもしれないとも思います。
…そう思うのですが、そう思うことで、何か本当に大事な部分を削ぎ落としたり、捨てて行くことだけは、したくないなという思いがいつもあります。
こんなものあったら面白いな、とか、こんなものあったらいいのに、と思うこと。もう本当にそれだけを作ろう、という覚悟で、私の《つくること》は成り立っているのだと思います。
多少我が儘で勝手にみえるかもしれないけれど、ごまかしのない、作品作りを。そんな毎日です。
そして願わくば、その作品が、まるで旅先で見つけたお気に入りの石ころみたいに、人の手に渡ってゆけたら、などと夢想しております。
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■真柊工房さん HP
真柊工房のお菓子は母から子へ代々受け継がれてきた味
私たち5人キョウダイのために母が毎日手作りしていたおやつです
華やかではないけれど、飽きることなく、心がほっと和らぐ素朴なお菓子
皆様にとって「帰りつくお菓子」でありたいと、母とふたり、心を込めて焼いています
私は「おいしい!」の基準は、その人人の「家庭の味」だと思っています
そして、生まれてから今の今まで何を食べてきたかで好みは千差万別だと思いますので、私の味覚で美味しいと思うものを、共感していただける方がおひとりでもいらっしゃると嬉しいな、と思いながら作っています
心を込めて大切に大切に焼き上げても自分の手から離れたお菓子がどう受け入れてもらえるのか、作り手としてとても気になるところです
それゆえ、『おいしかった』とのお客様からのお言葉は、安堵とともに、ご縁があったのだなと嬉しくなります
手創り市では、お客様のお声が直接伺えるので、とても勉強になりますし、励みとなります
その手創り市へ参加のきっかけは、
真柊工房のお客様は北海道から沖縄までいらっしゃいますが、圧倒的に関東圏の方が多く、普段、mailやお手紙で交流をもっていますが、直接にふれあいをもてる場となればと考えたことと、目白に住むキョウダイと友人から「真柊工房のお菓子を知っていいただく機会になるから」と勧められ、2009年12月に初参加させていただきました
素朴な家庭菓子を皆様に受け入れていただけるか心配でしたが、思いがけず多くの方から 「おいしく幸せな気持ちになりました」 と心のこもった丁寧なお手紙やmailをいただき、嬉しさで胸がいっぱいになりました
本当に縁とは不思議なもので、初参加の折、知り合った作家さんとその日から家族付き合いが始まり、以来ご自宅に招待されたりと、交流が続いています
また、回を重ねるごとに顔馴染みのお客様が増え、月に一度のふれあいを楽しんでいます
これも、手創り市のスタッフさんが愛情をもって大切に『市』を運営されているからこそ、その思いが鬼子母神に集う皆に伝わり、和やかな交流があちこちで生まれるのだと思います
あらためて、表現する機会、よいひとときを共有できる機会をいただけたことに感謝するとともに、「家庭菓子の真柊工房」でうまれたご縁をこれからも大切に紡いでいきたいと思います
手作りのものは不思議とじんわり心が伝わるもの
やさしい気持ちで丁寧にお菓子を作っていきたいと思います
皆様にとって「帰りつくお菓子」となれますように
家庭菓子の真柊工房 大本桂子・朋緒
・・・・
手創り市スタッフ
市原歌織
info@tezukuriichi.com
- コラム:つくること 9月参加作家さん
- 2010.10.16 Saturday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
-
9月に参加頂いた作家さんのコラムをお送りします。
10月の市は残念ながら中止となりましたが、
来月はまた素敵な作品にたくさん出会えることを楽しみにしています。
・・・・・・・
■三千歳さん HP

こんにちは。三千歳(みちとせ)と申します。
草木染めとシルクスクリーンを中心にテキスタイル製品を作っています。
**********************
学生のとき、初めて行った生地の見本市。沢山の繊維企業のブースの中、ふと立ち寄
った山梨県のブース。何も利益にもならない私を彼らは快く迎え入れてくれ、後日産地へ
連れて行ってくれました。
そこには、毎日生地を作り続ける彼らの情熱の元素が散らばっていて、職人魂を目の当た
りにしました。
本当に純粋な生地に対する思いがそれぞれの職人にあり、限られた制約を知りながらもそ
れ以上のものを常に作りたいと思いながら、仕事にあたっている彼らはまさに、職人であ
り、創造者であると感じました。
それが私の全ての始まりで、学校卒業後は洋服のデザインの仕事をし、様々な職人との出
会いを持つことができました。
更には、様々な国の見た事の無い技巧を施された生地に触れ、テキスタイルデ
ザインに対する思いが暴発し、思い切ってテキスタイル業界へ転身しました。
ものを作る、職人に共通していることは、何かを’惜しむ’ということが無く、それぞれ
の持ち場でのプライドを持ち、そして’ごまかし’や’虚偽’というものが無いと思います。
恐らく、その’もの’にすべてのことが出てきてしまうからでしょうか。
私たちの今の環境では、なかなか彼ら職人の本領を表現したものに出会う事が出来ませ
ん。
本当は、ここまで出来るけど。。というのが実情です。
そんな訳で私は、彼ら職人への憧れで今の仕事を始めたと思います。
彼らは一生’もの’を作り続けるでしょうから、それを少しでも近くで見続けながら、それ
らを少しでも多くに人に伝えたい、そんな思いがあります。
ある日、江戸考証家・杉浦日向子さんの本に出会いました。
今から300年以上前、260年間戦争のないここ日本では、民が様々な生き方をしてい
た様です。もちろん職人もあらゆる分野に沢山いました。
今よりも、ずっとずっと不自由だったあの頃、代わりに人間の智慧と想像力に
よって「文化」という大きなものを創った本当に面白い時代だったと思います。
そういった時代に思いを馳せているうちに、たどり着いたのが「風呂敷」でした。
文明も文化も乏しかった日本で、この四角い布に智慧を絞り「風呂敷」という立派なもの
に昇華していった日本人。天晴れです。
そして、そのシンプルな風体にも江戸っぽい潔さを感じます。
智慧と時間によって、育まれる文化の一端いや、繊維でもいいです。
そんな思いで、「三千歳」(みちとせ)というものを立ち上げました。
*************************
恐れ入谷の鬼子母神!
また、是非参加したいと思っています。
三千歳
楠野 充絵
■2’2さん blog

はじめまして。
2’2〈にのに〉と申します。
http://blog.goo.ne.jp/ninoni2_2/
「つくること」
自分の中にある「つくる衝動」を疑ったことはありませんが、
「何をつくるか」となると、けっこう長いこと悶々としてきました。
主に動物(とくに肉食獣)をモチーフにし始めて、
ようやく産みだしたいものに出会えた気がします。
イメージした動物―例えばオオカミーを自分なりにつきつめて、
「口が裂けて、鋭い牙、だらりと垂れた赤い舌、正面を見据える鋭い眼」と、
その「らしさ」を定めますが、
そのまま描写するとなると素材と技術に限界があり、
表現自体が「本物のオオカミ」と争うことになってしまいます。
これは全くかなわない勝負ですし、勝負をする必要もありません。
そこで私なりの省略とデフォルメを施していきます。
念頭に置くのは、
「いかに省略するか」です。
ひき算重視。
そしてさらに大事なのは、素材との出会いです。
素材は、布・革・木・金属を組み合わせますが、
いつも創作意欲をかきたてられるのは、
素材の持つキズ・ズレ・アンバランスな形などの「偶然性」です。
命の持つ「唯一無二」に通じるものがあって、
いとおしく感じます。
それにしても、つくりあげたものは私の本性が丸出しだなぁと痛感します。
つくるということは、そのままつくり手の人間性に通じてしまいますから、
つくづく楽しくてコワい作業だと思います。
「野外の市に参加する意義」
作品をつくったからには発表したいし、
売れればなお意欲がわくというもの。
市に参加するということは、
いかに自己満足で終わらせないかという「カセ」になります。
手創り市には、昨年の夏に初参加してから5回ほど出店しています。
その他の市にも出店してきましたが、
私の意識もだいぶ変わってきました。
初めてのときは、やはり「売上」と「採算」が頭にあり、
その結果が私の「つくる意義」だと思っていました。
けれど回を重ねていくうちに、
作品を手に取って見てもらうこと自体が、
こんなにもうれしくて発見のあることなのか!と気づいたのです。
しかもこうした市では、
お客様の第一声やつぶやき・表情などをじかに聞いたり見ることができるのですから、タマラナイ!
これは作者自らが売りに立たないとわからない空気だと思います。
接客の苦手な私は、実はこれが苦痛でもあったのですが、
今では毎回の発見に押され、快感と化しているみたいです。
そして欠かせないのが、横のつながり。
参加される作家さんとの出会いは、
想像以上に刺激的です。
……
手創り市は回を重ねるごとに盛況になっていますね。
私も参加するごとに課題と発見があります。
「継続は力」
この言葉をしみじみ実感しています。
■Handmade soap Rucyさん HP

つくること
Handmade soap Rucyです。
石けんを作っています。
石けんを作ることはどこか職人の作業に似ています。
同じものを同じように作ること。
流れ作業で淡々と同じことを繰り返す。
石けん作りは天気や気温、湿度などの自然現象に左右されるので
異なる条件で同じものを作り続けるのは
とても難しいことです。
ひとつひとつの作業に適した時期を逃さず、
一番いい時期を選んで行います。
私は石けんが大好きです。
見た目も、実際に使った感じも。
石けんのない生活など考えられない。
でも石けんを作って販売することが大好きかというと、
ちょっと違うかもしれません。
私にとって「好きなこと」と「やりたいこと」は
違う方向を向いていることが多いです。
昔から自分のやりたいことだけをやってきた気がします。
好きなことではなくやりたいこと。
今自分がこうありたい、こうなりたいと思う先にやりたいことがあって
それは必ずしも自分の好きなことと同じではない気がします。
今やりたいことは石けんをつくること。
たくさんの異なる泡をつくること。
まだまだ未知の部分がたくさんある、
石けんの世界をもっともっと知りたいこと。
それをより多くの人に知ってもらいたい。
それが私のやりたいことです。
私にとってつくることは今一番やりたいことです。
手創り市
友達と初めて行った手創り市でとても素敵な人に出会いました。
こんな世界があるのだとびっくりしました。
みんながキラキラして自信を持って生きているように見えて
私もこんなふうになりたいと思いました。
そんな憧れだった場所です。
色々な刺激をもらう場所です。
たくさんのお客さんや作家さん達と触れ合うことによって
自分がこれからやるべきこと、やらなくてもいいこと
毎回行く度にそれが明確にわかる場所です。
直射日光は石けんの一番の敵だとわかりつつ、
どうしてもここに行きたいと思わせる場所です。
この市を作ってもらったこと、
そして継続してもらっていること
スタッフの方々にとても感謝しています。
■ヤマダワカコさん HP

小さい頃から
手を動かすことが好きで
大人になってから
靴作りと機織りを学びました
作ることは 楽しいけれど
楽しいばかりではありません
作ることが自分にとって どういうことか
頂いたこの機会に考えてみましたが
良い言葉が見つかりませんでした
ただ 柔らかい革の感触や
織り込まれる糸の色や 機織りの時の音などを
自分はとても必要としていて
大げさに言えば
生きる上で欠くことができないと 思えてしまいます
そのうちに
作るだけで満足せず
私の作ったものが 誰かの生活の中で活きてくれたら
と考えるようになりました
私にとって その始まりの術が手創り市でした
作る上では
ごはんを残さず食べるように
出来るだけ材料のすべてを使いきりたいと考えています
革製品は
基本的に傷・ムラ・しわなどは避けず
そのまま制作しています
革は生き物ですから
どうしたって全てが均一というわけにはいきません
綺麗なところだけを使って 綺麗なものを作るより
傷やしわも魅力の一部に思えるような
そんなものを作れるようになることが
理想であり 目標です
2008年12月の初出店から
もう何度か分らないほど 手創り市に参加させていただきました
前回の手創り市では
「ちょうど1年前の市で買いました」という がま口と再会しました
よく使い端がほつれてきたので 直せませんかと お持ちいただいたのです
革はすっかりくたくたになって シミも付いて
とてもいい顔になっていました
新しい糸で縫い直して
とても嬉しい気持ちで また送り出しました
私が入れているマークは”羽ペン”のつもりで
手紙を書くように ものを作って届けたい
という気持ちから
いつも手描きで入れています
手創り市は
手紙を出したり
たまにお返事がきたり
私にとっては そんな場所です
■ルリユールさん HP
つくることと、屋外の市に出す意義
本を作っています。
本を読んで、カバーをつけて、内容をイメージした版画を刷っています。
もじとかたちのつながりをずっと考えていて、こういうものを作るようになりました。
抽象的なものが多いのですが、ひとつひとつに意味があります。
9月に手創り市に出すまでは、公園や道ばたで露店のように本屋をしていました。
今考えるとどうしたって売れないだろう、というところばかりでやっていましたが(ほんとに売れなかった)、
自分の中では奇跡的な出会いによって(本と人との)売れるかもしれない、とも思っていました。
売れないながらにも、ときどき見にきてくれる人もいて、
こんな人が!!という驚きがたくさんありました。すごく新鮮でした。
今は大学に通いながら制作をしていますが、学校でものを作っていると、
自分から外へ持っていかない限り、内輪な場と人の目にしか触れません。
美大という環境はやはり特殊だと思うこともあるし、社会での評価と美術を学ぶ人の評価にずれを感じることもあります。
それでも技術や理屈をなくしても、「よい」ものはどちらにも伝わるよさがあるのだろうと思っています。
今はそこから、作るという立場と作ったものに対する反応の、両方を自分で経験したいと思い、本屋をやっています。
ただただ、作りたいという気持ちから「作る」ものが、ひとりよがりでなく誰かの目や手に触れて、気持ちを変えるようなものになれたらと思います。
そういうものをつくっていたいです。
*ルリユールさんが参加される展覧会が近日開催されます。ご興味を持たれた方はぜひ足をお運び下さい。
“ 紙でつくる ”
2010年10月23日(土)〜31日(日) 11:00−18:00
場所 埼玉県ふじみ野市川崎1−1−2
Birne(ビルネ)
(東武東上線上福岡駅下車徒歩20分)
049−266−2964
http://birnebirne.com/
- 8月参加作家「コラム:つくること」
- 2010.09.16 Thursday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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8月手創り市にご参加頂いた作家さんより「コラム:つくること」の記事をいただきましたので掲載致します。
どうぞご覧ください。
・・・・
【affordance】

はじめまして。
affordance(アフォーダンス ) の小川弘記と申します。
ヌメ革を使用し、革鞄・革小物をつくっています。(2010年生まれ)
−つくること−
僕にとって つくることは、素直・継続 です。
素直につくるということは、僕にとってaffordanceという道ができる方法でもあり、商品をみたり・触れたりしてくれる人たちへの務めだとも思っていますし、今後より良いモノを作っていくための一番の方法と思っています。
素直につくることができたなら、
反応が良ければ、それはきっと自信となって、また何かつくることができる糧になります。
反応が良くなければ、それはしっかり受けとること・消化することができて、また何かつくることができる糧になります。
・・・・より身になると思っています。
継続してつくるということは、僕にとってデザインの方法かもしれません。
(まだはじめたばかりなので曖昧な言い方です)
同じ型の商品を何回も何千回もつくる。
そうする事ができたなら、例え見た目は同じでも何か伝わるモノができると思っています。
はじめの段階でデザインは削る事はできると思いますが、時の流れで削られていくデザインは
考えられたモノとは何か違うモノができると信じています。
そんな思いで、
ぐぅっとくるもの・永くつかえるものをつくっていければ幸いです。
−手創り市−
8月に初めて手創り市に参加させて頂きました。
池袋からとぼとぼ歩き、鬼子母神へ到着。
おぉ〜これは素敵な場所だぁ〜
と。1度お客さんとして行ったことはあったのですが、改めてそう感じました。
わくわくする気持ちをセーブしながら、そそくさと用意して、お参りをし、準備OK。
そうして、9:00になりお客様が増えていき、じわーっと活気付いていく手創り市。
この日は、会場端のスペースに出店していたのでその様子がよく見えたような気がします。
鬼子母神という場所・様々な作家さん・来てくれる方達・スタッフの方々
あぁ〜これは素敵な空間だぁ〜
と、振り返ればそんな思いで終始のぼせてしまっていたような気がしています。
今月もまた参加させて頂けるようです ♪
はじめてお会いする方・またお会いできた方も色々お話できれば幸いです。
・・・・
【Kamome works】

Kamome worksは思いのままにミシンを走らせbagを作っている2人組みです。
それぞれが自由な発想でカタチにしていく
工程が好き
布が好き
革が好き
木が好き
海が好き
夕陽が好き
散歩が好き
ストライプが好き
赤と青が好き
島が好き
そんな好きのちょっとした感覚からbagのカタチが生まれてきます。
趣味は”素材探しです”と言えるぐらい歩き回って楽しんでいます。
そんな甘い気持ちで仕事になるのかと言われる事もありますが、手の抜き方が分からないので
手間がかかろうと自分達のやり方でやってみて皆さんにどう感じて頂けるのか・・・・・?
それを直接肌で感じられるのが手創り市です。
サイズを控えたり、型紙を作ったりはしていません。その時探し出した素材が生きる様に仕立てるのを心がけています。
色違いやサイズ違いが無いのもその為です。
毎日のくらしが少しでも楽しくなる様な・・・・・そんなbag作りを目指して日々制作活動中です。
Kamome works 塩崎めぐみ・冨澤智子
・・・・
【小林商店 じぼ・あん・じゃん】

「い、のまや」
出雲の方言で「お茶、飲みましょうよ」という意味です。
私たちは最初にこの名前で、ほうじ茶を手作りしはじめました。
はじめは失敗ばかり、
でも少しずつ慣れてゆくにつれ、香り、甘味、火加減を見ながら「い、のまや」のほうじ茶が形になってゆきました。
煎茶はブレンドしています。
足したり、引いたりの繰り返しの中で自分の味をつくります。
「ブレンドは一足す一は二ではなく、三にも四にもなるもの」
それだけに自分の気持ちが素直に味に出てしまう。
お茶はいつも一緒にいる家族のような存在です。
ゆっくりいれる時間も、その香りも、心を落ち着かせてくれる。
ひと手間かける「お茶の時間」は人生のおやつだと思うのです。
一人で、二人で、大勢で、お菓子と一緒に、美味しい食事の後に、これから一仕事の時に、朝起きてすぐに、眠る前に、「お茶を一服」。
そんないつもの時間のお供に、私たちのお茶が当たり前のように誰かの傍に寄り添っていたらと願います。
鬼子母神の手創り市は、全てが手作りで、作り手と買い手が直接繋がるのが楽しいです。
この市でたくさんの人達と出会えました。そしてたくさんの声に励まされました。
毎回、毎回、お茶を炒る時やお茶を詰める時、(今回はあの人に会えるかな、喜んでもらえるかな)と思い浮かべながら作業します。
市で知り合った人達とずっと繋がっていきたい、その想いが私たちのお茶のつくり方に加わりました。
次回はどんな出会いがあるのかな。 どんな人とモノに出会えるか毎回ワクワクです。
小林商店&じぼ・あん・じやん
・・・・
それでは9月19日の手創り市にてお会い致しましょう。
皆さまのお越しをお待ちしております!
手創り市
info@tezukuriichi.com
- コラム:つくること 7月参加作家さん
- 2010.08.09 Monday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
-
7月に手創り市に参加して下さった作家さんからのコラムをお届け致します。
猛暑のなか、倒れそうになりながらの市でしたが、
それを吹き飛ばすぐらい素敵な作家さんとの出会いがたくさんありました。
8月も素晴らしい市になりますよう。
・・・・・・・
■月日工藝さん

つくること。
朝の10時、工房の扉をひらく。
窓をひとつずつ開ける。
夏の風が部屋を通り過ぎる。
柏手をうつ。
一日のはじまり。
ゆくゆくは地に足をつけて暮らしたい。仕事をしたい。
そう思いながら、色々な所で働いて、色々な人に会って、色々な事があった。
その間に感じた
「自分が大事にしたい事」。
その「大事にしたい事」を守りながらモノを作るには
フリーで作る事でしかないのだなと感じ、工房を開いたのは去年の事。
「独立」という大それた事ではなくて、
あくまでも自然体にモノを作れる、モノと向き合える箱が必要だったので
「その箱が出来ました」という程度の事なのだと自分では思っている。
ある時、「何にも属さずに、一人でやることに不安はないの?」と友人に聞かれた。
「まったく不安がない」と言えば嘘になるけど
自分には「この手」があるから大丈夫だなと、
何となく思った。
「この手」があれば何でも作れる。
大げさに言えば家も作れるし、家具も作れる。
火だって起せるし、料理もできる。
金属を加工するのも、ジュエリーをつくるのも、全て「この手」。
「この手」によって、色々な物を作り、そして私は生かされている。
だから私にとって「つくること」とは「生活そのもの」の事なのかと思う。
全然特別なことじゃない。
「手創り市」に参加させて頂いたのは今年の6月から。
このような野外の催しに出店すること自体初めてだったので、
最初は不安でしかたなく、一人で大丈夫かな〜なんて心配ばかり。
でもいざ始まると、楽しくて楽しくて仕方ない。
お客様も、他の出店者の方も、スタッフの方も皆さん温かくて
一日中泣きそうなくらい感動していました。
一度参加しただけで、色々な新たな繋がりができて
すごいな〜「手創り市」と、数日ぼ〜っとしてしまったくらい
私には衝撃的なことばかり。
もうそれからはすっかり虜です。
お客様との会話、他の出店者の方とのふれあい
スタッフの方々の情熱、どんどんつながる新しい輪
一か月後の「手創り市」を楽しみに
今日もまたいつもの工房へ。
「あのお客様、こういうの欲しいって言ってたな〜」
「この形で小さいの作ってみようかな」
お客様の声を思い出しながら
机の上で「あーでもない」「こーでもない」
そんな毎日がおくれる事がまた、
楽しい。
月日工藝
■カミヤマアキコさん

わたしの「つくること」は
柿渋で布を染め、茶色の布をつくることから始まります。
茶色はもともと好きな色で、洋服からインテリア・・・気がついたら車まで茶色。
そんなわたしなので、褒め言葉しか出てきませんが
柿渋染の茶色には、優しくて、力強くて、どことなく素朴で、
【味】があるところに魅力を感じています。
気候によってかわりますが
平均4回以上は染めの作業を行っています。
染める→干すを繰り返して、だんだんと色づいてくる布を眺めることが
今、一番の「つくること」の楽しみです。
「つくること」で自分と向き合っている実感があります。
普段は、頭の中先行で物事を考えがちなんですが
手を動かすことで、自分の感覚がリセットされているような気がして。
それは染める作業だけではなく、【味】のある色の布をどう活かそうか・・・
布を眺めながら、どんなカタチに仕上げようか・どんな色合わせにしようか
などと考えているときにも当てはまります。
自分の感覚で、色やカタチをつくるというのは
とても楽しくて有意義なこと、なんですけど
果たして自分のつくっているものは、魅力があるのだろうか?
わけのわからないものに仕上がってないだろうか? と不安に感じることもあります。
柿渋染を通じていろいろな人と出会いたい、と強く思っているので
「つくること」で満足して終わり、にはしたくないです。
手創り市などのイベントは、ぽろっとこぼれ出た感想を聞けるので貴重な場です。
わたしが一目惚れして始めた柿渋染に足をとめた方から
「いい色ね」なんて言ってもらえると、「ちゃんと染まっているんだな」と安心します。
わたし自身、お客さんとして手創り市におじゃましたことがありますが
「どんな作品に出会えるだろう。そして、その作品をつくっている人はどんな人なんだろう」
という期待いっぱいで会場に向かっていました。
ですので、作家として参加する場合も、お客さんとの会話を楽しみたいと思っています。
染めに関心のある方から柿渋染について聞かれることもありますし、
バッグをつくっている方とは、カタチについてお話ししたり…
刺激や自信をもらって、新たにたくさんのことを吸収できる場、です。
柿渋染の【味】を活かしたものづくりをしたい、と心がけていますが
現時点では技量もセンスも「まだまだ」「もっともっと」なので
感覚を大切にしながら、これからも布と向き合っていきたいと思っています。
■アルニコインディゴさん

今回初めて手創り市に参加させていただきました、日本手拭いの店アルニコインディゴです。
普段は染め物工場で仕事をこなしながら、手の空いた時間に自分の作品を染めています。
染めはプロですが、自分のものを作るという意味ではプロとは言い切れません。
しかし、手拭いをつくることにかけては厳しい目で見ていますので、一切妥協は出来ません。
ダメな物は泣く泣く、近所にお配りします。
物を買ってもらうということは、ありがたいと同時に大変なプレッシャーとなります。
私の場合は染め物ですから、使用中、洗濯後にも気を配らないといけません。
色落ち、色移りも計算しながら染めるのは難しいことこの上ありません。
今回は夏の屋外での出店ということで、出店にあたり注意することがありました。
私の場合は特に植物性の染料を使ったり、自然の物を使ったりというスタイルではなく、
どのように使ってもらっても良い様に頑丈なて染めをしています。
その染料の中には、使い方によっては日光に弱いものもありますし、摩擦に弱いというものもあります。
ですから、今回は制作するときに夏の太陽に負けない染めで制作しましたが、その結果、昔ながらの染めに戻っていたことに今更ながら気付きました。
大事なのは売ることではなくて、末永く使ってもらえること。
その為の努力が大事だと私は思います。
■cocoonさん

どうも、こんにちは。cocoonといいます。
たまねぎの皮、紙袋、新聞、段ボールなど捨てられるものなどを使い、
名刺入れ、小物入れ、ノートなどをつくってます。
私にとってつくることは、日常なのだと思います。
そして自分らしさみたいなものをいちばん表現できるもの。
何かを見て刺激を受けたり、
新しい素材や表現を見つけたり
日常生活の見るもの感じるもの、
すべてのことがつくることにつながっているという感じ。
手創り市は初めて販売した場所なので思い入れがあります。
どういう反応があるのか、最初は作品を並べるのも恥ずかしかったことを覚えてます。
でもやってみたら意外と楽しかった。
自分の作品を通してお客さんと楽しく話せるとは思ってなかったので驚きました。
玉ねぎの作品は何で思いついたのかとよく聞かれます。
玉ねぎ染めをした後の玉ねぎの皮が目につき、表紙のないノートがあった、
だから何となく貼ってみた。それが始まりです。
もともと玉ねぎの皮の繊維っぽい感じは好きで、
何かを押し付けて貼るのも好きだった。それが重なってできたかんじです。
味のある感じが気に入り早速その年の手帳の表紙にしました。
それから名刺入れなどの小物も作り出し、改良などしながら今に至ります。
材料を買って何かつくるというのはあまり気が乗らず、
捨てられるもの、いらないものなどをできるだけ使いたいと思っています。
金具などは道に落ちているものを拾って使ったりもします。
さびなどいい感じになってたり、思いもよらないものに出会ったり。
その偶然出会う感じも好きなのです。
今回出すのは久しぶりでしたが、またいろんな出会いがあって楽しかった。
いろんな年代の方と話せるし、驚いてくれたり、笑ってくれたり。
私自身、ちょっと笑ってしまうものが好きなので笑ってもらえるとなんか嬉しいです。
見回してみるとみんな笑顔ですね。お客さんも出展者さんも。
みんなが楽しんでる気がします。
大鳥神社のゆったりした感じもいいです。
改良点を言ってくれる方もいてそういうのがまた嬉しかったりします。
お客さんからヒントをもらい、また新しい展開を考えてみたり‥
これからも自然のものや偶然の力を借りてつくり続けたいと思います。
また出展させてもらう時は立ち寄って頂けるとうれしいです。
ありがとうございました。
・・・・・・・
手創り市スタッフ 市原歌織
info@tezukuriichi.com
- コラム:つくること 6月参加作家さん
- 2010.07.22 Thursday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
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6月に参加して下さった作家さんからの記事をお届けします。
熱のこもった文章揃いで、やり取りをしながら非常に良いエネルギーを頂きました。ものをつくることってこんなに素晴らしいことなんだな、と。
・・・・・・
■ひょうたん蜜ろうそくSAWaKi さん

数年前のある日の明け方、突然目を覚まして起き上がりました。
そして、薄暗い部屋の片隅にある棚に、見覚えの無い蜜蝋キャンドルがある事に気付きました。
「あれっ こんなのあったっけ??」
何となく大事なものが無造作に並んでいるその棚の中段には、
遊びで作った円柱形の蜜蝋キャンドルも確かに置いてありましたが・・・。
近くに寄ってみると、それは前の年に興味本位で栽培し、収穫して乾燥させた形の良い『瓢箪』でした。
「えっ なにこれっ 瓢箪じゃん!」
その色といい、艶といい、まるで瓢箪の形をした蜜蝋キャンドルのようで。
「おおっ! これは・・・」
それが『ひらめき』の瞬間でした。
そんな出来事があり、無我夢中で作り始めた瓢箪の形の蜜蝋キャンドル。
試行錯誤で何とかサマになり、嬉しくて知人に見せて歩きましたが、
「えっ?? なんで瓢箪なの?? この形じゃなきゃダメなの?」
っていうのが大概の感想でしたね。でも、中には熱烈な支持をしてくれる人もいました。
『マニアックだけど、自分の知る限り誰もやって無い事だし、とにかく面白い!』そう思いました。
それからは見た目の良さだけではなく、ろうそくとしての実用性を意識しながら、
『暗闇をしっかりと明るく照らすろうそくを作りたい』そう思い、ひたすら試作を重ねました。
ろうそくの素材は、割と濃いめの色や、ほのかで自然な香りが自分の好みでもあったので、
国内産の蜜蝋100%にこだわりました。
20歳の頃から約8年間、好奇心の赴くまま様々な職場で働きました。
天然酵母のパン屋から始まり、内装大工、家具建具製作、そして農業。
特に意識していた訳ではありませんが、気が付けばいつも『ものをつくる仕事』と向き合っていました。
正直キツい事の方が多かったのですが、
30以上も歳の離れた職人の大先輩からは、
『頭をひねれば大概の物はつくれる』っていうのを実践で教わりましたし、
それぞれの職場を通して『ものを自分の手で作る事や育てる事の喜び』も、
たっぷり経験する事が出来ました。
若かったこともあり、どの仕事も『がむしゃらに 体当たり』という感じでした。
最後2年間の農業では、無茶な肉体労働を強いられ、
結果的に生活に支障をきたす程のひどい腰痛を患ってしまいました。
離職後の約3年間はほとんど何も出来ない状態で、出口の見えない悶々とした日々を送っていました。
そんな中でのあの明け方の出来事は、
体調を気にかけてばかりで先に進めずにいた自分を、奮い起こすきっかけとなりました。
出来上がった『蜜ろうそく』は、フリーマーケットで古着や古家具などを売る片隅に並べました。
全く反応の無い時もありましたが、場所や会場のロケーションによっては面白い反応が得られる事に気付き、そんな時に探し当てたのが、雑司ヶ谷の「手創り市」でした。
今からちょうど2年前の2008年7月に初出展。
「うぉ〜 いいねーー!!」 そう感じました。
都会にありながら背の高い樹木に覆われている鬼子母神の境内は、
吹き抜ける風がとても気持ち良く、ゆったりとした時間が流れていました。
その中で、出展者の皆さんが、自然体で楽しそうに出展されているのがとても印象的でした。
そして、鬼子母神に初登場した『ひょうたん蜜ろうそく』・・・
正直、期待した程の売れ行きではありませんでしたが、
今までの出店の時とはどこか違う手ごたえのようなものを感じていました。
そんな中、夕方にフラッと立ち寄られた女性のお客さんがアッサリ「5個下さい」と。
いや〜、これにはビックリしました。それと同時に大きな自信をもらいました。
その日をきっかけに、東京近県の野外の市やイベント、また、規模は小さめながらとても気持ちの良い、音楽系やオーガニック系の「お祭り」等にも参加。
そして翌年からは、都内で始まった他のてづくり市や関東近辺のクラフトフェアにも出展するようになりました。
そんな自分が野外のイベントに参加する理由は、
『とにかく気持ちいい! そして楽しい!!』
それに尽きます。
まずは自分自身が楽しむコトが大事だと思っていますし、
自然の中で『のびのび気持ち良さそう』にしている作品を手にされたお客さんもまた、
『楽しそう』で『嬉しそう』な笑顔の方が本当に多くていつも元気をもらいます。
その笑顔に答えるかのように『楽しげな演出を』と、色々なディスプレイに挑戦したりする訳ですが、そんな演出を見た作家仲間からは、どういう訳か、遊び半分のかる〜いノリで、作品づくりにも取り組んでいると思われがちなので、この場を借りてハッキリ言っておきますが、「か・な・り、本気です!!」
ただ、遊び心は大事ですので、いつも持ち歩くようにしていますけどね。
そんな訳で、これからも『つくること』と共に生きていくのが自分の性分なのかな、と。
そして、これからは、やたらにがむしゃらではなく、
自分の身体とリズムに、うまい事合わせながら・・。
ひょうたん蜜ろうそくSAWaKi 剣持沢喜
■248さん

つくることの楽しさはきっと誰もが知っていると思います。
てづくりの良さもきっと。
「248 nishiya」の手仕事も一番の前提は『楽しむ』 こと。
248の糸紡ぎ。
あの、シュルシュルと糸のできる心地良い感じ。
次は太さを変えてみて。
248の草木探し。
山に行ったり、川に行ったり、季節を待ったり。
本当に自然の恵みには頭が下がる。
あれ、ヤシャブシ落ちてない!? うそ!待って、Uターンする!・・・なんて。
248の草木染め。
自然は色々な表情をみせる。
フキノトウはまさに春の色。
ブドウも味のある秋の色。
もっと食べなきゃ!
・・・ただ食べたいだけじゃないからね・・・!
248の手織り。
糸や布のもっている良さが、また変化をみせる。
染めのムラがいい具合だったり。
横糸を組み合わせたり、縦糸を変えたり。
縦糸を変えるのは大変。
・・・また縦糸変えるのー? ひえー
248の縫製。
織りあがった布と、草木で染めた布を組み合わせる。
最後の最後、ここで作品の表情が決まる。
慎重にー。
そして、248のトートバッグ完成!
そんな楽しい248の手仕事。
おもしろい作品ができないわけがないのです。
その『愛おしさ』と、まさに『一点もの』の風格。
ただの”物”ではない”特別な作品”が創りあげられます。
そうやって出来た作品たちが青空の下、集まる一日があります。
その集まりも、手仕事が好きな人たちが、その人たちの手で創った市。
楽しくないはずがないのです。
そうやって集まった人が自分たちの自信作を「ここがね−」「こういう風に−」
なんて、説明をします。
楽しくないはずがないのです。
そして、共感した人たちが「素敵だね」と褒めてくれたりします。
嬉しくないはずがないのです。
だから248は今日も、その『楽しい』を続けるのです。
次の『嬉しい』を目指して。
■dotmeltさん

こんにちわ。
dot melt 上原一江です。
洋服や小物など、こんなのあったらいいなぁ
と思うものを日々制作しています。
「つくること」
昔から、■TURNさんつくるとゆう事が日常の中に当たり前のようにあったのかなと思い ます。
そしてその時間をとても楽しく過ごしていたのを感覚として憶えています。
出来上がったものを与えられるんじゃなく、
手を動かし自分でつくる。
そんな体験ひとつひとつが
とても貴重な経験となって今の自分があるようにも思えます。
いつもつくるその先には誰かがいました。
ビックリするかなぁ、
喜んでくれるかなぁ、
そんな事を想像するととてもわくわくしてきます。
dot meltをはじめて3年とちょっと。
そんな気持ちは今でも変わらずに持ち続けているものでもあります。
自分の作るものに共感してもらえた時はすごく嬉しいですし、
喜んでもらえるととても幸せです。
大袈裟ではなく、
その言葉や表情が支えとなり、原動力にもなっています。
普段ほとんどと言っていい程お客様の声にふれることが出来ない分、
市はとても刺激的で毎回勉強になる事が沢山あります。
自然の中、ゆったり、のんびりした空気の流れる手創り市。
声をかけてくださる方も多く、
その距離感は野外の市ならではなのかなぁと思います。
自分の作ったものを、自分の手で届けることのできる
とても大切にしたい場所のひとつになりました。
これからも、「すき」「楽しい」を大切に
つくることを続けていけたらと思います。
■島本めぐみさん
日常の何気ない風景に心を動かされることは誰にでもあると思います。
そんな中でも、私はどこか間の抜けたユーモラスなものに魅かれています。
窓が二つ並んでいると目に見えたり、どこかのお宅の外壁がうまく剥がれていると動物
に見えたり。プレハブの建物は必要に応じてこれでもか!とつぎはぎされ、パッチワ
ークのよう。雨の跡はいろんな場所で不規則な縞模様を描きます。あらゆる顔を見つけ
てはニンマリしたり、時を経て偶然できた形やグラデーションに驚かされたり。街にひ
っそりとある可笑しげなものに刺激されながら、誠実に大真面目に作ってもどこか自
分らしい間やユーモアが滲みでてしまうような作家に、私はなりたいと思っています。
私にとって「つくること」は、手を動かす喜びです。もちろんモヤモヤと頭を悩ませな
がら作ることもありますが、考えすぎず、偶然できたものを発展させたりする方が性に合
うようです。手創り市に出している丸底バッグは、お気に入りのストライプを使って多様
な表現をしてみようということから始まりました。ストライプを絣ふうに味付けしたり、
線を太くしてみたり、ハギレでできたカエルの顔に雨を降らせたり。布の上でとにかくコ
ネコネと試す毎日。バリエーションが増えるのが楽しくていくつも作りました。そして
今、興味は少しずつ変化し、縞を自分で作るという方向に向かっています。縞をヘビに見
立てたりして遊びながら、試行錯誤は続きます。
売るということはとても難しいことですが、手創り市は、屋外で時に暑さにやられなが
ら、時に落ちてくる花に邪魔(?)されながらも、いろんな人やものに出会えるまたとな
い機会。気になる作家さんはナンパしつつ、作品に関心を寄せてくださる方たちとお話し
つつ、市の雰囲気を大いに楽しもうと思います。売れたら最高!!ですが、せめて心の栄
養となるようなおまけがついたら、とても有意義な時間が過ごせたことになるはずです。

湘南で木の器やカッティングボードなど、暮らしの道具をつくっています。
〈つくること〉
私のつくるものは芸術ではないし、かといって民芸でもなく、
たぶん中途半端なもの――雑貨です。
作者が崇高な精神ももちあわせていませんし、
煩悩のカタマリですから(笑)
そんなにタイソーなものはデキマセン。
ただ心がけていることはあります。
『何かが伝わるものづくり』をしたいということ。
つくっているものは日々の暮らしの中で必ずしも必要なものではありません。
だけど、あることでちょっと温かい気分になれるものでありたい。
美しいモノ、カッコイイモノへの憧れはもちろんあるけれど、
眺めて楽しむ美しいモノより、
手にとって味わってもらえるここちいいものを――
そんなものづくりができたらな、と思っています。
〈野外の市に参加する意義〉
ムズカシイコトはわかりませんが、
たぶん単純に気持ちがいいのです。
例えば、『手創り市』。
暑かったり寒かったり、風はビュービュー、砂ぼこりは舞う・・・なんてことも
あるけれど、そういうことも含めてここちいいのです。
ギャラリーやセレクトショップのように、温度湿度が一定に保たれ、BGMは
流れてはいないけれど、そこにはまた別の魅力があるのです。
屋外で食べる食事って美味しいでしょ。そんな感じ。毎日は嫌だけど(笑)。
想像してみてください。
暑いときには汗ダラダラになりながら、
寒いときにはガタガタ震えながら――
それはスタッフ、出展者だけでなく・・・お客さんもなのです。
とてもありがたいことですし、また、なんとも笑ってしまう光景でもあります。
野外の市は、つくったものを売る場所ではあるけれど、
それ以外にお客さん、他の出展者、スタッフの方から、
毎度毎度いろいろなパワーをもらっている場所でもあるのです。
感謝であります。
・・・・・・・
手創り市スタッフ 市原歌織
info@tezukuriichi.com
- コラム:つくること 5月参加作家
- 2010.06.14 Monday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
-
5月に参加して頂いた作家さん達より届けられた「コラム:つくること」の記事を
アップさせて頂きます。
記事が届くたびに作家さん方の制作の背景や思いがビシビシと伝わってきて、
それぞれの作品にはそれぞれの物語があるんだなー、としみじみとしてしまいます。
手創り市で作品を鑑賞する際にも、作家さんと対話してそのバックグラウンドを探って
みるとより楽しめると思います!
それでは。
・・・・

■Allumetteさん
http://allumette.cocolog-nifty.com/
アクセサリー作りをはじめたのは一昨年のこと。
本屋で立ち読みをしていた手芸本がきっかけでした。
アクセサリーって自分で作れるかもしれない!
考えてもみなかったことで、なんだか目から鱗でした。
作りはじめてみると、楽しくて、うれしくて。
自分のためだけではもの足りなくなって、
人にプレゼントしてみたり。
もっとたくさんアクセサリーを作るにはどうすれば?
私にとって、その答えは手創り市でした。
自分が作ったアクセサリーを今まで知らなかった人に
身につけてもらえるなんて、ワクワクが止まりません。
手創り市には「つくること」が趣味の人か ら仕事の人まで様々です。
私みたいに「つくること」初心者だった人にも、参 加する機会があるのはとてもありがたいことです。
手創り市があったから、今もアクセサリー作りが続けられているのではないかと思います。
好きなことを好きでいられる自分でいたいから、
これからも「つくること」を大切にしていたいと思い ます。
・・・・


■橘家具製作所さん
http://tachibana.tosalog.com/
こんにちは。
橘家具製作所、橘友博です。
神奈川で、のんびりと、無垢の家具を作っています。
「家具製作所」というかたい名前で一応家具を作っていますが、
私が本当に作りたいものは空間「暮らす空間」かもしれません。
私が家具や小物を作る。それを使ってもらうことで豊かな生活空間をつくってもらう。
てことは最終的に「つくる」のはお客様ご自身なのかな。
生活の場をつくること、豊かにすること、楽しむこと、それができる人がもっと増えればいいなぁ
と思っています。
そのお手伝いときっかけ作りをするつもりで、私は家具を作っています。
そしてもうひとつ。
私は木が好きです。
でも数年前までは意識していませんでした。
とあるきっかけで自分の「木好き」に気付き、木の良さに気付きました。いや、気付かされました。
きっかけとは自宅をリフォームしたことなのですが、そのリフォームでは「ビニールクロス」
「プリント合板」などを極力使わず無垢・ソリッドの素材にこだわりました。
そのひとつが無垢のフローリングだったのです。日常的に木に触れることでその良さに気付か
されたんですね。
無垢の木は扱いづらい部分もあります。しかし、直に触れた時の感覚というのは他に変え難い
ものがあります。
より多くの人にこの体験をして欲しい、という思いがあります。
木の良さに気付いて、生活の場に木をたくさん使ってほしいと。
フローリングを張り替えなくても、もっと小さな木でも体験できると思いますし、きっかけになる
と思っています。
手創り市にいらっしゃる方は必ずしも「家具好き」「木好き」とは限りません。
そんな方々に、ちょっとだけでも木を意識してもらえれば私の手創り市は大成功です。
ただ、手創り市に参加させてもらっている一番の理由は「楽しいから」かもしれません!
・・・・

■Hand craft watch”ipsilon” さん
http://ipsilon-watch.comこんにちは。私は時計作家として活動しています。私がものづくりを始めたのはかれこれ7年前からになります。初めはジュエリーの学校に
入学したのがきっかけでした。なぜジュエリーを選んだかは今も不思議で、美術が得意な
わけでもなく、特別アクセサリー類に興味があったわけでもありません。かといって誰かに
勧められたわけでもなく。。なんとなく手探り状態で物を作り始めた…という感じです。
その後、とあるきっかけで手作り時計の販売をすることになりました。毎日お店で時計を眺めて
いるときにふと思ったのです。「私がやりたかったのはこれだ!!」既成の時計にはない、
手作りの温かみのあるアクセサリーのような時計。それまで思ったことのない程強く、そして
嬉しく高ぶった気持ちは今でも忘れません。
今の私には時計作りは生活の一部で、時計のことを考えない日はまずありません。いろいろな物を見て刺激を受け、自分の中で消化して新しいものを生み出すことは、生活の
なかでの自然な流れのような気がします。でも、ものづくりを仕事としてやっていくことに疑問を抱くこともあります。普段は工房にこもって
時計を作っているので、お客さんと直接話す機会が少なくなってしまいます。そんな私にとって、
手創り市などのイベントに参加することは、モチベーションを保つために必要な、大切なエネ
ルギーになります。他の作家さんの作品を見て刺激を受け、お客さんと会話する。イベント全体
の空気を感じることが、私にとって、時計を作る一番の原動力なのかもしれません。
「つくること」なのに話がずれてしまったかもしれません…それにもかかわらず、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。・・・・

■のむおさん手創り市には昨年の夏からほぼ欠かさず
参加させていただいています。のむおです。
初めての参加はものすごく緊張しましたねえ。
手創り市さんは3000円で参加できるということで、
実にまったく気軽に申し込んだんです。3000円ならいけるぞと…
んで気軽〜に申し込んだものの、やはり日が迫るにつれ不安になってきて、
当日朝は寝不足ということもあって、軽くケロリと胃液が逆流したような覚えがあります。
始まってからもガッチガチでしたねえ。
でも最初に1つ売れて、2個目が売れたあたりですっかりいい気になり、
今ではかなりいい気になってるわけなんですが、
どんなものを作ってるかって革のこんなようなものでございます。
代表作は「春彦さん」、「レスラー君」、「オオサンショウウオのハンザキ君」などです。
初めてのときもたいがい迷走してましたが、1年近く経ってこれです。カカ
もとはマンガを書いておりまして、編集の人と2人きりの世界だったんです。
感想を言ってくれるのは担当の編集の人だけで、まあ煮詰まって煮詰まって。
えーと泣かず飛ばずで世に問うまで行ってないだけっすが。
とにかく平面モノクロから立体カラーのものを作るようになったわけなんですが、
手創り市さんでは直接たくさんの人と話ができて、
作品についてもいろいろ感想を聞けるので劇的に楽しくなりました。
ダメなとこはすぐ直せるし、翌月に使い心地を聞いたりできるのもスバラシイです。
革の知識も増えたし、友達もできたし、どんどん面白いものを作っていきたいなあと思います。
でも最近、手創り市で配っている「のむお通信」というわたくしのマンガが、
革の作品以上に評判なのは気にかかるところです。
ポストカード書いたら意外と評判だったし。マンガだけくれとか言われるし。
・・・
いやいやいやいや
これからもよろしくお願いします。
革雑貨ののむおでございました。
・・・・
- コラム:つくること 4月参加作家
- 2010.05.15 Saturday | コラム:つくること | posted by 手創り市 |
-
こんばんは、明日のお天気は晴れ模様で手創り市も無事開催されそうですね。
遅ればせながら4月に参加した作家さんより「コラム:つくること」の記事が揃いました
のでご紹介を致します。
毎月4名から6名ほどしかご紹介が出来ませんが多くの作り手の考えている事に
共通する点はたくさんあります。
そしてこうして文章は苦手なんですよ・・・と言いながらも必死になって記事を制作して
くれた皆さんには感謝を申し上げます。
それでは。
・・・・

■POCKENIさん
http://pockeni.com/
こんにちは。POCKENIです。
私たちは姉妹でアクセサリ−を作っています。
育った環境が同じだったからか私たちは物の好みも似ていて、
一緒に住み始めたのをきっかけに、数年前からPOCKENIとして
活動を始めました。
二人とも小さい頃から何かを「つくること」が好きでした。
自分の頭で思い描いてるものを実際に形にしていく過程が楽しく、
予想以上の結果になったときの喜びもあります。
今でも製作している時にはいつも小さい頃のワクワクを思い出します。
手創り市には最初はお客さんとして何度か足を運んでいました。
自然の中のゆっくりとしたやさしい雰囲気の中に楽しいものが
いっぱい並んでいる手創り市がとても気に入って、私たちも参加し始めました。
手創り市では、お客さんの反応を身近に感じる事ができるのが
何よりうれしいです。
また、季節の移り変わりを感じられるなど、屋外ならではの魅力も
手創り市が好きなところのひとつです。
そして少しずつ顔馴染みの方もできてきたり、他の作家さんからは
毎回たくさんの刺激をもらっています。
月に一度ではあるけれど、その一日には沢山の作家さんの思いや、
お客さんの期待や、出会いや発見や刺激がつまっていて、あの雰囲気が
出来上がっているのだと思うので、その中に参加できる事がとても嬉しいです。
これからも参加していきたいし、いつまでも手創り市が続いていってほしいです。
・・・・

■やすえかえでさん
手創り市にはじめて参加したのは去年のすごく暑い日でした。
右も左もわからず心臓ドキドキ汗ダラダラ、オールアウェーな一日が終わって
「まただしたいな」と思ったのは何でだったかな。
やっぱり気持ちよかったのです 流れている空気が。
私は家でとれる土や近所でもらえる木の灰を使って釉薬(器の表面の部分です)を
作って食器を焼いています。木の種類や採る場所によっていろんな色がでていわば
陶器の草木染で少々地味ですが、普段のおかずを盛るのには合ってると思うし自分で
焼き物をするようになる前からその色達がすきなのです。
そして「つくること」を「働くこと」にしたいので使ってくれる人の声を聴いて
需要にこたえる(たのしい)勉強の場が手創り市です。手にとってくれた人が見て
いるのは私の器ですがその目の先にはそれぞれの食卓があってその情景をいろいろ
話してくれるのが興味深く、楽しい時間です。
「カレーは別盛りが好きなんですよね」(・・・考えたことなかったな)
「これヨーグルトにちょうどいい大きさね」(そんなにたべるの!?)などなど
お参りにきた人や近所のCAFEの人が次の月に買い足してくれたり、
欲しい形をリクエストされて次回に作って持っていったりとうれしいこともふえてきて、
今ではホームグラウンドだと思えるようになりました。
鬼子母神の手創り市で一番好きなのはその「続きがまたすぐある」ことです。
一回きりではなかなかできない関係性をお客さんや出店者、主催者のみなさんと築けるところ。
暑くても寒くても「また次ね」と笑顔で終わる手創り市が永く続いていきますように。
・・・・
■「HOME」セキグチテルヨさん
http://inelle.petit.cc/muscat2b/
初めまして。
阿佐ヶ谷にあるギャラリーカフェ『イネル』で、毎週水曜日と木曜日に夜更かしカフェを
営業しています、『HOME』といいます。
メニューは“夜更かしごはん”と“夜更かしおやつ”を週替わりで出しています。
手創り市には、パウンドケーキのみで出店しています。
始めは、クッキーやタルトなども考えてはみたのですが、自分には一度に何種類も作る事が
向いてなく全てが中途半端になってしまう様に感じました。
それなら1つにしぼって、気持ちを集中させようという結論になり、今の“パウンドケーキのみ”
というスタイルになりました。
しかし、実際作ってみるとパウンドケーキの食材にも、無限の組み合わせがあることに気付きました。
それぞれ知ってる味を組み合わせても予想していない味が生まれたりと、なんだか化学の
実験のようだと思ったりします。
その中で、面白い味が出来たり、新しい組み合わせを思いついたりする瞬間が忘れられなくて、
再びその気持ちを味わいたいという想いが、私に“つくること”を続けさせてくれるのだと思います。
私は、野外の市に参加するのは手創り市が初めてでした。
毎回緊張や不安はありますが、お客さんとのコミュニケーションがとれる場があるという
のはとても有難い事だと感じています。
自分のやってきた事に直に反応が返ってきたり、何気ない会話があったり、点と点が繋がって
線になったりと、普段過ごす事の出来ない時間を過ごさせて頂いてます。
今後も、皆様に楽しくなってもらえる様なパウンドケーキを焼き続けていきますので、
どうぞよろしくお願いします。
読みづらい文章だったと思いますが、お付き合い頂きありがとうございました。
・・・・

■RYU*RYUさん
http://ryuryu.pya.jp/
つくること・・・私として
この鬼子母神手創り市に参加している作家さんの中で、
どれくらいの「ママ」がいるのでしょう。
私もその一人で、反抗期を迎えた2歳ギャング娘のママです。
独身時代、フリーのアーティストとして活動し、
「個展ひらく!」という目標も達成しました。
しかし、子供が生まれてから、
日々におわれ「つくること」から離れていました。
バタバタと忙しくすぎる日々。ある日、学生時代の友人から
「あなたが居そうな場所があったよw」と言われ、
この『手創り市』を教えられたのです。
そして、手創り市にベビーカーを押してふらりと訪れたのです。
黄色いイチョウの葉が、美しい黄金色の絨毯を作っていました。
「ああ、これだ・・・」
初めての場所なのに 自分の居場所に戻ってきたような感じがしました。
生き生きとした作家さんたちの顔。
私と同い歳くらいの方が沢山。
そして1人での参加方が多いことにも驚いたのです。
今思えば1人で製作するのですから、一人で出展しているのは自然なことなのですが、
1人で出展する勇気がなかった私にとっては、衝撃であり、目からウロコでした。
まだ歩くのが下手な娘の手を引いて、
ゆっくりゆっくり、境内を2周、3周。。。
境内を後にするときには
「私、出店しよう!また活動を始める!」
という気持で、スキップして帰りました。
どんな状況だって、その状況にあったやり方があるはずです。
ほんの少しでもいい、自分の時間を作ろう、「ママ」でも「妻」でもない
「作家としての」としての自分をなくさないように。
したいこと全ては出来ないかもしれないけれど、
子供には、好きなことをやっている「私」の背中を見て何か感じて欲しい。
「なんだか大人って楽しそうだ」って思って欲しい。
これからもこの鬼子母神への出店活動を軸に、活動していきたいと思います。
最後に、この文章が子育てによって何かを諦めてしまったママ達へ、
少しでも力になりますように。心を込めて。
RYU*RYU NAOCO
・・・・

■Kalaftaさん
http://kalafta.com/
「コラム:つくること」 Kalafta/澤野桂吾
私にとって「つくること」とは、「日常」である、と言えるでしょうか。
もっと言うならば、「日常のそこここに湧く衝動の開放」でしょうかね。
いや、「日常のそこここに湧く衝動をコネコネしていたらばなんだか苦しくなって
きてソレを開放」でしょうか。なげーや。長いので「日常」と。いやいや、その
「日常のそこここに…」をグルグル繰り返しているのが私の日常ですから、即ち、
私にとって「つくること」とは、「日常」なのだと、言えるかもしれません。
その、「つくること」は私にとって、楽しいものではないのです。むしろ苦しい。
ならば何故続けるのか。衝動が湧き続けるからなのですね。そして「つくること」
は私にとって、とても自然な行為だと気付く。ならばだ。それを仕事にしたい、
と思った訳です。
仕事にするためには売れなくちゃぁならない。「いいもの」をつくって。
あー、「いいもの」って何だ。
特に家具をつくりはじめてからは(今更ですが、家具屋をやってます)、
生活で使うものでもあるし、自己満足で終わらないようにと心掛けていますが。
大衆が気に入れば「いいもの」であるとも限らないし、うーむ。意外と統計学とか
で定義付けられていたりして。と、今思いましたが。
さて、売るためには知ってもらわなくちゃぁならない。
これは、「野外の市に参加する意義」ですね。家具屋を始めて、企業がどれほど
広告を重要視し、お金を費やしているか、痛感しましたね。高級ブランドはブラ
ンド力を維持するために一見意味の無さそうな広告を出し続ける。あーなんてこった。
その大事な大事な広告宣伝費が無いンですね。これは困った。ですから私にとっては
第一に「知ってもらう場」としての「手創り市」なのです。それに加えて、
ご来場いただく方々の生の声は他では得難いものですから、その「声をいただく場」
としての「手創り市」がありますね。よい反応があれば単純にすごく嬉しいですし、
ゼロやマイナス方面の反応は、我が小心に突き刺さったまま、大切に持ち帰ることに
なります。うーん、うーんと。
・・・・
それではまた会場でお会い致しましょう。
名倉哲
info@tezukuriichi.com
