抽象画教室へ

以前にもブログで案内をさせてもらった清水美紅さんによる抽象画教室にお邪魔してきました。
場所は世田谷区にあるナリワイさん
言うより早い写真でご紹介。



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会場のナリワイさんは一軒家のギャラリー、というかオルタナティブスペース。
自然光の光がちょうどよい位にはいり、教室の準備をし、生徒さんを迎えます。

教室と言っても、清水さんは絵描きで、人に絵を教えるというよりは、普段自分はこう描いてます、
ってゆうことを集まった人の前で話をし、実際に描くところを見てもらい、皆で一緒に描いてゆく。
参加する人に自由に描いてもらって、時折そばによってひと言、ふた事感想を述べている。
その感想は「こうしたらいい」というような教示的な事ではないので「描かなければならない」という
圧はかからない。
なのでナントカ教室といった緊張感はなく、参加している人はほんとリラックスして描いてます。
普段絵を描かない人が気軽に描けて、自分の画面に集中できる、その心地よさがこの教室の
良いところだと感じました。

清水さんによる抽象画教室、
来年の春先に手創り市のワークショップとして開催してみたいですね。
大鳥神社の春のやさしい日差しと会場をぬけるふわっとした風の中でやってみたらとてもいいんじゃなかろうか!?と興奮気味に思いました。(どうでしょうかね?)

自分の仕事をつくる、
ほんといいことだなと思いますね。

そんな清水さん。
11月14日のARTS&CRAFT静岡にてライブペインティングを行います。
宜しければ是非とも見に来てください!

名倉哲
info@tezukuriichi.com





Hanako.no982「池袋最新マップ」にて掲載

以前にも池袋特集にて掲載して頂きましたHanakoさんにて再びご掲載頂きました。
今回は「目白・雑司ケ谷カルチャー散歩。」というコーナーページ上部の”その先の池袋へ”という文言がドキッとしました。


Hanako no.982
“その先の池袋へ”暮らしとお店がとけあう街、 目白・雑司が谷カルチャー散歩。
のコーナーにてご紹介。
紙面では池袋、雑司ケ谷、目白と魅力的な情報が満載
是非ともご覧ください!
(今さらですけど、鬼子母神さんは正確には「法明寺鬼子母神」です。神社じゃあございません。)


今回は見開きの左半分まるごと手創り市を掲載して頂き、「2020製陶所」さんの作品が大きく掲載され、自家焙煎珈琲豆を販売する「百豆」さんも紙面にちょこっと登場致します。


手創り市
info@tezukuriichi.com
 




ふじみ野〜青梅

昨日に引き続き行ってきました。
どこへ行ってきたかというと、埼玉ふじみ野市にあり手創り市フライヤー、静岡の什器などでもお世話になっているBirne(ビルネ)さん。
お願いしていた什器を引き取りがてら現在開催中の企画展「紙でつくる」も拝見しに。
特に気になった方のは【森田千晶さん】【ルリユールさん】
どちらもグッとくる作品で惚れ惚れしました。
是非会場まで足を運んで見て、手にとってみてください。



それぞれの作品が自然光の中でうっすら照らされている姿は格別だと思います。
全然関係ないですけど、
ビルネさんの帰り際にふと「紙のむこうに神がみえる」という言葉が浮かびました。
「紙でつくる」ってゆう言葉を頭の中で何度も反芻していたら急に思いついたつまらぬひと言。
もちろんあまりにもアホらしいのでさすがに口に出して言いませんでしたが…
企画展「紙でつくる」は10月31日(日曜)18時まで開催しております!


ビルネさんの次にはふじみ野〜飯能を横断しつつ青梅へ。
私にとって初・青梅です。
「2020製陶所」さんが参加している企画展
「十三里窯 + 2020製陶所 ー晩秋の食卓を彩る皿たちー」を見にお邪魔しました。
2020製陶所さんはご夫婦で器をつくる役目、絵付けをする役目と分業されていて手創り市会場はそういった方はめずらしく以前より気になっておりなかなかお話をする機会もなくこれまでおりました。
今日ようやくお話ができ、また作品もじっくりと拝見する事ができたことがなによりでしたし、一緒に展示をされていた「十三窯・小峰」さんともお会いできた事も嬉しい事でした。
そして会場であるオシドリ良品店・店主さんとも少しお話をさせていただき青梅の色んな場所を紹介されましたが、あいにく水曜日はすべてお休みらしく、その楽しみは次回に取っておこうと決めました。
企画展「十三里窯 + 2020製陶所 ー晩秋の食卓を彩る皿たちー」は10月31日(日曜)17時まで開催しておりますのでお近くにお立ち寄りの際には是非とも足を運んでみて下さい!
撮影した写真がぶれぶれだったので再びDMにてご紹介。


それにしても、なんだかんだと忙しい時ほど外に出たくなるのは何故でしょう?
最近はどちらかというと出不精で、事務局裏の公園のベンチであんまんと玄米茶のタッグで本を読んでいるのが一番心地よい、というくらいなんですが、忙しさに追われるとついつい外へ出てゆきたくなります。
今週末はどこへ行ってやろう、と虎視眈々と狙っております。
イケルノカイケナイノカ。

それではまた。

名倉哲
info@tezukuriichi.com





「elaa vapaaとZoozの作品市 まいにちの色」に行ってきました

以前にも紹介した「elaa vapaaとZoozの作品市 まいにちの色」展にお邪魔してきました。
ワークショップ担当の伊藤君がはじめて担当した作家さん(Zoozさん)という事もあり、またZoozさんが転勤の関係で福岡へ行くという事だったので尚更行かねばならぬ、と。
どうにかこうにか時間をつくって最終日終了一時間前に滑り込みました。
どうもかなり盛況だったらしく私たちがお邪魔した時には作品もあまりなくelaa vapaaさん、Zoozさんともに満足顔。話をしてみるとお二人とも今回がはじめての展示(手創り市以外では)だったらしく、多くのお客さんが来てくれた事に、手創り市のお客さんも多く来てくれたようで、静かな興奮がこちらにも伝わりました。

すでに終了してますけどぞれぞれの写真を少しだけご紹介。

【elaa vapaa】さん

かなり接写でディテールのみ撮影。
様々な素材を、色を、組みあわせ制作されています。
来年3月頃には手創り市大鳥神社会場で「織りもの」のワークショップを開催するかも(?)。
今からとても楽しみです!

【Zooz】さん

フェルトという素材を使って様々な表情をもつ作品を制作していて、
額装されたフェルトのイラストレーション作品はとても秀逸な作品だと思いました。
今後も福岡での活動を頑張ってください!
そして東京に用事がある時には是非手創り市へご参加を!!

今回の展示にお邪魔して改めて感じた事。
毎月一回の手創り市で作家さん同士が会場で出会い、
お互いの作品やそれにまつわる考え、そして好きなものが共感しあえたからこそ
こうした展示の場で一緒に何かを作り上げる事ができた。
それを見て、話をきけた機会がほんとうにありがたい事だなと思いました。

静岡にむけてざわざわしているこの頃ですが少しだけ立ち止ってみる事ができました。

名倉哲
info@tezukuriichi.com





2020製陶所さんの展示会

秋もふかまり、事務局そばの公園の木々も色ついてきているこの頃、
あいもかわらず忙しなく遅々と進まぬ(いや、少しずつ進んでいます)静岡の準備を四苦八苦している訳ですが、時として楽しいお便りが届きます。

11月に開催されるARTS&CRAFT静岡(しつこくてすみません)に、作家企画ブースとして参加が決定している「2020製陶所」さんが参加をする展示会が青梅にて開催されるという事ですのでご紹介いたします。

・・・・




「十三里窯+2020製陶所 −晩秋の食卓を彩る皿たち−」
10月26日(火)〜31日(日)
11:00〜17:00 会期中無休
在廊日:10月26日(火)31日(日)

オシドリ良品店
〒198-0001 東京都青梅市成木8-65-2
TEL/FAX 0428-78-0084
http://www.oshidori-sou.com/

圏央道・青梅インターから約20分
JR青梅線河辺駅・東青梅駅・青梅駅から
都営バス上成木行き 坂下下車 徒歩1分
・・・・

東京に住みながらも青梅には一度も行った事がないのでこれを良い機会にお邪魔してみようと思います。まずはカレンダーを睨みつつスケジュールと格闘しつつご相談。
どんな展示となっているのかとても楽しみです。

名倉哲
info@tezukuriichi.com  





参加作家さんの紹介をはじめました

11月14日に開催される第一回ARTS&CRAFT静岡手創り市の参加作家さんの紹介を静岡のサイトではじまりました。
毎月開催でないからこそできる試み、
毎月開催だからこそできる試み、
雑司ケ谷の手創り市でいえば、「コラム : つくること」は毎月開催ごとに参加される作家さんが、
普段どんなことを考えて制作・活動しているのか?
野外のイベントに参加する意義、
などなどコラムを通して語りかけてくれます。
参加作家さんの中から数人だけですが、同じような想いをもって参加されている作家さんが沢山いる事を知ってもらえればと。

静岡の参加作家さんのご紹介、会場のエリアごと今日から毎日お届けすると思うので是非ともご覧ください。様々な土地から、様々な作り手が静岡県護国神社に集まります!

【第一回ARTS&CRAFT静岡手創り市 参加作家紹介】 click!!


名倉哲
info@tezukuriichi.com





11月21日参加者発表

11月21日手創り市の参加者が発表となりました。
詳しくは以下をご覧ください。

【11月21日手創り市参加者】  click!!

※11月は鬼子母神会場のみの開催となり、大鳥神社会場では開催されません。
※2011年度の開催日は12月末頃の発表となります。

11月21日は「みちくさ市」さんも同日開催となります。
雑司ケ谷が熱い一日となりそうですね!


選考会について。

毎月事務局にて選考会を行っております。
会場で提出された申込書、郵送で送られてきた申込書、すべてが選考の対象となります。
ごく僅かですが、申込書記載欄(必須事項)・参考作品(商品)に不備がある事が見受けられますが、
その場合には選考より外されます。

そして選考会における選考基準は、はっきりと限定されている訳ではなく、参加するジャンル(布小物、木工、金工、陶芸、ガラス、イラストレーションなど)の全体のバランス、そしてシンプルなものポップなもの等偏向しないよう気をつけており、会場で実際に見られる作品やショップカード、また展示の様子なども参考とさせて頂いております。

毎月の参加作家様の全体の割合としては、これまで参加されてきた作家様が8割程度、はじめて参加される作家様が2割程度とおおよそそのような数となっております。
ただし、この数字もあくまでも目安としており、その数字を絶対とはしておりません。

出展場所については、同じようなジャンルの作家様が相対しないよう、並ぶ事のないようにしております。これについては、それが正しいかどうかは別として、市の方針として現在はそのように出展場所を決めさせて頂いております。
ただ、手創り市では布小物やアクセサリーの作家様が多い為、どうしてもそのジャンルの作家様が固まってしまうエリアができてしまう時、偏ってしまうかもしれない事も、時には手創り市が企画する企画ブースとして今後思案してゆく事も考えております。来年春ころにはそういった事ができればいいかな?と考えています。話がそれました。

食品出展について、
初期の頃から比べると本当に多くの食品の申込書が届くようになりました。
現在は毎月両会場併せて30通程度の申込書が届きます。
両会場あわせて20件程度の食品出展が参加があります。
ただし、食品の扱いという事もあり、梅雨から夏の間は出展数を減らしております。
食品出展の方は菓子製造業などの許可証を取得し、市に登録するという形で参加をされています。
食品の出展も同様に申込書に記載されている情報・添付されている写真から選考が行われておりますが、申込書の数が現在相当数あるので、ある商品に特化している方が選考会の際に際立ちます。もちろんそれだけで参加が決定される訳ではありませんが、要素のひとつとして挙げられます。
それと同じように、参加時の商品のみせ方、什器・ショップカードなども参考にさせていただいており、
時としてスタッフ自身が完全にお客さん目線でいる事もあります…がこれもまたその方の魅力故に、という事だと思っております。

上記にありますように選考会、そしてその基準は確として決まっている事ばかりではなく、
季節によって、申し込み数やその届いた申込書の内容によって、変化するものです。
そして、回を重ねるごと、月日を経るだけ、魅力的で新たな作家様からの申し込みも増え、これまで参加されてきた作家様も作品(商品)だけでなく展示構成(見せ方・什器など)も変化をしてゆきます。
私たちスタッフはこうした事が市の醍醐味としてあるものとして考え、今後も会場をよく見据え、会場より得た事を選考会に活かしてゆきます。
ブログにもその時々の事を書いてゆければと思います。

長々とお付き合い頂き誠に有難う御座いました。

手創り市
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11月の選考会

今日は昼過ぎより11月21日手創り市の選考会を行いました。
今までで一番の申込書が届いた今回の選考会は難しく、一般参加・食品参加ともに選考に時間がかかった。
その中でも申込書の中には、参考作品(商品)の写真の添付がなかったり、重複の申し込みがあったりと残念な場合もありました。
これに関しては原則に満たないので選考からは外させてもらいました。
悔やまれる事ではありますが公平性を保つには原則は守られなければならないことかと。

今回の申込書の中で目立った事があります。

食品の場合に言うならば、自分の表現(制作)になにか特化している方は選考の際にも目立ち、伝えたい事の意志がわかりやすい。
この「わかりやすい」は語弊があるかもしれないけどお客さんからすれば興味をひく事ではあると思うし、申し込みの数が多ければ多いほど「特化している部分」が顕在化してくることもある。
また、一般申し込みの場合には申込書の段階で参考作品となる写真での伝え方は大切だなと改めて感じた。一概には言えないにしても、参考作品の写真には作品そのものをクローズアップするものがあり、その作品の背景(景色)には実際に「この人はこんな展示をしてくれるのかな?」というイメージが起きる。それが伝えたいことであり、見てもらいたいことだと思う。

選考会を重ねてゆくうちに様々な事を思いながらも感じる事があります。

これからも単なる選考会に留まらずにより良い選考会として、自らも考え続けることをしっかりとやってゆきたいと思いました。

11月の参加者発表は10月20日を予定しております。(早ければ明日にも!)
ご確認の程宜しくお願い致します。




手創り市
info@tezukuriichi.com





コラム:つくること 9月参加作家さん

9月に参加頂いた作家さんのコラムをお送りします。
10月の市は残念ながら中止となりましたが、
来月はまた素敵な作品にたくさん出会えることを楽しみにしています。

・・・・・・・
 
■三千歳さん HP

こんにちは。三千歳(みちとせ)と申します。 

草木染めとシルクスクリーンを中心にテキスタイル製品を作っています。

**********************

 学生のとき、初めて行った生地の見本市。沢山の繊維企業のブースの中、ふと立ち寄
った山梨県のブース。何も利益にもならない私を彼らは快く迎え入れてくれ、後日産地へ
連れて行ってくれました。

そこには、毎日生地を作り続ける彼らの情熱の元素が散らばっていて、職人魂を目の当た
りにしました。

本当に純粋な生地に対する思いがそれぞれの職人にあり、限られた制約を知りながらもそ
れ以上のものを常に作りたいと思いながら、仕事にあたっている彼らはまさに、職人であ
り、創造者であると感じました。

それが私の全ての始まりで、学校卒業後は洋服のデザインの仕事をし、様々な職人との出
会いを持つことができました。
更には、様々な国の見た事の無い技巧を施された生地に触れ、テキスタイルデ
ザインに対する思いが暴発し、思い切ってテキスタイル業界へ転身しました。

ものを作る、職人に共通していることは、何かを’惜しむ’ということが無く、それぞれ
の持ち場でのプライドを持ち、そして’ごまかし’や’虚偽’というものが無いと思います。
恐らく、その’もの’にすべてのことが出てきてしまうからでしょうか。

私たちの今の環境では、なかなか彼ら職人の本領を表現したものに出会う事が出来ませ
ん。
本当は、ここまで出来るけど。。というのが実情です。

そんな訳で私は、彼ら職人への憧れで今の仕事を始めたと思います。
彼らは一生’もの’を作り続けるでしょうから、それを少しでも近くで見続けながら、それ
らを少しでも多くに人に伝えたい、そんな思いがあります。

ある日、江戸考証家・杉浦日向子さんの本に出会いました。
今から300年以上前、260年間戦争のないここ日本では、民が様々な生き方をしてい
た様です。もちろん職人もあらゆる分野に沢山いました。
今よりも、ずっとずっと不自由だったあの頃、代わりに人間の智慧と想像力に
よって「文化」という大きなものを創った本当に面白い時代だったと思います。
そういった時代に思いを馳せているうちに、たどり着いたのが「風呂敷」でした。
文明も文化も乏しかった日本で、この四角い布に智慧を絞り「風呂敷」という立派なもの
に昇華していった日本人。天晴れです。
そして、そのシンプルな風体にも江戸っぽい潔さを感じます。
智慧と時間によって、育まれる文化の一端いや、繊維でもいいです。

そんな思いで、「三千歳」(みちとせ)というものを立ち上げました。

*************************

恐れ入谷の鬼子母神!

また、是非参加したいと思っています。

三千歳
楠野 充絵


■2’2さん blog



はじめまして。
2’2〈にのに〉と申します。
http://blog.goo.ne.jp/ninoni2_2/

「つくること」

自分の中にある「つくる衝動」を疑ったことはありませんが、
「何をつくるか」となると、けっこう長いこと悶々としてきました。
主に動物(とくに肉食獣)をモチーフにし始めて、
ようやく産みだしたいものに出会えた気がします。

イメージした動物―例えばオオカミーを自分なりにつきつめて、
「口が裂けて、鋭い牙、だらりと垂れた赤い舌、正面を見据える鋭い眼」と、
その「らしさ」を定めますが、
そのまま描写するとなると素材と技術に限界があり、
表現自体が「本物のオオカミ」と争うことになってしまいます。
これは全くかなわない勝負ですし、勝負をする必要もありません。
そこで私なりの省略とデフォルメを施していきます。

念頭に置くのは、
「いかに省略するか」です。
ひき算重視。

そしてさらに大事なのは、素材との出会いです。
素材は、布・革・木・金属を組み合わせますが、
いつも創作意欲をかきたてられるのは、
素材の持つキズ・ズレ・アンバランスな形などの「偶然性」です。
命の持つ「唯一無二」に通じるものがあって、
いとおしく感じます。

それにしても、つくりあげたものは私の本性が丸出しだなぁと痛感します。
つくるということは、そのままつくり手の人間性に通じてしまいますから、
つくづく楽しくてコワい作業だと思います。



「野外の市に参加する意義」

作品をつくったからには発表したいし、
売れればなお意欲がわくというもの。
市に参加するということは、
いかに自己満足で終わらせないかという「カセ」になります。

手創り市には、昨年の夏に初参加してから5回ほど出店しています。
その他の市にも出店してきましたが、
私の意識もだいぶ変わってきました。
初めてのときは、やはり「売上」と「採算」が頭にあり、
その結果が私の「つくる意義」だと思っていました。

けれど回を重ねていくうちに、
作品を手に取って見てもらうこと自体が、
こんなにもうれしくて発見のあることなのか!と気づいたのです。
しかもこうした市では、
お客様の第一声やつぶやき・表情などをじかに聞いたり見ることができるのですから、タマラナイ!
これは作者自らが売りに立たないとわからない空気だと思います。

接客の苦手な私は、実はこれが苦痛でもあったのですが、
今では毎回の発見に押され、快感と化しているみたいです。

そして欠かせないのが、横のつながり。
参加される作家さんとの出会いは、
想像以上に刺激的です。

……
手創り市は回を重ねるごとに盛況になっていますね。
私も参加するごとに課題と発見があります。
「継続は力」
この言葉をしみじみ実感しています。



■Handmade soap Rucyさん  HP


つくること
 
Handmade soap Rucyです。
石けんを作っています。
 
石けんを作ることはどこか職人の作業に似ています。
同じものを同じように作ること。
流れ作業で淡々と同じことを繰り返す。
 
石けん作りは天気や気温、湿度などの自然現象に左右されるので
異なる条件で同じものを作り続けるのは
とても難しいことです。
ひとつひとつの作業に適した時期を逃さず、
一番いい時期を選んで行います。
 
私は石けんが大好きです。
見た目も、実際に使った感じも。
石けんのない生活など考えられない。
 
でも石けんを作って販売することが大好きかというと、
ちょっと違うかもしれません。
 
私にとって「好きなこと」と「やりたいこと」は
違う方向を向いていることが多いです。
 
昔から自分のやりたいことだけをやってきた気がします。
好きなことではなくやりたいこと。
今自分がこうありたい、こうなりたいと思う先にやりたいことがあって
それは必ずしも自分の好きなことと同じではない気がします。
 
今やりたいことは石けんをつくること。
たくさんの異なる泡をつくること。
まだまだ未知の部分がたくさんある、
石けんの世界をもっともっと知りたいこと。
それをより多くの人に知ってもらいたい。
それが私のやりたいことです。
 
私にとってつくることは今一番やりたいことです。
 
 手創り市
 
友達と初めて行った手創り市でとても素敵な人に出会いました。
こんな世界があるのだとびっくりしました。
みんながキラキラして自信を持って生きているように見えて
私もこんなふうになりたいと思いました。
そんな憧れだった場所です。
 
色々な刺激をもらう場所です。
たくさんのお客さんや作家さん達と触れ合うことによって
自分がこれからやるべきこと、やらなくてもいいこと
毎回行く度にそれが明確にわかる場所です。
 
直射日光は石けんの一番の敵だとわかりつつ、
どうしてもここに行きたいと思わせる場所です。
 
この市を作ってもらったこと、
そして継続してもらっていること
スタッフの方々にとても感謝しています。
 

■ヤマダワカコさん HP

小さい頃から
手を動かすことが好きで
大人になってから
靴作りと機織りを学びました

作ることは 楽しいけれど
楽しいばかりではありません

作ることが自分にとって どういうことか
頂いたこの機会に考えてみましたが
良い言葉が見つかりませんでした

ただ 柔らかい革の感触や
織り込まれる糸の色や 機織りの時の音などを
自分はとても必要としていて
大げさに言えば
生きる上で欠くことができないと 思えてしまいます

そのうちに
作るだけで満足せず
私の作ったものが 誰かの生活の中で活きてくれたら
と考えるようになりました

私にとって その始まりの術が手創り市でした

作る上では
ごはんを残さず食べるように
出来るだけ材料のすべてを使いきりたいと考えています

革製品は
基本的に傷・ムラ・しわなどは避けず
そのまま制作しています

革は生き物ですから
どうしたって全てが均一というわけにはいきません

綺麗なところだけを使って 綺麗なものを作るより
傷やしわも魅力の一部に思えるような
そんなものを作れるようになることが
理想であり 目標です

2008年12月の初出店から
もう何度か分らないほど 手創り市に参加させていただきました

前回の手創り市では
「ちょうど1年前の市で買いました」という がま口と再会しました
よく使い端がほつれてきたので 直せませんかと お持ちいただいたのです

革はすっかりくたくたになって シミも付いて
とてもいい顔になっていました
新しい糸で縫い直して
とても嬉しい気持ちで また送り出しました

私が入れているマークは”羽ペン”のつもりで
手紙を書くように ものを作って届けたい
という気持ちから
いつも手描きで入れています

手創り市は
手紙を出したり
たまにお返事がきたり
私にとっては そんな場所です



■ルリユールさん HP


つくることと、屋外の市に出す意義

本を作っています。
本を読んで、カバーをつけて、内容をイメージした版画を刷っています。
もじとかたちのつながりをずっと考えていて、こういうものを作るようになりました。
抽象的なものが多いのですが、ひとつひとつに意味があります。

9月に手創り市に出すまでは、公園や道ばたで露店のように本屋をしていました。
今考えるとどうしたって売れないだろう、というところばかりでやっていましたが(ほんとに売れなかった)、
自分の中では奇跡的な出会いによって(本と人との)売れるかもしれない、とも思っていました。
売れないながらにも、ときどき見にきてくれる人もいて、
こんな人が!!という驚きがたくさんありました。すごく新鮮でした。

今は大学に通いながら制作をしていますが、学校でものを作っていると、
自分から外へ持っていかない限り、内輪な場と人の目にしか触れません。
美大という環境はやはり特殊だと思うこともあるし、社会での評価と美術を学ぶ人の評価にずれを感じることもあります。
それでも技術や理屈をなくしても、「よい」ものはどちらにも伝わるよさがあるのだろうと思っています。
今はそこから、作るという立場と作ったものに対する反応の、両方を自分で経験したいと思い、本屋をやっています。

ただただ、作りたいという気持ちから「作る」ものが、ひとりよがりでなく誰かの目や手に触れて、気持ちを変えるようなものになれたらと思います。
そういうものをつくっていたいです。

*ルリユールさんが参加される展覧会が近日開催されます。ご興味を持たれた方はぜひ足をお運び下さい。

 “ 紙でつくる  ”
         
2010年10月23日(土)〜31日(日)  11:00−18:00    

        
場所 埼玉県ふじみ野市川崎1−1−2
    Birne(ビルネ)
    (東武東上線上福岡駅下車徒歩20分)
    049−266−2964
    http://birnebirne.com/       

・・・・・・・

手創り市スタッフ 市原歌織
info@tezukuriichi.com





静岡シュミレーション

10月10日手創り市は中止となり、翌11日は雑司ケ谷スタッフ共に静岡の地へ赴き、静岡スタッフと合流し、静岡県護国神社にて打ち合わせ、そして少しばかりシュミレーション。

テントをはってみたり、駐車場の誘導案内をトランシーバーを用いてやってみたり、雑司ケ谷とちょっと様子が違う点を重点的に確認してみました。

なにより会場が広いのでそれぞれのスタッフの担当するエリアも広い!
言うは易し、行うはナントカにならないよう当日までに出来うる事はやっておきたい。 
特に護国神社には、作家専用駐車場が用意されているのでその辺りの管理をいかにやってゆくか、開催前日までにできる事はないか?などなどまだまだ考える事は盛り沢山。
とにかくいっこいっこやってゆくしかないのですね。
そんな訳でシュミレーション時の写真を撮り忘れていたので文字情報のみのご紹介。

ちなみに私たち雑司ケ谷スタッフ一行は東京へ戻るのになんだかんだと渋滞に巻き込まれ、結局は終電もとっくになくなりスタッフ全員それぞれの自宅最寄り駅まで送り届け、私が自宅についたのは丑三つ時の3時。その後少しだけ睡眠をとり5時には起床。やたらめったらハードな一日となりました。ついでに、スタッフの伊藤君は家に帰る事が出来ずに結局事務局へ泊まってゆく事に。
ほんと皆さんおつかれさまでした。
11月13日、雑司ケ谷スタッフ一行は静岡へ前日入りし、静岡スタッフと共に最終チェックを行います。静岡の開催まであと一カ月。もう目の前ですね。

ARTS&CRAFT静岡手創り市は11月14日開催。
皆さまのお越しをお待ちしております!!



名倉哲
info@tezukuriichi.com









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