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11年目を迎えて…

 

10月の手創り市は例年イレギュラーな開催。

 

10月1日の開催日はお天気にも恵まれ、

終日快晴のもと終えることが出来ました。

出展者の皆さま、ご来場者の皆さま。

それから、お天道様。

ありがとうございました。

 

 

2006年10月より始まった手創り市も、

今月の開催をもって11年目に入りました。

まだ先のことであるけれど、来年の10月で11周年。

いつも通り過ごそうと思う。

 

月日が過ぎるのは全く以て早いもので、

光陰矢の如しとはよく言ったもの。

 

手創り市が始まった1年目。

当初はそれはもう、お寒い状況だったが、

何故だかそのうちどうにかなるさと思っていた。

始まって3年目。

思い出す目立った作家さんは、

訓練校あがりの木工作家たちの姿。

彼らの姿勢、作品から沸き上がる熱量に、

少なからずの影響を受けていた自分がいる。

始まって5年が過ぎた頃。

この時期、陶磁の作家さんがよく見受けられるようになった。

都内はもちろんのこと、関東圏以外の作家さんも継続して参加して下さった。

きっとそれはA&C静岡がはじまっていたからだろう。

7年目。記憶が確かであれば、&SCENEが始まった年だ。

&SCENEは今月22日の開催をもって丸5年を迎える。

10年目。何をする訳でもなく、時間は過ぎていった。

節目節目で何かをしてみたいな…と意識を傾けてみても、

お祝い事に興味が持てない自分は淡々と続けることこそ是。

そんな生来の性格ゆえか、11年目のこれまでを過ごしてきた。

そして、11年目を迎えた10月1日。

少し違った景色と意識をもつ作家さんを遠くから眺めていた。

 

 

手創り市に参加する(ほぼ)全ての人は、

自作品を展示し、販売をする作家と呼ばれる人々で、

作品と展示の試行錯誤をもって、お客さんに伝えようとしている。

 

そんな中、とある作家さんは自作品を並べる訳でもなく、

会場の入口で小さなテーブルを並べ、

ワークショップだけのブースで出展していた。

 

申込書が届いていた当初よりその不思議を感じていたけれど、

実際の様子を見なければ何ともわからないのが現実。先入観は不要。

当日の様子を楽しみにしていた。

 

小さなマスに刺繍を自由に施すワークショップはなんとも地味だった。

けれど、その様子を眺めていて、新しいと思った。

 

展示物販ブースの中にぽつんと、

作家とお客さんが双方向性をもつブースが出来上がっていた。

 

参加出来ればいい、という意識ではなく、

きっとその人なりの明確な狙いがあって、

ワークショップのみで出展する。

その意志をはっきりと感じた。

 

周囲と比較した場合、

とても地味なブースを構える作家さん。

その姿がなんだか新鮮だったし好感が持てた。

(偉そうな言い方でスミマセン…)

 

何を求めて、何を狙って、参加してくれたのか?

そんな話を聞けなかったことが残念ではあったけれど、

販売イコール表現とはまた違った姿の一例を見つけた思いだった。

 

その姿は先鋭的ではない。

けれど、あの景色が会場に存在していたことが素直に嬉しかった。

 

 

時折聞かれる。

 

「これからの雑司ヶ谷手創り市をどうしたいんですか?」と。

 

その答えはずっと変わらない。

 

主催者として、その時々でやりたいことをやりたいように、

でも、いつもの部分は変えず様々な企画を提案してゆく。

好きでやってる企画は回を重ねつつちょっと工夫をする。

ドラスティックに変える必要はない。

 

これからという言葉を、

上昇志向として捉えるならば、

語弊はあるが、上昇志向を持たない。

それが雑司ヶ谷手創り市といえるような気がしている。

 

敷居を上げないようにしたい。

非日常ではなく日常の延長線上にある場所。

そうありたいと願う。

 

もしかしたらこの考えは、

経済活動を主軸に暮らす人社会と矛盾する。(かもしれない)

誰だって続ければ続けるほどに、

幾らかの成功?を重ねれば重ねるほどに、

自分という存在に価値を見いだすようになり、

その価値にそれなりの値札をつけ、

その値札を更新してゆくような意識を、

理由を見つける。

それをヴィジョンと言い換えてみたり…

そのことに異論はないし、

むしろ人社会として健康的だとさえ思う。

 

けれど、、

 

雑司ヶ谷手創り市という場は、

上を見上げてばかりいる場ではないし、

世間の流れに敏感である場所でもないように思う。

求める姿は全ての方にむけて開かれたプラットフォーム。

小さくとも、ひとりひとりのリアルが存在する場。

 

来るものこばまず、去る者おわず、戻ってくる人かまわず。

んん〜なんかこの言い方も語弊があるような気がするな…。

ま、いっか。

 

様々な作家さんがチャレンジをし、新たなステップへの通過点でいい。

通過した作家さんが気分転換がてら、たまに戻ってくる場所でいい。

それはそれで嬉しいことだから。

もちろん手創り市でナニカを求め、力一杯出展する場所でもあって欲しい。

 

なにより、常にその時々で変化する場であること。

変化を受け入れること。変化に委ねること。

 

永く続けるからこそ、

その程度の器くらいは、

意識くらいは、

保つ場でありたい。

 

 

次回の開催は11月18日(土)19日(日)の2日間の開催。

 

初の2日間開催ということもあり、

日々進めながらその都度対応している現在であります。

 

参加しようとしてくれている作家さん。

ご不便をおかけしているかもしれませんね…申し訳ないです。

 

ご応募をお待ちしております。

 

それではまた。

 

名倉

 

____

 

 


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