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11月29日



先週日曜日の選考会前にツグミ工芸舎さんの個展へお邪魔して来ました。
会場は秩父のおいしい処の「月のうさぎ」さん。

今回の個展は、月のうさぎ・2階ギャラリー「gallery ne」のこけら落としの展覧会であったようで、それにむけたツグミさんの展示に対する心意気のようなものがフライヤーとそのタイトルを通して伝わってくるものがあった。
ま、これは実際に足を踏み入れてみなければわからない事なのでこの辺で。

ツグミさんの展示を体験し、以前のアトリエ訪問インタビューの言葉を思い出した。
それは確か「ツグミ工芸舎は木工だけにかぎらず、様々な事にチャレンジしてゆく」といったようなこと。
基本は木工。でもそれだけに捉われない活動をしてゆく。
それを今回目の当たりにさせてもらった。


和紙を柿渋染めにして、切り絵のように文字を切り取り、ギャラリー内の照明の明かりと窓から入ってくる自然光によって文字が様々な角度から照らされ、壁の内側から浮かび上がる、という言葉が適しているような展示がされていた。
こうしたつかみとる事ができない要素は、見て面白い、楽しい。
と同時に、そこに浮かび上がる文字のレイヤーから、受け取る側の自由なイメージを喚起するような機能があるような気がした。
人、花器、暮、文具・・・ 文字が光によって重なり合う姿は、普段の暮らしの中でそれぞれの言葉の実態が単一的にある訳ではなく、繋がり合い、混じり合ってこそ成り立つのではないですか?という提言というか、イメージを私は勝手に受け取った。
作品は作家性の現れであるけれども、こうして見るものに委ねられ、思考の余白の遊びがあるものを見せられると来た甲斐があったと思えるし、どうしてもそうした所に作家の深いところを感じてしまい、引っかかってしまう。
作品のみに向き合う事でも十分であるけれど、ツグミさんの展示ではこうした遊びの部分がツグミ工芸舎としての言葉には表せないメッセージのような気がしてならない。
言葉でも、形でもないものによって自分の内側から笑顔が浮かびあがっていた。
いやはや、よいものを見せていただきました。
あの景色が今もなお脳内の片隅を占拠していると思うと少しだけ悔しい気もしています。
ありがとうございました。


ツグミ工芸舎
 
月のうさぎ



名倉







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