5月17日 ご自宅用ですか…

 

写真と本文は関係御座いません。

 

 

「ご自宅用ですか?」

 

時折聞かれるこの言葉。

不思議で仕方がない。

ひと言で云えば、違和感。

 

 

例えばお店で器を購入する時。

こうしたことがあるような気がするけれど、

皆様におかれましてはいかがでしょう?

 

ここで聞かれる所の、

ご自宅用ですか?は

恐らく裏返しの言葉だろう。

 

それはきっと、こんな感じ。

 

 

貴君の購入する器。

これらはもしかしたら

何処ぞへの贈り物なのでしょうか?

もしそうでしたらおっしゃってくださいね。

…というような意思表示を別の角度から確認すること。

 

 

このことを知人に話したら、

こんな回答が却ってきてオロロイタ。

 

 

う〜ん、それはね、

いい?こういうことよ。

あなたが器を購入する際、

その器は何処かの誰かへの贈りものだったとする。

で、あなたはお店の人に、

贈りものにしたいんですけど?

と、言えない、もしくは言わない人だった場合、

そんなあなたは会計を済ませ、

贈りもの仕様なのにそうはなってない器だけを手にいれ

失意のうちに店を後にするの。何も言わず…

まあガストで知人に愚痴ったり、

SNSとかで呟いてみたりするかもだけど。

そんな自体が起こらないよう、

お店の人が取りはからって事前に確認する。

そおゆうサービスなの。

 

 

そのような主旨のことを云われ、

私は本当に、心の底から驚くと同時に、やっぱり不可思議だった。

というか、双方共に子供か?そう感じた。

 

 

私は知人への贈りものとして器を為にその店に訪れた。

これはあの人が気に入ってくれるだろう。

そう思える器を見つけたので会計をする為、

店員さんに声をかけレジへむかう。

贈りものということもあり、

お店の人に贈りもの仕様に出来るか?と確認をする。

 

確認をしたところ、

 

「1」無料で贈りもの仕様に出来る場合

「2」有料の場合

場合によっては、

「3」当店はラッピングのサービスは行っておりません。

 

こうしたケースは上記の3通りだろう。

他にもあるかもしれないが、私は思いつかない。

 

この3通りのうち、

店側の回答はそのどれでもいい。

仮に「3」だとしても、

だからといって店が悪いということにはならないはずだ。

ギフトショップと謳ってない限り。

 

できるものはできる。

できないものはできない。

 

その前提があるからこそ確認をするし、

必要があればお願いもする。

 

もし、店というのはすべからく、

絶対贈りものに仕様にしなければいけない。

 

そう思うのであれば、購入する店を変えたらいい。

もしくは入店前、入店直後に確認したらいい。

贈りもの用に出来ますか?と。

更にもしくは…

自分で贈りもの仕様にしたらいい。

ただ、それだけのこと。

 

 

でだ。

前出にあった、

贈りものにしたいと言えない場合を想定して、

「ご自宅用ですか?」と店員は客に確認をする。

 

やっぱりどう考えても訳がわからない。

というか、仮に自分が客の立場であれば、

単なる愚か者でしかない。そう思う。

 

 

お客さまは神様です。

 

この格言はお客にとってだけでなく、

お店側にとっても重要な格言だと私は思う。

 

ただし、間違えてはいけないのは、

神様となるお客は個人に特定されるものではなく、

<商売をする上でのお客さま>

という大きな枠組みのようなものを指している。たぶん。

 

ひと言で云えばこうだ。

 

神様はお前ではないし私でもない。

誰か特定の人では決してない。

 

ここを勘違いしてはいけないと常々思う。

 

だから私はたいして仲良くもない店員さんに、

歳の上下がなんであれ敬語を使わないなんてことはない。

 

むしろ、歳を重ねる程に敬語を使っている人の方がスマートだと感じる。

ま、これは好みの問題だろうし、関係性と場所にもよる。

 

もとい。

 

そう、だからやっぱり、

「ご自宅用ですか?」という声かけが、

「贈りもの仕様にしてください」と言えない言わない人にむけての

善意?サービス?だとしたら、やっぱり同意出来ない。したくない。

 

 

店は客にとって奴隷ではないし、

店は客にとって家ではない。

店員は家族でも友達でもない、

まっさらな赤の他人。

とはいっても、

まったく関係のない人でもない。

うまくは云えないけれど、、

他人だけど相談に乗ってくれる人。

そんな位置づけの人だと思っている。

 

 

もう一度云いたい。

 

「ご自宅用ですか?」

そんな言葉を言ってあげる必要がある

と思われる世の中って不思議。

 

ご自宅用ですか?

 

この言葉に構えてしまう私は阿呆でしょうか。

 

 

色んな考え方、受け取り方があるだろうと思ったので書いてみた。

未熟な私にはわからないことばかり。

 

 

本日消印にて6月のお申し込みを締め切ります。

沢山のご応募、ありがとうございました。

 

それでは。

 

名倉

 

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