4月19日 お見舞い。

 

本文と写真はまったく関係御座いません。

 

病院と云われる物と、先生と云われる者に出来るだけお近づきになりたくない。

子どもの頃からそう思って生きてきた私は、極力、人から立派と見られることのないようおかしな電波を放つことを心がけ、「病院に行くから病気が見つかる」と周囲にうそぶき諦めて頂くようにしている。

 

そんな私が知人のお見舞いに行った。

 

結婚式には顔を出さないが葬式には必ず顔を出すようにしていることもあり、それは幸せの場と不幸せの場の重力の違いを感じるからでもあるのだが、その重力の違いと云えば、人の感謝の気持ちと解く。

同じ論法(?)で、見舞いといえば不幸に分類されるだろうから駆けつけよう。

そう思いお邪魔した。

 

「これさ、東武デパートの一階で拾ったんだよね。あげる。」

「美味しいよ。食べたことないけど。」

「請求書はあとでPDFで送るね。」

そう云って見舞いの品を渡したら、病人は笑っていた。

病人だって笑う。人間だもの。

 

院の中庭らしきところで向き合い珈琲をすすりあい、「調子はどうだい?」なんてことを、調子がいいはずのない病人にむかって話しかける私はお見舞いのプロではなく、お見舞いの素人丸出しの阿呆のような問いかけ。

普段しない他人を慮ってのふつうの会話は自分らしくない。というか、言葉が出てこない。それこそ病気になりそうだ。

そう思ったので、普段通りのギアに入れ替え、病院の中庭ではなく、いつもの酒場のつもりで話をすることにした。

 

「なぜここにいる?」という尋問から始まり、「どういう経緯でこうなった?」と尋問に尋問を重ね、「ここにいると病気になりそうだね!」と元気よく尋ね、彼というか彼女というか、知人は「貴方は相変わらずですね」と苦笑まじりに回答する。

「病室はいくらなの?」という問いに「幾らですよ〜」と回答されたものだから、「そんな高いならルームサービスもいいんだろうね」と意見していたら、「なに云ってるんですか?ここホテルじゃないですよ」と意見に対しての陳述があった。

 

とまあ、そんな感じで1時間ほど身にならない話だけをしてお別れ。

「またね」と手をふる病人にむけて、「2度とくるか!」と親切な挨拶を返した。

 

次に会う時は健康な状態で酒場か喫茶店か。やっぱ酒場かな…そう思い、ふだん使わぬ地下鉄の路線をうろうろきょろきょろしていたら、おそらく帰宅途中だろう女性サラリーマンにぶつかり睨まれ、「すみません」と謝り、這々の体で帰宅した。

 

こんなことをここで書くのはどうかと思わなくもないが、次にくる2行をお知らせしたくて書きました。

 

GW最終日、5月6日(日)の出展者発表の準備しています。

皆さま、元気で会えるよう健康には気をつけましょう。

 

名倉

 

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