【8月29日参加者発表】

8月29日手創り市の参加者発表がはじまりました。

こちらをご覧ください→ http://www.tezukuriichi.com/0829.html 

8月29日となるとすでに暑さの峠も越えているかとは思いますが、それでもなお残暑が厳しい事を考えて暑さ対策は十分にご準備ください。
帽子、日傘、水分をお忘れなく。(鬼子母神はパラソル禁止です。)
屋外のイベントのため、陽射しや風などの気象条件は仕方がない事ですが、どうしても陽射しに耐えられない、などございましたら遠慮なくスタッフまでご相談ください。
ただし、日陰に移動する場合には1.8m×1.8mを確保できない場合がございます。
予めご了承ください。

・・・・
8月30日追記

鬼子母神ブースno7と8に間違いが御座いました。
正しくは

no7.R.M.kalimba
no8.こほみーず

となります。
・・・・

手創り市
info@tezukuriichi.com 




掲載誌をいくつか

掲載誌をいくつか・・・

【かわいい印刷】

著者:手紙社
発行元:PIE BOOKS

手創り市のチラシが本誌で紹介されました。
この書籍、タイトルは「かわいい印刷」ですけど、中身をみるととっても為になる話や素敵なDMがたくさん掲載されてかわいい時間を楽しむと言うよりも真剣に見入ってしまいます。
ああ〜なるほど〜、へ〜こんなんもいいな〜とか。
掲載されたのは手創り市がどうこうというよりも山口さんのお仕事のお蔭ですね。
さすがです。
これから自分の名刺や展覧会やショップカードを作ることを考えている方は参考までにご覧頂けると想像力が広がるかも。おすすめの書籍です。


【東京手づくり市マップ】

著者:一色千里
発行元:角川書店

東京・雑司ケ谷鬼子母神を中心に都内にある手づくり市が紹介されています。
色んなつくり手さんの紹介もあり、これを手にとって都内の市にまわってみるのもいいかも。
ちなみに表紙にうっすら見えるのは鬼子母堂。

掲載誌バックナンバーはまだまだたくさんあります。
ご覧いただければ幸いです。

手創り市
info@tezukuriichi.com





8月手創り市の選考会


8月29日手創り市の選考会を行いました。
今回で3回目の選考会となり、それなりに慣れてきました・・・と言いたいところですが、毎度選考会にはかなりの時間を要し、これはもう慣れというものはないでしょうね。
でもそれでいいと思います。なぜならばひとつひとつ応募用紙には作家さんの気持ちが詰まっていますから。

今回の応募では岩手・長野・岐阜・大阪・京都・愛媛・福岡と私たちも驚くほどの広範囲からの応募があり、あらためて手創り市がこれまでよりも注目されている事を感じ、またそれに身が引き締まる思いでした。

選考結果の発表は7月29日を予定しております。
しばらくお待ちくださいますようお願い致します。

※以前は審査・抽選と言っておりましたが現在は「選考」または「選考会」としております。
 すべてのお申込書を選考スタッフ全員が何度も目を通し、参加者決定を決めております。

話はかわり、先日筑波大学・大学院の方たちが手創り市事務局へ取材に来ました。
彼らは埼玉県北本の「とあるプロジェクト」に関わる方たちであり、これから北本で幅広い形でのクラフト市を街ぐるみでつくってゆきたいという事らしく、これまで・現在・これからの手創り市の事を色んな角度から話をしました。
取材をする側も、される側も微妙にずれている?ような感もなくはなかったですが、それがまた私自身にとっては新鮮な時間であり、できるだけ伝わるよう努力しようと思いつつしゃべっていました。
学生だからどうこうではなく、慣れでやっていない彼らとの時間はとても貴重なものとなりました。
今、それを思い起こしながら自分の中でゆっくりと咀嚼しています。

それと、この取材の前に担当の小泉さんと話をしました。
その内容は、
「取材で話をするのは構わないし、受けるからにはできる限りの事はしたい。
でも取材って(私たちにとって)大抵は都合の悪い事言わないでしょうし、耳触りのいい話しか聞けない。小泉さんたちは今後北本でクラフト市のようなものを立ち上げてゆくならば取材で話を聞くだけでなく、現場で一日だけでも肌身で感じ、今後に繋げてゆく方がいいと思うし、そうしてみませんか?」
という様な話をしました。
なんだか偉そうな感じとも受け取れなくもないですが、たくさんのリサーチよりも現場へ参加した方が手取り早い。
それに学生のうちから頭でっかちになってしまうのは嫌じゃないですか?
(学生だからこそ頭でっかちになってしまうとも言えますが・・・)
やっぱりいつかまたどこかで出会うかもしれないし、その時がくれば私も一緒に良い仕事を、良い勉強をさせてもらいたいと思いますからね。じゃ、まずは私たちから、という感じですね。
そうすると小泉さんは
「是非そうさせてもらいたいです!私たちだけでなく北本の街の人も一緒にやらせてもらいたい。」と返ってきました。
え!?人、増えるの?と思いつつも、真剣なんだな〜と感じ、もちろんその話はまるごと受けました。
そんな訳で8月29日の手創り市では、いつもは見慣れぬ若い男の子たちがスタッフとして一日働きますのでどうぞ宜しくお願いたします。

名倉哲
info@tezukuriichi.com 

 




展示構成と什器

7月の手創り市も晴天に恵まれ開催されました。
参加者の皆さま、ほんとうに暑い中お疲れさまでした。
今月は静岡での広報活動の影響か静岡県の方の参加が以前より多く、お客さんでも静岡の方もわざわざ尋ねてくれたりと多少は注目されているのかな?と思った次第です。
今後も徐々に広報活動を広げてゆきます。

さてさて今回の話題は手創り市会場における『展示構成と什器』について。 
これ、参加者の皆さんが頭を悩ませる問題であり、作品と同じようにこれ以上できない!てゆう事がないものかもしれません。
展示構成と什器に工夫のなされている方はお客さんの集まり方も違いますし、そんなお客さんのひとりひとりの見てもらう時間も比較的長く見てもらえる様子が窺えます。

今月会場で展示に工夫されているな、と思った方を少し紹介。
オリジナルの什器を持ち込んでいたり、
市販の什器に風合いのある生地や木の箱で構成されていたりと様々。

001.jpg
オリジナルの鉄の什器(テーブル)をアトリエで制作しているそうです。
彫刻作品を展開しながらも、ちょっと大きめの彫刻作品?のようにテーブルやイスなども販売していて、それがそのまま什器としても活用されている展示方法。
コンパクトさを保ちつつも、全体の展示構成そのものが作品である良い例かと。
鉄の什器を自分でつくる事は難易度が高いと言わざるを得ませんが、そうしたものを制作オーダーすることも可能ですし、長い目でみれば大きく役立つ可能性もありますね。

003.jpg
この方の展示構成は、しゃがまなくても作品を手に取れて見る事ができるようにされていること。自分がお客さんだった場合を想定している点でお客さんの視点と気持ちに寄り添う事ができますね。そして什器はすべてお手製の木の什器。折りたたみが可能であったりと携帯性も十分に考えられています。(すみません、写真が見づらくて・・・)

002.jpg
展示で使用する什器の多くは市販のものを使用しているようですが、それを作品との相性もいい風合いのある生地を使用していたり、古い木の箱を使用する事で目線も全体の表情も変わります。
そして什器自体も高さに変化をつけることでより立体的に見える。作品の見せ方として大切な点だと思います。

004.jpg
既にあるモノ。木の箱を展示構成と什器の中心としてとらえ、ブース内に流動性ももたらしている様子が窺えます。作品との調和、お客さんの目線がよく考えられた展示ですね。
ただ、こういう場合は車での移動が可能でないとなかなか難しいでしょう。そうすると現実問題として駐車料金も発生するかもしれない。(現金な話ですみません・・・)
でもそれ以上に一期一会のお客さんをもてなす気持ちが見える展示だなと思います。
毎月一回この会場で出会う方とのコミュニケーションを楽しむ。コミュニケーションって単に会話をするだけでなく、こうした「もてなす」意識のようなものがまず最初のコミュニケーションだと感じました。

ほんとはまだ写真を撮らせて頂いた方はいらっしゃるのですが、写真の写りががいまいちでしたので来月以降にまた撮らせていただきご紹介をします。
今後も少しずつ掲載させて頂きますのでどうぞ宜しくお願い致します。


※9月19日手創り市のお申し込み期間のお知らせ。詳しくは「こちら」をご覧ください

※現在手創り市スタッフを募集しております。詳しくはこちらをご覧ください。


名倉哲
info@tezukuriichi.com




9月19日手創り市のお申し込みについて

2010年9月19日手創り市のお申し込みについて。
以下詳細をご覧ください。

・・・・
お申し込み期間は、
「8月23日消印(郵送)〜8月29日会場提出または消印(郵送)まで」が期限となります。
ただし、8月29日手創り市が雨天中止の場合には会場での申込書提出は実施されません。
予めご了承ください。

なお参加者発表は9月8日(水曜日)を予定しております。
こちらの発表もお見逃しなくお気をつけください。

※上記「お申し込み」については9月開催分のみとなります。
・・・・

8月の手創り市はお盆の関係で第5日曜日の29日開催となります。
8月29日の手創り市会場で申込書提出を締め切りとし、発表が9月8日となります。
9月19日開催までに10日間程の期間しか御座いませんがご理解ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。

9月参加申し込みについてのお問い合わせは下記宛先までどうぞ。

手創り市
info@tezukuriichi.com





コラム:つくること 6月参加作家さん

6月に参加して下さった作家さんからの記事をお届けします。
熱のこもった文章揃いで、やり取りをしながら非常に良いエネルギーを頂きました。ものをつくることってこんなに素晴らしいことなんだな、と。


・・・・・・


■ひょうたん蜜ろうそくSAWaKi さん

数年前のある日の明け方、突然目を覚まして起き上がりました。
そして、薄暗い部屋の片隅にある棚に、見覚えの無い蜜蝋キャンドルがある事に気付きました。
「あれっ こんなのあったっけ??」
何となく大事なものが無造作に並んでいるその棚の中段には、
遊びで作った円柱形の蜜蝋キャンドルも確かに置いてありましたが・・・。
近くに寄ってみると、それは前の年に興味本位で栽培し、収穫して乾燥させた形の良い『瓢箪』でした。
「えっ なにこれっ 瓢箪じゃん!」
その色といい、艶といい、まるで瓢箪の形をした蜜蝋キャンドルのようで。
「おおっ! これは・・・」  
それが『ひらめき』の瞬間でした。 

そんな出来事があり、無我夢中で作り始めた瓢箪の形の蜜蝋キャンドル。
試行錯誤で何とかサマになり、嬉しくて知人に見せて歩きましたが、
「えっ??  なんで瓢箪なの?? この形じゃなきゃダメなの?」
っていうのが大概の感想でしたね。でも、中には熱烈な支持をしてくれる人もいました。
『マニアックだけど、自分の知る限り誰もやって無い事だし、とにかく面白い!』そう思いました。
それからは見た目の良さだけではなく、ろうそくとしての実用性を意識しながら、
『暗闇をしっかりと明るく照らすろうそくを作りたい』そう思い、ひたすら試作を重ねました。
ろうそくの素材は、割と濃いめの色や、ほのかで自然な香りが自分の好みでもあったので、
国内産の蜜蝋100%にこだわりました。 

20歳の頃から約8年間、好奇心の赴くまま様々な職場で働きました。
天然酵母のパン屋から始まり、内装大工、家具建具製作、そして農業。
特に意識していた訳ではありませんが、気が付けばいつも『ものをつくる仕事』と向き合っていました。
正直キツい事の方が多かったのですが、
30以上も歳の離れた職人の大先輩からは、
『頭をひねれば大概の物はつくれる』っていうのを実践で教わりましたし、
それぞれの職場を通して『ものを自分の手で作る事や育てる事の喜び』も、
たっぷり経験する事が出来ました。 

若かったこともあり、どの仕事も『がむしゃらに 体当たり』という感じでした。
最後2年間の農業では、無茶な肉体労働を強いられ、
結果的に生活に支障をきたす程のひどい腰痛を患ってしまいました。
離職後の約3年間はほとんど何も出来ない状態で、出口の見えない悶々とした日々を送っていました。
そんな中でのあの明け方の出来事は、
体調を気にかけてばかりで先に進めずにいた自分を、奮い起こすきっかけとなりました。 

出来上がった『蜜ろうそく』は、フリーマーケットで古着や古家具などを売る片隅に並べました。
全く反応の無い時もありましたが、場所や会場のロケーションによっては面白い反応が得られる事に気付き、そんな時に探し当てたのが、雑司ヶ谷の「手創り市」でした。 

今からちょうど2年前の2008年7月に初出展。
「うぉ〜 いいねーー!!」 そう感じました。
都会にありながら背の高い樹木に覆われている鬼子母神の境内は、
吹き抜ける風がとても気持ち良く、ゆったりとした時間が流れていました。
その中で、出展者の皆さんが、自然体で楽しそうに出展されているのがとても印象的でした。
そして、鬼子母神に初登場した『ひょうたん蜜ろうそく』・・・
正直、期待した程の売れ行きではありませんでしたが、
今までの出店の時とはどこか違う手ごたえのようなものを感じていました。
そんな中、夕方にフラッと立ち寄られた女性のお客さんがアッサリ「5個下さい」と。
いや〜、これにはビックリしました。それと同時に大きな自信をもらいました。 

その日をきっかけに、東京近県の野外の市やイベント、また、規模は小さめながらとても気持ちの良い、音楽系やオーガニック系の「お祭り」等にも参加。
そして翌年からは、都内で始まった他のてづくり市や関東近辺のクラフトフェアにも出展するようになりました。 

そんな自分が野外のイベントに参加する理由は、
『とにかく気持ちいい! そして楽しい!!』
それに尽きます。
まずは自分自身が楽しむコトが大事だと思っていますし、
自然の中で『のびのび気持ち良さそう』にしている作品を手にされたお客さんもまた、
『楽しそう』で『嬉しそう』な笑顔の方が本当に多くていつも元気をもらいます。

その笑顔に答えるかのように『楽しげな演出を』と、色々なディスプレイに挑戦したりする訳ですが、そんな演出を見た作家仲間からは、どういう訳か、遊び半分のかる〜いノリで、作品づくりにも取り組んでいると思われがちなので、この場を借りてハッキリ言っておきますが、「か・な・り、本気です!!」
ただ、遊び心は大事ですので、いつも持ち歩くようにしていますけどね。

そんな訳で、これからも『つくること』と共に生きていくのが自分の性分なのかな、と。
そして、これからは、やたらにがむしゃらではなく、
自分の身体とリズムに、うまい事合わせながら・・。

ひょうたん蜜ろうそくSAWaKi  剣持沢喜

 ■248さん

つくることの楽しさはきっと誰もが知っていると思います。
てづくりの良さもきっと。

「248 nishiya」の手仕事も一番の前提は『楽しむ』 こと。

248の糸紡ぎ。
あの、シュルシュルと糸のできる心地良い感じ。
次は太さを変えてみて。

248の草木探し。
山に行ったり、川に行ったり、季節を待ったり。
本当に自然の恵みには頭が下がる。
あれ、ヤシャブシ落ちてない!? うそ!待って、Uターンする!・・・なんて。

248の草木染め。
自然は色々な表情をみせる。
フキノトウはまさに春の色。
ブドウも味のある秋の色。
もっと食べなきゃ!
・・・ただ食べたいだけじゃないからね・・・!

248の手織り。
糸や布のもっている良さが、また変化をみせる。
染めのムラがいい具合だったり。
横糸を組み合わせたり、縦糸を変えたり。
縦糸を変えるのは大変。
・・・また縦糸変えるのー? ひえー

248の縫製。
織りあがった布と、草木で染めた布を組み合わせる。
最後の最後、ここで作品の表情が決まる。
慎重にー。

そして、248のトートバッグ完成!
そんな楽しい248の手仕事。
おもしろい作品ができないわけがないのです。
その『愛おしさ』と、まさに『一点もの』の風格。
ただの”物”ではない”特別な作品”が創りあげられます。

そうやって出来た作品たちが青空の下、集まる一日があります。
その集まりも、手仕事が好きな人たちが、その人たちの手で創った市。
楽しくないはずがないのです。
そうやって集まった人が自分たちの自信作を「ここがね−」「こういう風に−」
なんて、説明をします。
楽しくないはずがないのです。
そして、共感した人たちが「素敵だね」と褒めてくれたりします。
嬉しくないはずがないのです。

だから248は今日も、その『楽しい』を続けるのです。
次の『嬉しい』を目指して。


■dotmeltさん
こんにちわ。
dot melt  上原一江です。
洋服や小物など、こんなのあったらいいなぁ
と思うものを日々制作しています。

「つくること」

昔から、
つくるとゆう事が日常の中に当たり前のようにあったのかなと思います。
そしてその時間をとても楽しく過ごしていたのを感覚として憶えています。
出来上がったものを与えられるんじゃなく、
手を動かし自分でつくる。
そんな体験ひとつひとつが
とても貴重な経験となって今の自分があるようにも思えます。

いつもつくるその先には誰かがいました。
ビックリするかなぁ、
喜んでくれるかなぁ、
そんな事を想像するととてもわくわくしてきます。

dot meltをはじめて3年とちょっと。
そんな気持ちは今でも変わらずに持ち続けているものでもあります
自分の作るものに共感してもらえた時はすごく嬉しいですし、
喜んでもらえるととても幸せです。
大袈裟ではなく、
その言葉や表情が支えとなり、原動力にもなっています。

普段ほとんどと言っていい程お客様の声にふれることが出来ない分
市はとても刺激的で毎回勉強になる事が沢山あります。

自然の中、ゆったり、のんびりした空気の流れる手創り市。
声をかけてくださる方も多く、
その距離感は野外の市ならではなのかなぁと思います。

自分の作ったものを、自分の手で届けることのできる
とても大切にしたい場所のひとつになりました。

これからも、「すき」「楽しい」を大切に
つくることを続けていけたらと思います。


■島本めぐみさん

日常の何気ない風景に心を動かされることは誰にでもあると思います。
そんな中でも、私はどこか間の抜けたユーモラスなものに魅かれています。
窓が二つ並んでいると目に見えたり、どこかのお宅の外壁がうまく剥がれていると動物
に見えたり。プレハブの建物は必要に応じてこれでもか!とつぎはぎされ、パッチワ
ークのよう。雨の跡はいろんな場所で不規則な縞模様を描きます。あらゆる顔を見つけ
てはニンマリしたり、時を経て偶然できた形やグラデーションに驚かされたり。街にひ
っそりとある可笑しげなものに刺激されながら、誠実に大真面目に作ってもどこか自
分らしい間やユーモアが滲みでてしまうような作家に、私はなりたいと思っています。

私にとって「つくること」は、手を動かす喜びです。もちろんモヤモヤと頭を悩ませな
がら作ることもありますが、考えすぎず、偶然できたものを発展させたりする方が性に合
うようです。手創り市に出している丸底バッグは、お気に入りのストライプを使って多様
な表現をしてみようということから始まりました。ストライプを絣ふうに味付けしたり、
線を太くしてみたり、ハギレでできたカエルの顔に雨を降らせたり。布の上でとにかくコ
ネコネと試す毎日。バリエーションが増えるのが楽しくていくつも作りました。そして
今、興味は少しずつ変化し、縞を自分で作るという方向に向かっています。縞をヘビに見
立てたりして遊びながら、試行錯誤は続きます。
  売るということはとても難しいことですが、手創り市は、屋外で時に暑さにやられなが
ら、時に落ちてくる花に邪魔(?)されながらも、いろんな人やものに出会えるまたとな
い機会。気になる作家さんはナンパしつつ、作品に関心を寄せてくださる方たちとお話し
つつ、市の雰囲気を大いに楽しもうと思います。売れたら最高!!ですが、せめて心の栄
養となるようなおまけがついたら、とても有意義な時間が過ごせたことになるはずです。

■TURNさん

湘南で木の器やカッティングボードなど、暮らしの道具をつくっています。
〈つくること〉
私のつくるものは芸術ではないし、かといって民芸でもなく、
たぶん中途半端なもの――雑貨です。
作者が崇高な精神ももちあわせていませんし、
煩悩のカタマリですから(笑)
そんなにタイソーなものはデキマセン。
ただ心がけていることはあります。
『何かが伝わるものづくり』をしたいということ。
つくっているものは日々の暮らしの中で必ずしも必要なものではありません。
だけど、あることでちょっと温かい気分になれるものでありたい。
美しいモノ、カッコイイモノへの憧れはもちろんあるけれど、
眺めて楽しむ美しいモノより、
手にとって味わってもらえるここちいいものを――
そんなものづくりができたらな、と思っています。
〈野外の市に参加する意義〉
ムズカシイコトはわかりませんが、
たぶん単純に気持ちがいいのです。
例えば、『手創り市』。
暑かったり寒かったり、風はビュービュー、砂ぼこりは舞う・・・なんてことも
あるけれど、そういうことも含めてここちいいのです。
ギャラリーやセレクトショップのように、温度湿度が一定に保たれ、BGMは
流れてはいないけれど、そこにはまた別の魅力があるのです。
屋外で食べる食事って美味しいでしょ。そんな感じ。毎日は嫌だけど(笑)。
想像してみてください。
暑いときには汗ダラダラになりながら、
寒いときにはガタガタ震えながら――
それはスタッフ、出展者だけでなく・・・お客さんもなのです。
とてもありがたいことですし、また、なんとも笑ってしまう光景でもあります。
野外の市は、つくったものを売る場所ではあるけれど、
それ以外にお客さん、他の出展者、スタッフの方から、
毎度毎度いろいろなパワーをもらっている場所でもあるのです。
感謝であります。

・・・・・・・

手創り市スタッフ 市原歌織
info@tezukuriichi.com




ライセンス、その後

先日手創り市HPにてお知らせをした「ライセンスについて」の記事、
ブログをアップ後、しばらくすると私あてにメールが届きました。
そのどれも嬉しい内容であり、また「私たちもずっと気になっていました」「主催者さんからそう言って頂けるのは心強い」といった内容ばかり。
感想のメールを送ってくれたのはすべてつくり手さん。 
つくり手自ら問題意識をもって考えてくれ、そして小さくとも行動を起こしてくれた事に感謝すると同時に、こうした事をつくり手ともっと直接話をしたいな、と感じました。

そしてライセンスの記事をアップする前に「とある方」ともお電話で話をしました。
手創り市のスタッフじゃあございません。
スタッフとは記事をつくってゆく段階で相談しあっております。
その「とある方」とは品川手づくり市の代表である薄葉さんです。
雑司ケ谷、品川共に参加するつくり手は同様の作家さんが多く、そしてこれまでのお付き合いもありますし、なによりもこうした記事(ライセンスのこと)で声をかけてゆくならば、私たちだけでは意味がなく、同じような思いをもって行動されるであろう方の協力も必要だと思い、連絡をし、電話で話をしました。
結果は思った通り、快く「協力します」というお返事をいただき、今後品川さんの方でも登録されている作家さんにお知らせをしてゆくそうです。
ともすればこういった問題は、運営者からすれば「それは作家さんの責任」として終わってしまう事にもなりかねないし、面倒はかかえたくないと思ってしまう問題でもある。
なにより「よそからそういった事を言われたくない」と私自身言われても仕方ないな、とも思っていたので、薄葉さんとの電話はとても有意義な時間として過ぎました。

普段はそれぞれで活動している雑司ケ谷と品川。
こういったちょっとした時にお互いに情報交換をし、協力し合える関係があることは本当に心強い。
品川さんにも、メールをくれた作家さん、有難う御座いました。
ライセンス、その後でした。では。

名倉哲
info@tezukuriichi.com




8月29日申し込みについて

*8月29日開催のお申し込みについて*

昨日の手創り市はお天気にもめぐまれ晴天での開催。
来月手創り市はお盆の関係で第5日曜・29日の開催となります。

郵送でのお申し込みは本日が祝日の為、22日消印まで有効となります。 
参加者発表は7月28日を予定しております。



今月の大鳥神社の様子。

多くのお客様で賑わい、のんびりと作品を見てお買い物を楽しんでおりました。
大鳥神社会場の荒川線側のエリアは昼過ぎまではかなりの日が射しますので日よけ対策の為に
パラソルなどをおもちなった方がいいかもしれませんね。

それでは8月手創り市参加お申し込みをお待ちしております。

手創り市
info@tezukuriichi.com






ライセンスについて

現在多くのつくり手の参加によって成り立っている手創り市。
その中でも一番参加数の多い布小物や服飾類で参加される方へお知らせが御座います。
もちろんそれらの方へ限った事ではなく、今後手創り市へ参加を考えているつくり手さんにも知って頂きたい事であります。

『生地や紙のライセンスについて』

生地メーカーさんがつくられてる物の中にはライセンスに厳しい場合のものがあります。

例えば「ソレイアード」は商用使用での使用は禁止となっております。

「リバティ」の場合には、
『生地を購入されて作られる商品について規制は、出来ません。
ただそれらは、あくまでも個人の製作物として販売するようにお願い致します。
リバティブランドの商品として販売されていると誤解を受けないようにご注意くださるようお願い致します。ネット販売または個人の販売でもリバティの生地を使用した<品名>です。などの表記にしてください。<リバティプリントスカート>や<リバティシャツ>などの直接表記は、誤解を受けますので、ご使用にならないでください。』
というようになっております。

こうした生地は、デザイン性も高く、それだけに生地を制作した会社にとって全ての生地は会社の財産そのものです。
同様に「紙」にも同じ事が言えます。

(著作権は複製したとき、商標権は商用販売したときに権利侵害になり、
 またそれぞれの意味合いも違います。)

こうしたライセンス・著作権・商標権については、つくり手である以上は自身で調べ、その知識を蓄積してゆく事は当然のことであり、また私たち運営者も同様の事が言えます。

現在制作されている方、
またこれからつくり手として活動してみようとお考えの方、
生地によって商用禁止のもの・そうでないものがあるので、慎重に判断する必要がありますので自分がそれに該当する事がある場合、またはそういった生地や紙を使用する事をお考えの場合には、
まずはその生地(紙)の販売元に直接お問い合わをする事をお勧めいたします。
(ネットで調べる事も可能ではありますが、情報として十分ではない可能性はあります。)

生地(紙)と同じように「図案」(型紙など)についても同様の事が言えます。
会社によって使用を許可しているところ、許可していないところなど様々です。
こうした事もご自身で調べる必要がありますし、単につくり手としてもゼロからの出発点ではなくとも、自分なりに工夫と改良を重ねてこそオリジナルの作品(製品)である訳で、そうやってゆくからこそ自身の作品に責任が持て、その責任は自由な表現へと繋がり、自由を得るからこそ永く続けてゆけるだと思います。
自由ありきの表現ではなく、責任があるからこその自由な表現だと考えております。

今回のお知らせは現在多くの期待が寄せられているつくり手とそれを応援する市やマーケットへの参加への熱がとても高くなっており、私たちもこうしたライセンスの事などを声をかけてゆきたいと思い記事とさせていただきました。

こうした著作権などについては、つくり手同士で情報を共有しあい、勉強しあってゆく事が大切だと思いますし、お客様にも知って頂きたいなと思っております。

ご覧頂き有難う御座いました。

*皆さまのご意見・ご感想をお聞かせいただければ幸いです*

手創り市
info@tezukuriichi.com





【沢の向こうから来た肌色】

手創り市、ARTS&CRAFT静岡手創り市双方のフライヤーを制作し、私たちのアートディレクターと言っても過言ではない山口さんがとあるグループ展に参加致します。
ちなみにこの展覧会は3人展となり、3人ともによく知った絵描きであり、一緒に仕事をしてゆく仲間でもあります。
宜しければ是非とも会場まで足をはこんでみてください。

・・・・
【沢の向こうから来た肌色】

                                               DM design 清水美紅
会期:8月3日(火)- 8月8日(日)

会場:Gallery Dazzle 
    12:00−19:00 (最終日17:00まで)
    〒107-0061 東京都港区北青山2-12-20 #101
    TEL. 03-3746-4670

清水美紅HP

丸山紗依HP

山口洋佑HP

私たちの前に突如現れた沢の向こうから来た肌色。
肌色は勇気を持って沢の向こうから来たのだと思う。
めいめいの沢の向こうから来た肌色をかきます。

『オープニング・レセプション』
8月3日18時〜20時まで作家共々皆さまのお越しをお待ちしております。
*参加費無料*

・・・・

清水美紅さんよりひと言。

「私たち3人は絵をかいていて
それぞれの活動をしていて
一緒に展示をしたことがある関係です
今回は、3人で協力して、沢山の人が行き交う場所で
絵を見てもらおう、と思い決めた展示です
沢の向こうから来た肌色 というのは
3人で組み立て、生み出した言葉で、
これが展示タイトルであり、テーマです
めいめいの沢の向こうから来た肌色をかきます!」

この3人展はそれぞれの絵を認めあう同志でもあり、その絵描き仲間ゆえの真剣勝負であるなあ〜と思っています。
絵をつくり、企画をつくり、会場をつくる、それは自ら動くからこその醍醐味ですね。
今回のDMデザインはめずらしく清水美紅さん。
山口さん丸山さんは自分の絵に専念するとのこと。
7月手創り市会場にて3人展のフライヤーを配布しています。
宜しければ是非!

さてさて 
沢の向こうから何がやってくるのでしょうか?
肌色とはなんぞや?

名倉哲
info@tezukuriichi.com









Profile
twitter
New Entries
Archives
Category