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自粛、と日記のような

3月20日の手創り市は予定通り開催すると言ってきたが、今朝中止となった

同じように震災直後に品川手づくり市さんも開催中止をいち早く発表した。

品川さんの場合、11日に地震が起き、2日後の13日には開催予定だったのだから、仮に開催するかどうかを検討するにしても考える時間なんてほとんどない。
そうなると中止ありきで発表し、平時でないだけに参加するであろう作家さんへの連絡が滞らないようにする為に全力を尽くすしかない。(と思う)
まともな情報もなく、対策もされていない状態、なおかつ戦後最大の震災で原発への大きな被害、なにをどう考えて調べようにも調べようがない中で野外のイベントなど出来る訳がない。
希望的観測を期待なんかできないし、まさか希望的観測に賭ける訳にはいかないし、賭け事でもない。品川さんの判断を考察するに、時間があまりにも無さすぎる。(時間だけではないが)
即断した後の品川さんは何を想い、何を考えていたのだろう?と気になっている、個人的に。

現在、都内・首都圏・全国でも多くのイベント(催し)は「中止」と発表している。
そして今現在、自粛ムードへの批判のようなものが確実にある、と思う。

自粛する事は今のような状況で問題であるはずがない。
問題が起こる可能性を無くす為に自粛するのだから。
臭いものに蓋をするとは訳が違う。
それは誰もがきっとわかっているはず。
けれどもそこに「しこり」が残る。
そのしこりが批判のようなものであると思うし、問題点として置き換えてもいいかと。
そのしこり(問題点)は何だろう?と考える。
特に私の場合は自粛する側なので、またどこそこは自粛だよ・・・と言うよりも、自粛する立場、自分の事として考えてみようと思う。

自粛する側、の問題点。
自粛=中止であるならば、中止となった経緯や判断基準がどこにあったのか?を、まず最初に説明するべき対象に対して全く説明しなかった事、自粛する事を理解してもらう為に「必要な過程」を省いた事が問題だと思う。(普段であれば通常通り或る意味ルーティーンのよなものでいいかもしれないが)
必要な過程とは「考え(方)を伝えること」。
必要な過程を踏んで、理解されなかったり、腑に落ちなかったり、その場合は「仕方ない」と思う。
この仕方ないは、まったく必要な過程を踏んでいないよりもよほど前向きであるし、そこには自粛する側にとっても学べる要素がたくさんある。目をつぶっていなければ、聞く耳をもっていれば。

今回手創り市が中止するにあたって、現状がまったくわからないし、今後どうなるかだれも予想がつかない中だったけれども、単に「手創り市を行うのには不謹慎だから中止にします」、とは絶対にしないようにしようと思った。うまくは説明できないけれどもかなり感覚的なところだと思う。

地震直後に、たった今から平時でない状況に入った事はすぐに理解でき、開催するにしても中止にするにしても、ここから先は出来るだけ逐次ブログへ書いてゆこうと思った。
その理由は、参加予定作家さんはきっと今後開催か否かの情報をブログを通して見てくれるだろうと思ったからだし、経験した事のない状況を少しでも自分の為、手創り市が継続する為に役に立てるよう残してゆこうと思ったから。とは言え、どれだけその状況を記録できたかは怪しい。が記事を読み返すと自分がその時に何をしていて何を考えていたかよくわかる。その時、左腕はマジックのメモだらけになっていた。習慣です。

手創り市の業務をしながらも、震災後とはいえ、日常の職場の仕事があって、そこはもろに支援物資と関係していて、今何が必要でどこまでひっ迫しているかが文字情報ではなく、目からはいってくる映像(現実)でよく理解できた。これは手創り市に関係ないからこれ以上はおいておく。

13日、14日。
手創り市やrojicafeでもお世話になった被災地にいる方とも連絡がようやく取れた。
家は大変な事になったけれども、けがもなく無事、と聞いてこみ上げるものがあった。
職場のつてを使って被災地の状況などを教えてもらう。
運転手さんは被災地手前でたくさん引き返して来ている事を知った、流言飛語の影響だろうか・・・

15日。参加予定作家さんへメールで、義援金について、開催か否かについて、そのリミットについて、参加キャンセルをしやすいよう通常の規約を適用されない事、などなどを送った。エラーで届かない人には直接電話をして連絡した。とはいえ回線が大変な混雑でまったく連絡をとれない方もいた。そんな時、職場からアルバイトの子が国へ帰ってしまった、と連絡も届く。ぐずぐずしているよりは、同じ釜の飯を食べた人間だけに、絶対助かるなら自国へ帰国してもいいと思ったし。が、同じ職場の同国の人間は当然怒っていた。

16日。池袋経済新聞さんより今回の手創り市を開催する事になった、決断した理由を聞きたい、明るい情報を届けたい、という趣旨の連絡がきた。絶対開催ではない前提で、答えられる範囲で答えた。もちろんテキトーにノリでは書けないので明るくはない文章になった。もしかしたら恣意的に使われるのではないか?とこんな時なので思いもしたが、しっかりとまとめてくださって有り難かった。(結果的に期待にこたえる事が出来なかった事に申し訳ない)
ここから17日まで、参加予定作家さんよりキャンセルの旨の連絡が届き対応する。
キャンセルの連絡をくれる作家さんは皆、今の自分の心境と自分ができることを自身の言葉で一生懸命に伝えてくれる。当然だけど、開催できればいいや、なんて思っている人は一人もいないし、皆ぎりぎりまで考えて連絡をしてくれている。皆それぞれの場所から苦渋の決断をしている。

18日早朝。キャンセルをした作家さん、していない作家さん問わず中止の連絡をすることに。
最後まで参加を決断して下さった作家さん、不安の中義援金活動の一助となればと参加する事に意気込んでくださった作家さんには本当に申し訳ない事をした。が、こちらの意図している事、伝わっていたらいいなと思う事が伝わっていてただただ感謝するばかり。
15日に送ったメールで「通常の規約が適用されない旨」を送ったが、それは「キャンセルは1週間前までに」という事で、平時ではない今は考えないでくださいという事。身の安全を第一に考えてもらう為にはすぐにキャンセルできる状況をつくることが必要だし、ぎりぎりまで考えてもらう事も大切であると思ったから。何故かというと、手創り市は毎月開催であって、これっきりではないはずだし、現在のような状況が人を成長させると思ったから。成長させると言うと偉そうだが、私も含めて変化させる事があるはずだから。もちろん今はそれが何かはわからないし、きっとこれから継続する為に知らず知らず役にたっているはず、そんなものだと信じている。

今までの開催か否かの判断はまったく参考にならない中で、
最終的に中止と判断したのは、原子力発電所の状況が改善されなかったから。
当然これだけで判断する訳ではないし、そんな簡単なものでなく長期的なものだとはわかっているが、最終的な判断として18日未明の原発の状況をもって中止とした。原発の状況が少しでも改善されなければ、被災地へのあらゆる支援がうまくいかないし、首都圏のライフラインや交通事情も依然として不安定、私たちも不安のままである。何かに賭ける事は論外だ。
ようやく支援物資が徐々に届くようになり、燃料関係も急ピッチで輸送している模様。

ひとりよがりであるかもしれないけれども、ここ数日の間で交わした作家さんとのやりとり、また事務局あてにお電話で頂いたご意見は必ず今後に生かしたいと思う。

被災地の支援は日本中の多くの場所で始まり、多くの方が自分で出来る範囲で支援している。
支援はものであったり、お金であったり、労働力であったり、有形無形の様々なもの。
なにもしない、なにもいわないなんてことなく、働ける人間なのだから今ここでがつがつ働いて程良く経済活動をして、考えていた事を発信したり、発信してもらったりする、自分のあしもとから少しだけ仕切りなおそうとと思う。

日付けも変わり、単なる日記になってしまった。
長々とお付き合いくださいまして誠に有難う御座いました。

名倉哲
info@tezukuriichi.com







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