【池上本門寺手創り市】出展者紹介 ブースNo.1〜30

2012年5月24日(木)開催 池上本門寺手創り市
出展者のみなさまを数回に渡って、ご紹介いたします。

■ ブースNo.
■ 作家名(敬称略)
■ HP、BlogのURL(HP等をお持ちの方のみ記載)
■ 作家さんからのコメント

みなさまのご来場をお待ちしております!



ブースNO.1
マツモトタカコ

このようなイベントには初めて参加させていただきます。
作品を通して少しでも『いきいき生きる』ことのお役に立てれば幸いです。






ブースNO.2
Push the Button
http://pushthebutton.jp/

チャリティーイベントに参加することは
自分の作品が一つの手助けになると言う事だと思っています。
みなさんにお会い出来るのを楽しみにしてます






ブースNO.3
青野明子(あおのあきこ)

被災されたひとりの方が、「私たちと一緒に泣かないでください。あなたたちは元気に日々を送ってください。それが復興への一番の励みになります」とおっしゃていました。心にしみました。
色々な事柄、人、ものを尊重し、自分が感じたことを素直に信じて制作、生活してゆこうと思います。今回の参加では、他の出展者の方やお客様方とも刺激し合える場にできそうで、ワクワクしています。






ブースNO.4
ベーゴマ名人のお宝工房
http://baygoma.ocnk.net/

皆さまに笑顔になっていただけることを願っています.






ブースNO.5
田島孝恒



ブースNO.6
Yammart
http://yammart.com

今回はチャリティーイベントという特別な手創り市ですが、こういう場に参加する機会をつくってくださったことを感謝しています。
こういったイベントをきっかけにして、何度でも大震災直後の気持ちを思い出し、その時その時に出来ることを足元から一歩づつ、大切に進んでいきたいという思いでいます。
そしてものづくりに関しても人の手の温かさを感じてもらえるようなものを作っていきたいと、あらためて感じています。






ブースNO.7
米田優



ブースNO.8
Panda Factry / Bee&Apple
http://pandafactory.cocolog-nifty.com/blog/

鬼子母神の手創り市は何度か行ったことがあり、馴染みのある池上本門寺で開催されると聞いてすぐに出展申し込みをしました。今回はチャリティイベントに参加できて光栄に思っています。
手作りで復興支援には以前から興味があり、福島県の女子校にマスキングテープて飾った使い捨てマスクを送るマスキングマスクガールズプロジェクトに参加しています。
今回も何か少しでもお役に立てられたらと願っております。






ブースNO.9
くみこの器 湧太の器
http://blog.goo.ne.jp/saikoubousaiyuugama

作り手として、参加する事で、震災支援が出来る事は、作り手と買い手に同じ思いを共有出来て良かったと思います。






ブースNO.10
泉ひろ



ブースNO.11
bulles en ciel (ビュルオンシエル)
http://bulles-en-ciel.blogspot.com/

「人と人がつながること」がすべてにおいて大切だと思っています。
「市」に参加するのは、そのための一つの手段です。
アクセサリーは、生活に絶対必要なものではないかもしれません。
しかし、身に着ける人、それを見る人の気持ちを明るくすることはできると思います。
作品を通じて、そういう輪を広げるという役割が果たせればうれしいです。






ブースNO.12
野々山澄雄



ブースNO.13、14
ツグミ工芸舎
http://tugumi-craft.jp/

ツグミ工芸舎は古材、廃材を利用して木工小物を作っています。
捨てられるものを使えるものに変えていくことが仕事の中心にあります。
そんな製作活動を続ける中、この素材を生み出した自然への感謝と、
こどものための商品作りや、ワークショップもするようになりました。
昨年の震災後、自分達の生活を振り返り、大きな反省を込めて、小鳥のコインの募金活動も始めました。
どの宗教も人々の幸せを願っています。人々の幸せの土台にあるものが豊か自然であると考え、
この活動でえた寄付金は森を守っている団体に寄付しています。
人々が助け合い、仕事を楽しみ、活動することが自然を豊かにすることにつながっている。
そんな風景がこの本門寺のチャリティーイベントで見られること、
その風景のなかに私たちも参加できることをとても楽しみにしています。






ブースNO.15
furu furu
http://furufuru-teshigoto.blog.so-net.ne.jp/

いろいろなエネルギーから生まれる材料によって、
バッグづくりが出来ているんだと感じています。
「震災を風化させてはならない」という思いから開催される手創り市で、
自分が出来る小さな復興支援を続けていきたいと思います。






ブースNO.16
宮野重義



ブースNO.17
Los amigos de epi (ロス アミーゴス デ エピ)
http://kawaii-epi.com/

10年ほどかけて色々な国のいろいろな状況下を私なりに見聞した上で作家となりました。人間の祈る心、念、逆境下でも夢を持ち前向きに生きようとする人々の心の強さ、営みに惹かれました。
今回は池上本門寺さん手創り市さんの開催に当たっての考え方を拝見し 改めて出店できることになり良かったなと思いました。
このイベントに参加できたことが一助になれば幸いです。そして作品を手にとって是非 「かわいいねー!」とニッコリしていただきたいです。






ブースNO.18
錺屋銀樂
http://www.gin-raku.com/

チャリティイベントを通して、多くの人に復興支援の意識と、手作り品の良さが浸透していくことを願っています。






ブースNO.19
陶工房扇屋



ブースNO.20
沼田 達也

富士山の麓で鍛冶屋見習いをやっています。
鍛冶の技術と古道具を合わせた作品を作っています。
都内のクラフト市は初出展なので新しいお客様と会えるのを楽しみにしています。






ブースNO.21
西荻くつした
http://aizomesocks.blog135.fc2.com/

初めての場所なので 楽しみです。
好天を期待します






ブースNO.22
"GaTa" watch smith
http://www.gatawatchsmith.com/

震災から一年あまりが経ち日々の生活に追われ忘れてしまいがちですが、被災地では未だ復興の進まない場所もあるそうです。一日も早く彼の地に明るい笑顔が取り戻せるよう、全員がただ一歩だけ前に踏み出せば、その一歩になれるよう心がけたいと思っております。






ブースNO.23
創作工房NittyGritty
https://twitter.com/NittyGritty_sb

この仕事を始めてから自分自身が“Help me!!”状態。恥ずかしながらチャリティーとは無縁の日々を過ごしておりました。そんな自分を反省しつつ、たまには慣れない事をしてみようと参加を決意した次第です。






ブースNO.24
もかや(moca)
http://ameblo.jp/citsune

出店展料が、雑司が谷よりお高い〜と思いましたがたが、チャリティ〜っとお聞きして、是非とも〜と、申込み致しました。
結果、共同出店展で2で割ったら、雑司が谷と一緒ですが、、、。
気は志(^皿^)志は高く(^上^)。
とにもかくにも、楽しんじゃって頂けたら幸いです。わたしも楽しんじゃいます(^楽^)。
そんな、ついでにチャリティ出来ちゃったりなんかしちゃってたら〜素晴らしい〜(^喜^)。






ブースNO.26、27
近藤康弘

初めまして、栃木県の益子で焼きものを焼いております近藤康弘です。
震災から一年が過ぎた現在もなお爪痕が大きく残る被災地へむけて
少しでも力になれればと自分に出来る事を考え出展させていただきます。
そして全国日蓮宗青年会の皆様の記念すべき結成50周年の決起集会という場に
こういった形で参加させていただくわけですが、
いったいどのような一日となるのか、
会場から発せられる空気感、緊張感を味わえる事、またその一助をになえる事、
今からとても楽しみにしております。

法華経の精神が「いきいき生きる」という事を知り、
それならば自分の心がけている「健康的なものづくりをする」という事にも大きく通じる部分があるなぁなんて思いました。
一人一人の想いが明るい明日の日本に繋がる事を願っています。






ブースNO.28
塩津丈洋植物研究所
http://syokubutsukenkyujo.com

小さな植物が皆さんの心の癒しになっていただければ幸いです




Hues natural
http://akc-huesnatural.blogspot.com

全ての人が心にピースと感謝を持てますように。
ガラスは光しか透しません。ガラスのフィルターがいつも守ってくれるような気がします。
私の地元も被災しましたが、父も母もじいちゃんも明るく暮らしています。
地元に帰れば、まっ二つに割れた道路や屋根の無い家がまだ残る中、どんどん
復興されていくことに感動を覚えます。
忘れては行けないこと。前を見なければいけないこと。
地道に一つ一つポジティブの光をともすことが、未来につながると思い、アクションしています。






ブースNO.29、30
キッコロ
http://www.kikkoro.jp

震災から1年以上が経ちますが、
少しでもこのような活動を通して協力出来ればと思います。







池上本門寺手創り市
2012年5月24日(木) 10:00〜16:00 ※雨天決行
池上本門寺(東急池上線「池上駅」下車徒歩10分)
http://www.tezukuriichi.com/ikegami/


手創り市
info@tezukuriichi.com





4月30日



週末は静岡へ帰りいろいろなことを話し合った。
これからのARTS&CRAFT静岡のこと、特にフードエリアのこと。
それと11月に開催されるくらしのこと市(略して、くらこと)のこと。
その翌日は高山と米澤さんと共に掛川・浜松方面へ。
掛川では15年ぶりくらいに「ねむの木こども美術館」へ行った。
なんだろう?
静岡へ来た方で時間にある程度余裕がある方には是非行ってもらいたい場所です。
ねむの木、で感じた事はまたの機会に書こうと思う。
GWは金沢のとある作家さんのところへお邪魔しに遊びに行く事に。
アトリエ訪問のようなものだけれども、インタビューとかはない遊び。
久しぶりの金沢を楽しみたいと思う。

上の写真は敢えてハイキーなもので、ねむの木の敷地内にあった木。

近所のノラが事務局の中を覗いている。

名倉





GW、事務局不在について


手創り市事務局です。

GW、事務局不在についてお知らせ致します。 

5月2日〜5月5日終日、
事務局不在となります。
お電話はもとより、メールの対応も5月6日以降と
なりますのでご了承下さい。

手創り市




4月15日・写真部投稿

4月15日に開催されました手創り市。
5名の写真部・部員による写真を投稿致します。


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今後は開催ごとの様子に応じて、
または出展者の皆様からのご要望にもお応えしてゆければと。
5月20日には写真部のブログが開設される予定でおりますのでご期待下さい!!

※「写真部」へのご要望は下記mailまでお気軽にどうぞ。

手創り市




4月27日


先日、スタッフとほか友人達と共に終日様々な打ち合わせという名の談笑をした。
これから進むであろう物事を見極めつつ、そこで交わされる言葉は希望に満ちていた。
その夜、とあるイラストレータの子と写真部のメインビジュアルやロゴについて話をし、とりあえずまとまり、飯食いながら話していると、ふとした時にライブペインティングの話題になり、彼女がライブペインティングに興味をもっていた事に意外に思い、話をしてゆくと鬼子母神会場でやってみたいということになった。やるのは訳ないけれども、ただ好きな事をやるだけではつまらないのでアイデアを聞いてゆくと面白さがじわじわと伝わってくる。で話は決まり。まさかの展開。とりあえずやってみよう、となり鬼子母神でやることが決まった。
手創り市にこれまでなかったカルチャー的な要素がゆるやかに始まります。
なんでもかんでもやればいいとは思わないが、想いを時間かけ熟成し、少しづつ形にしてゆきたい。とまあそんな訳で、加速度的に倉庫片付けの必要に迫られた今日この頃。どうしたものか・・・と悩む私。GW明けにやっつけよう、多分。

名倉




4月24日

カーのフロントガラスにぴた〜とくっつく水たまり。こういうのを見るとついつい数を数えるスイッチが入ってしまう。

明日はとある場所でとある打ち合わせ。
楽しい事しましょうか?そうですね〜となるかどうかはわかりませんが、いつだってそういうつもりでいたいな、と思う今日この頃。

そういえば、明日はもういっこ打ち合わせがあった。

それは、手創り市写真部のこれからについて、の打ち合わせ。
写真部のこれから・・・と言ってみたものの写真部・部員は不在。
じゃあその内容は?というと、写真部のメインビジュアルについて、ロゴについて、はたまたフライヤーについて、部員腕章について、と諸々のことをうち・あわせる。

今回写真部のそうした諸々を作ってゆくのに当たって初めて山口さん以外の方にオファーを出した。彼にはまだ何も話してはいないが、自分内会議では侃々諤々丁々発止のやりとりが交わされたのである。

まあ何にせよ動き出した時間は後に戻ることはできない。
ずずいと調子良く進んでしまおう。

週末の静岡行きまで、まだまだ道のりは遠い。
ヤマを越えたらGW。そこまでの道のりは更に遠い。

名倉




手創り市のルポ・4月15日




【手創り市のルポ・2012年4月15日開催】


いつも9時から10時の間に会場入りする僕ですが、この日は、8時半にはすでに会場に着いていた。久々に見る開催前の光景。什器が組まれ、ブースが形をなし、会場がざわめきとともにひとつの市場として機能し始めようとする。
今回、僕が九時前に会場に入ったのは、他でもない。
「季節のおくりもの・パン」が開催されるからだ。
この企画は四店舗のパン屋さんに、それぞれ「季節のおくりもの」というコンセプトで「おくりものセット」を用意して頂き、それをお客様に向けて提供して頂くというもの。
今まで、ワークショップや場づくりのような企画はあった。しかし、この「季節のおくりもの」の企画はそれまでとは大きく違い、今までそれら企画に関わったことのないスタッフが名倉くんと連携し合ってつくり出したものなのだ。
スタッフの一人が、黒い看板に、「季節のおくりもの パン」と書いたものを、大鳥神社の入口に配置し、いよいよ市が始まった。





今回「季節のおくりもの」を提供する四店舗の周りには、早速、多くの人がパンやおくりものを買いに集まっていた。その中には、先月から発足した「手創り市写真部」の新人さん数名が、懸命にそれらのブースにカメラを向けている姿もあった。
僕は、今回インタビューすることになっている手づくりやさんのおくりものセットを買うと、一旦その人込みを離れ、スタッフのいる受付に戻った。
そしてみんなの目線が一斉に注がれる中、おくりものの包みを開け、みんなでパンを分け合い、笑い合いながら、互いの感想を交換し合ったのだった。

僕は大鳥神社を離れると、今度は鬼子母神へ足を運んだ。
今日の最初の取材に応じてくれたのは、「studio caravan(スタジオキャラバン)」さん。主に鉄で身の回りの家具などをつくられる作家さんだ。
「15年位、京都の百万遍の手づくり市に友人の手伝いでよく行っていました。向こうの友達が染物をやっていて、遊びがてら手伝ったりしていました。その頃はまだ東京に手づくり市はなかったので、『あぁ、こんなの東京にもあったらなぁ。』と思っていました。
実を言うと、手づくり市自体、出すのが今回初めてなんですよ。」

出てみての感触は?
「意外と静かですよね。まだ午前中ってのもあるけど、京都の方は脇の方でセッションとかやってたり、ダンサーがいきなり踊り始めたりとか。ここでもそんなことやってるのかなぁと思ったら意外と静かで落ち着いているなって。音を出したりするのは、住宅が多いから出来なくてもしょうがないかなとは思ったんですけどね」

作品のコンセプトを聞かせてください。
「新しいんだけど錆びたような味わいと言うか。ワビサビと言うか。新しいけど、ピカピカしていない。長く使い込むほどに味わいが増すような、そんな家具を目指しています。
それと、実用的っていうのが一番ですね。あくまでも家具なんで。変にデザインとか芸術性とかそっちを追うんじゃなくて、やり過ぎずにシンプルで、使いやすく飽きが来ないものを」

ものをつくる動機や喜びは?
「やっぱりものをつくっていて、「絶対」っていうものがないんですよね。 毎回毎回が賭けというか、最後まで完成がないというか。毎回、工夫と失敗と挫折の繰り返しというか。それがある意味大変でもあり面白くもある部分って言うか」

失敗が種になって成功に繋がる連鎖ですよね?
「常にビュンビュンとアンテナを張ってネタを探しているとうか。ライブを観に行って、『こんな椅子あってもいいんじゃないか?』 とか。カフェとかにいって、『こんなものをあってもいいんじゃないか?』 とか。あと京都のお寺さんを観て、和をイメージして棚をつくったりとか。普段の日常生活全てがデザインのもとですね。」

色々なものを取り入れつつ、形を変えて行きつつって感じですね。
「そうですね」

最後に手創り市への要望は?
「お祭り的な盛り上がりというかパフォーマンスがあればいいなと。住宅街に支障のない生楽器とかで楽器を演奏していたりとか、大道芸の人がいたりとか、そんな自由さだったりとか。あと京都はおばちゃん率が高いですよね? 京野菜売ってたりとか、たくわんとか売ってたりとか。だからここも、地元志向の有機野菜とか、練馬大根とか売っててもいいのかな? とか思いますよね。泥臭い感じで。手づくりの作家ものだけでなく、もう少し枠を広くしても面白いのかなと」


次に僕は若い夫婦のお客さんに声を掛けた。

手創り市に来られたきっかけは?
「手づくりのものが好きで、そのリンクを辿っていったらここがあるってことを知って、それで来ました。こんなに賑わってるとは思っていなかったですね。入ってみて、私好みの小物とか器とかたくさんあったので、二回目来たいって言って、無理やり主人を連れてきました(笑)」
「僕は正直、男性って女性の町中の買物とか付き合うのって苦手だと思うんですよ。でも鬼子母神ならいいかなって。僕歴史小説とかよく読むんですけど、鬼子母神がよく出てくるじゃないですか? そういう場所ならいいかなって。実際来て、和だから落ち着くし、お店の方も「買え買え」ムードはないし、お寺からはお経が聴こえるし、癒される。いつもだったら嫌々付いて来ていたところを今日はぼーっとしつつ、癒されながらいました。僕的にはいい感じでした」 

環境に癒されたって感じですかね?
「丁度良い賑わいですね」

奥様はどのような手づくり品が好きなんですかね?
「手づくりのものって、ひとつしかないじゃないですか? お店に並べられてるものではないので、貴重なのでやっぱそういうところが好きなんですね。これをつくった人はこういう人なんだって見て周れるんで、すごい私は好きな感じでした」


次にお話を聞いたのは、木材と真鍮・シルバーを組み合わせてアクセサリーなどを主につくっている「ライトミル・アクセサリー」さんだ。

先程、カード状になった木のサンプルを見せて頂きましたが、あれは世界中の木?
「世界中の木です。木は、新木場って所が日本で一番世界中の木が集まる場所なんですね。そこで切り売りして貰ってます。実際家具とかで使うとこういった木は値段が高過ぎるんですけど、アクセサリーという形でしたら少量なので、希少な材料を使ってたりもするんですけど、少量なんで贅沢な材料を使う、という形ですね」

手創り市を選ばれている理由ってなんでしょうか?
「自分自身が好きとか嫌いとかでものをチョイスされるっていうよりも、つくってるものに対して好奇心の強い方、突っ込んだ形で興味を示して頂くと、つくってる側としてはやりがいがあるというか。格闘技で言えば、対戦相手が強ければ強いほど、名勝負が生まれるというか(笑)。そういった形ですかね?」

ものをつくる動機や喜びを聞かせてください。
「ものを通じて社会とコミュニケーションを図るというのをお題目として掲げているところがあるので、例えば心の作用じゃないけれども、そういうものを共有する価値。規制の価値ではなく、自分の身の丈でハンドメイドで価値を共有するものって何だろう? ってところですかね。やっぱり、コミュニケーション図って初めてそういうものは成立すると思っているので。こういうものいいよね? っていうものを共有出来る場っていうか、そういうことを考えてますね」

やっぱりそれは通じ合いたいってことですか?
「そうですね。世の中のメディアや既存の価値から離れて、そこから自分たちのリアルな感覚っていうか、自分たちで感じたいっていうか。身の丈っていう形で、ただ一過性のものじゃなくって、そこを通じて成長できるような関係性っていうか。デザインを含めたものづくりを通じて成長出来る、そういう形が出来れば」

その間にコミュニケーションがある。
「もちろん、もちろん。中途半端な芸術家でこれを見てくれ! ではなくて、共有する価値、それがデザインだと思っているので、デザインを全面に押し出していってますね」

デザインっていうと、普遍性っていう部分ですかね?
「普遍性っていうと、人との機能っていうか。例えばお医者さんだったら身体を治すとかあるじゃないですか? そういったもののデザインをつくるっていうか。で、デザインってものが世の中に対してどういう機能があるんだろうとか? 3・11以降、不安な状況の中で、あるデザインに触れてほっとするじゃないですけれども、そういう風にデザインとしての役割・機能について考えてますね」
「家具やってる頃にイタリアのミラノサローネ(家具の見本市)に出したときに、たくさんのデザイナーの方とコミュニケーションを図ったことがあったんですよね。その時、みんな、デザインとは何だろう? ってすごいディスカッションした。自分たちにとって都合が良い悪いということではなくて、みんなデザインについてどう考えてる? って、そういうディスカッションがあったことが、三年前に印象的だったもので、じゃ日本に帰って来て、英語はしゃべれないけど、日本語で、コミュニケーションを図ることをやって行きたいと思いますよね」

それはどのようなディスカッションだったのですか?
「デザインって社会に対してどういう機能を果たせる? ってディスカッションしました。それにカルチャーショックを受けて、デザイナーがオーダー受けてつくるだけってことじゃなくて、実際にエンドユーザーの方とコミュニケーションを図りながら、つくるということを徹底してやろうと思っている」

デザインを通じて社会に対してどう働き掛けることができるか? とおっしゃっているじゃないですか? そこで、ライトミル・アクセサリーさんの中で見つかっている、見つかりかけている答えの様なものがあれば教えてください。
例えば僕は小説を書くんですね。3・11までは主にファンタジーを書いていたんですけど、それ以降、書けない時期が続いたんです。
「わかります。わかります。よくミュージシャンが今までの曲を封印して、新たにこれで行きたいみたいなことですよね?」

やっぱりリアルが問われているというか。
「リアルが問われてる。そうそうそうそう。やっぱり、いかに多くの方と価値を共有できるか? 例えば哲学とか能書きはあったりするんだけれども、でもやっぱり、ぱっと見たときに来るかどうか? ってことですかね。第一印象っていうか、そこが一番勝負っていうか、魅力ってことですよね? 最初の印象がすごく問われるというか。そこのために、全力投球しなくちゃいけないんだろうなとか」

「でもそうは言ってもベースにあるのは哲学ですよね? 哲学がないと振り向きもなにもされないと思っているので。僕らなんかは徹底してやっているのは、ライトミルって言うのは、光エネルギーを運動エネルギーに変えるってコンセプトでやっているんですけど。ものっていうのは光との反射というか、フェルメールの絵がなんであんなにみんなに価値とされるのかは、やはり光とものとの相性を徹底してやっているってことが現代でも、江戸時代の作品にも通じるものがあると思うんですよね。ものっていうのは、ものだけで存在するんじゃなくて、相対的な関係で存在するというか、そこが環境造形じゃないけれども、色彩という相対的な流れの中からあるコミュニケーションのひとつでもあると思うし、そのものと光との関係性っていうか、そういうところはずっと変らずやっているところですかね」





次にお話を聞いたのは、陶器や雑貨をつくっている「michikusaqoosha(ミチクサクーシャ)」さんだ。
「いたずらっぽいものをテーマにしてます。michikusaqooshaはお話をつくって、そのお話に出てきたものをつくってるんです」

物語がまずあるわけですね?
「本をつくったんですけど……黒山羊の郵便局員がいて、その黒山羊のお腹の中に私たち二人が住んでいて、ものをつくってるっていう話なんです。何かの拍子に黒山羊が手紙を食べて、手紙が美味しいってことに気付いてしまう。紙だから消化がすごく悪くて。お腹の中の小屋にマイスタームラっていう人が住んでるんですけど、その人の家が洪水になって来て、川が氾濫して、氾濫を防ぐ為に、もう一匹サルみたいのが流れ着いて、手紙に乗って、その二人が出会って、紙がちゃんと消化されるようにする。うんちとして排泄させるみたいな。で、うんちが作品みたいな(笑)ちょっと下品な話なんですけど。それが一巻。どの話も、手紙を読んで、これは大切な手紙だから返事を書かなきゃって、返事を代弁する」

それが作品?
「はい」

作品や物語の発想はどこから来ますか?
「二人はいたずらっぽいことが好きってのがあって、染物とか焼き物とか伝統工芸だから、ジャンルの世界観は好きなんですけど、こういうスタンダードの展示にそういう色が出せてなかった。僕の方ではそれをmichikusaqooshaの方に求めてるというか、遊べる場所を求めている。架空のものと現実のものがリンクしているとか」

そこはすごい面白いですよね?
「物語を作品に付けるっていう発想に至ったのは、つくった動物に最初本を付けたんですよ。『水玉アシカ』っていう水玉のアシカをつくって、そこにミニブックをつけて、ものだけじゃなくて、ものに付加価値が付いたら、それだけで大切に思えたりとか、面白いじゃないですか? 以前、オーストラリアで大学院に通っていた頃は、足にタイヤの付いたピンクのドアを町中に設置して観察するっていうビデオをつくったんですよ。結構、警察とか出てきたりとか大騒動になったりしたんですけど、でもその時はいたずらをテーマにしてて、そのいたずらに対するリアクションが面白いなと思っていて、そういう感じを自分の作品でも出せたら楽しいなと思っていて」

「日常の中にアートがあるというか、いたずらを通して芸術の面白さを伝えるというか」

「私がピンクのドアをつくったのも、アートって日本では高級アートって感覚があって、それは別世界に思われがちだから、そうではなくてもっと近くにあるっていうか、生活の中にあってこそパワー貰えたりとか、面白い気持ちになれたりとかするのがいいなと思っています」

垣根を取っ払ってってところですよね?
「そうですね!」

手創り市に何か要望はありますか?
「作家さんはフレンドリーな方が多いなと思っているんですけど、スタッフの方たちはちゃんとしてるというか、フランクに話す感じじゃないんだなって思ってて、なんかもうちょっと仲良くなれたらいいのにな。なんか、いつもこちらがお客さんという感じを受けます」

その垣根を失くすような何かがあれば?
「みんなでひとつの手創り市ってものをつくってる訳だから、もっと距離が近付けたらもっと面白いことが出来るんじゃないかなと思っています。コミュニケーションが生まれると」

他に何かあれば?
「疑問点なんですけど、鬼子母神はテントはダメなんですよね? サイトにはその理由が載ってない。それは何故ですか?」

さて、何故でしょう? スタッフさん、リアクションよろしくお願いします。


次に僕は女性二人の親子のお客さんにお話を聞いた。
「たまたま通りかかっただけなんですど、みなさんセンスがあってとてもよかった!」

あ、「季節のおくりもの」を買いましたね?mignon(ミニョン)さんのパンですね? このパンを買った決め手はなんだったんですか?
「美味しそうだったから!!(笑)」

シンプルでいいですね! 他に何か買われましたか?
「ここで結婚式用のネックレスをこれからメールでやり取りして作ろうかなっていう」

オーダーメイド?
「オーダーメイドです。それが出来るからいいですね。長さとか入れる石とかを二人で相談するらしいです」

ご結婚なさるんですね? おめでとうございます!!
「ありがとうございます!!」

嬉しいですね。手創り市とそういう風に関わって頂いて。逆に何か目に付いた点はありませんでしたか?
「もうちょっと安かったら」
「大鳥神社にいいコートが売ってたんですけど、1万5千円だったのよ。5千円なら買ってくれたのよこの子(笑)まぁ、手がかかってるからね。難しいね」
「品質を下げずに値段を下げて頂くと嬉しいな」
「すっごい素直な意見でしょ?(笑)」


次にお話を聞いたのは、柿渋で染めた生地などをつくるden/nibiiro(デン・ニビイロ)さんだ。
「選考が始まる前、すごい寒い時期に子供たちを連れて来ていて、家で染めとかもやっていたので、『いいねーお母さん、こういう風にお店出したいねー』って、自分たちがお店を出したいって言ったんですね。すごく楽しそうだから出てみたいと。でもその後、早朝の五時に並ばないと取れないとか、そういう状況になったので、一時あまり来ていなくて、で、選考に変ったときに、出すだけ出してみようって。それまでお店の委託とかは全くしていないので、染めとかも自分のところにあるものを観て頂くっていうか、個展ですね?」

展示会みたいな?
「そう。発表会っていうか、売れるかどうかってより観て頂けるかというのを。そういうのが出来るんだったら参加したいなって写真を付けて送って、出させて頂いたという感じなのでありがたいです」

出展してみての感触は?
「面白いです。どちらかというと素材として出してるので、出展者さんが声を掛けてくれるんですよね。あと柿渋をやっているお客さんが「どうやったらこの色が出るの?」とか質問して来たり、なかなかマニアックですよね。寄られる方は少ないんですけど、寄って頂くとそんな話しができる。午前中、スタッフの伊藤さんが来て、ハギレ市の話しもさせて貰ったんですけど、もともと端材の生地、白生地があったんですね。それを利用できないかっていうか?」

「自分でバックをつくるとか、そういうのではなく、お客さんが「これでバックをつくろう」とか、そういう風に使って頂く。静岡のARTS&CRAFT静岡は「生業に」ってあるので、自分とは違うのかもしなれいなと思うんですけど、この雑司ヶ谷は「つくるのはじまり・裾野」って表現をされてて、ずっとテーブルじゃなく地面にいるんですけど、あ! これ次、こういうの作って出してみたいとか、観て貰いたいなというところにずっといたいなと思ってます」

ずっと裾野でいたい。素敵な考えですね。
「ハギレがあって、これに針と糸があったら何か出来るじゃないですか? で、ハギレ市やるときに、ワークショップやるときでも、先生は私でなくても、針と糸があったら、『小学校振りだ』とか、あとお父さんが他のお店を見ている間にホントにチリチリやる場所があったりしたらいいのかなって。売るっていうのもあると思うけれども。子供のワークショップのお手伝いとか、工作のワークショップのお手伝いもしていたりするので、そういう場になったらいいなっていのはありますので、今日は午前中伊藤さんを捕まえて、「長いですよ私がしゃべると(笑)」って言って、次から次へ話しました」


次に声を掛けたのは女性の二人組みだ。

手創り市に来たきっかけは?
「自分もつくってるんです。でも見事選考に落ちてしまったんです」

来てみての感触はどうですか?
「レベルが高いなと、他のいろんなところを見て周ってますけど」
「みんな工夫してテーブル使っているので、地べたに座ってる人はなかなかいないので、
みんな見せ方が上手だよね?」
「ぱっと見て、見ようと思うブースが多い」
「あと、辺に作品のレベルが中間的なブースがない。他の手づくり市では輸入品とか売ってたりするけど」

何か要望があれば教えてください?
「神奈川に住んでいるので、横浜でもやって欲しい。手創り市のエリアを拡大して欲しい」





次にお話を聞いたのは、「季節のおくりもの」にも出展してくださっている手づくりやさんだ。

手づくりやさんのディスプレイとてもいいですね。おくりものがあるじゃないですか? それが観やすい形でケースにディスプレイされてて、良かったなって。
「ありがとうございます。みんなあのケースが欲しいとか言ってます(笑)」

なるほど、確かに欲しがるのもわかりますね。それではですね、今回「季節のおくりもの」って事で出て頂いてるんですけれど、そのコンセプトとポイントを教えて頂けますか? こういうところに重点を置いた。春ですよね? まず。
「はい、正直パンのレパートリーはそんなに少なくて、独学で結構やって来てるものですから、最初は出来るかな? と少し不安だったんですけど。最初からうちでつくっているもの、材料からつくっているパンがうちらしいかなと思って、うちの主人が畑とかやっているので、野菜やつくったものを入れたり、あとは、自宅の方なんですけど、夏みかんが出来ているので、取れるものをパンとかジャムとかにしました」

自分たちの身の回りにあるもの、をそのまま。
「そうですね。出来るだけ中に入れる具材とかも、なるべく購入しないで自分の所で出来るものを使いたいなというのがあるので。それが自分らしいというか、そうかなぁとは思ってはいるんですよね。定番の玄米味噌パンも一番最初からあるメニューで、玄米も味噌もうちでつくってるものなのでそれを入れたいと思いました」

先程いただいたんですけど、すごく歯ごたえもあるし、夏みかんや菜の花の香りが印象的でした。手づくりやさんにとって「季節のおくりもの」とはどういうものを考え、どんなものですか? 精神面で抽象的な話になってしまうのですど。
「相手に喜んで貰いたい、喜んでくれてる顔とかを想像しながらセットをつくったというか、直接買った方が誰かに贈るってこともあると思うんですけど、その方のことは見えないけれど、その方が喜んでくれるようなセットをつくった」

相手があって相手のためにというのが軸としてあるということですよね?
「そうですね。相手が喜んで貰えるようなものを」

何故パン屋さんをはじめたのですか?
「パン屋じゃなくてもよかったんです。ホントは自分がなんかつくりたいな、自分の職を身に付けたいな、って。で、結婚してすぐの頃は農業に興味があって、やっぱ田舎で自給自足の生活をしたいなと思ってたんですけど、「農業じゃ食べていけないぞ」って周りの人に言われて、で、色んなことを興味持ちながらそしたらたまたまパンになった感じです。別にお味噌も自分でつくってるんで味噌屋さんでもよかったし、自分でなんかこう出来るクラフト系のものでもよかったんですけど、たまたまパンだったんです」

なんでたまたまパンだったんですか?
「それは、今うちでつくってるパンはドイツ人の方のワークショップで教わったんですね。大分、改良はしてるので、大分元とは違うんですけど。そのワークショップの募集があって、あ! これだな!って思って。お米もつくりたいし、お味噌もつくりたいし、パンも好きだしって」

ハマった訳ですね?
「習う前からこれは私に向いてるなと思っていたし、天然酵母の方も勉強したかった頃だったので、そんな感じですかね?」

今日一日「季節のおくりもの」はどうでしたか?
「思っていた以上に初めての方が買ってくれた気がして、今まで鬼子母神で出てたので、探して来てくださった方には遅かったりして、セットは殆ど初めての方が多かったと思います」

最後に、手創り市の問題点、気付いた点を聞かせてください。
「手作り市のホームページなんですけど、出展者リストが見難い。名前とブース番号だけので、リンクとジャンルを付けて欲しい。たくさんあるからたいへんだと思うんですけど」


最後にお話を聞いたのは、今回の「季節のおくりもの・ぱん」の企画に関わった二人、スタッフの倉田さん加藤さんだ。

この企画が始まった経緯を。
「名倉さんが言い出して、年末に『パンの企画やるんだけどどうだい?』ってメールがあったんですよ。『いいですね!』って言って」

名倉くんが倉田さんがパンを好きなことを知っていて?
「そうです。『倉田さんはパンが好きだから、ただそれだけです』。という感じのメールでした。年末の忘年会に、名倉さんがスタッフみんなに手紙を渡して、その中に、『倉田さんはパンが好きだし、パンの企画でもどうかい?』って書いてあったんですよ。それでお礼のメールを出して、『いいですねパン』とか言ってたのでそれが最初だったんですかね?」

「季節のおくりもの」の原案は名倉くんの中にあって、その流れで倉田さんに話が来た。
「そうなんですよ」

加藤さんが関わる経緯は?
「私は知らないです(笑)バーター? サブ的な位置じゃないですか? 前にここに来て、名倉さんやスタッフと話していたときに、秋田さんが「加藤さん食べるの好きだから、この子も付けたら」って言ってて、そういう感じです」

実際の企画会議はどのようにやっていましたか?
「とりあえず今回は日にちもないから、名倉さんが主となって発信して、秋にはそれを踏まえて、私たちが出て貰いたいと思う出展者さんに声を掛けて出せるようにしましょう、という形でした」

そんな中で二人から何か意見を上げたりしたのですか?
「求められてもすごい悩んだ覚えはあるんですけど、なんか出したかっていったら???」
「今回の企画は、とにかく時間がないから、出展してくれている作家さんの中でそれぞれ味のある感じのところにお願いして、春のおくりものにやって貰えそうなところに声を掛けたという感じです」

実際、「季節のおくりもの」を終えてみて、今日感じたことを。
「さっきそこで包みを開けて一番テンションが上がったのはBlanc chien(ブランシェーン)さんだった。イメージしてたものだった。箱で、外見が贈り物ぽくて想像以上のことをしてくれました」

想像以上? どの辺りが?
「パッケージも綺麗だったし、内容がぎゅっとしてましたよね。ちょっと話を聞いてあー! と思ったのは、お得感が出ないと欲しいと思えないから、ボリューム感が出るようにしたのと、好き嫌いがあるから、好き嫌いにあがるもの、レーズンとかくるみとかを避けた。そういうものを考えられた。見た感じとつくられた感じとちゃんと考えてつくられてる。こっちの趣旨を汲み取ってくれる感じはありましたね」

手づくりやさんはいかがでしたか?
「手づくりやさんは、『季節のおくりもの』っていうコンセプトがお客様に伝わっていないと感じたと言ってました。こられたお客様に対して説明をしても、『あーそうなんですか』って感じで。お得用って思われてた」

それは手づくりやさんの説明の仕方の問題ではないんだよね?
「今日のことを具体的に言うと、例えば、大鳥神社の入口に設置した看板ひとつでは伝わらなくて、よくわからない」
「ホームページとかで告知してるけど、見てない人の方が多いんじゃないか? で、今日ここに来たら看板しか出てないから、それだけじゃ伝わらないんじゃないですかねーって感じでした。確かにねって感じでしたけど」

今日来てわかるもの、「季節のおくりもの」のチラシとかそういうものがあった方がよかったんでしょうね。
「黒板に、『季節のおくりもの・パン』と書いてあるその下に、『おくりものセット、用意しました!』みたいな言葉を入れるとか、そういうのがあったらもっと伝わったかもしれませんって」

七穀ベーカリーさんは?
「他の三店舗と違って、『季節のおくりもの』の捉え方が違っていた。他の店舗は季節の雰囲気をイメージしたもの、例えば具材とか、イメージしたもので詰め合わせをつくってるんですけど、七穀ベーカリーさんはそれでピクニックに行けるようなセットを用意した。ふろしきがあって、飲み物用の茶葉があって、パンがあって、そのセットでピクニックに行けるようなもの、それが春を表していると言っていて、それが七穀ベーカリーさんでも挑戦だったって言ってました。そこで課題も見付かって、宿題もいっぱい見付かったって言ってました」

例えばどんな課題が出来たと?
「伝わり難かった」
「シュトーレンとかあったじゃないですか? クリスマスの時に食べるパンなんですけど、それがセットに入ってたんですけど、それも一見わからないんですよね。わかる人はシュトーレンだってわかるんですけど、包みに入ってるからその写真を載せるとかすれば良かったのかなと思ったと言ってました」

最後はmignon(ミニョン)さん。
「mignonさんは唯一コンセプトが伝わったって言ってました」

お客さんに?
「はい。すごく楽しくスムーズにいったと。特に要望もないと。これからもよろしくお願いしますとのことです」
「実際、おくりものをいっぱい用意されていて、売る感じも二時半くらいに完売っていう丁度いい感じで終わっていたので、すごく全体の事を考えて用意してくださった。私たちも何店舗か早く終わってしまうんじゃないかって思ってたんですけど、それを考えて多目につくったとか、そういうのはすごいなと思って」
「自分のお店の中でも選べるように、ちょっとちっちゃいのと、大きなセットの二つを用意していて、お客さんが楽しめるようにって考えてましたね」

それだけ手創り市にコミットしてるって事ですよね?
「そうですね!」

実際企画を実現してみて、今の率直な感想を聞かせてください。
「序章みたいな、次が本番みたいな感じはしています。これを踏まえて次に繋げられたらなと。なんかちょっと不完全燃焼感がありますよね? 今回、名倉さんが考えてそれを受けての企画なんで、逆に作家さんたちの方がそれを理解して努力してつくりあげてくれている部分があるので」

もうちょっと自分たちが主になって。
「…考えないとなと思いました。ホントに作家さんたちすごく考えてくれてるんで、考え方も四店舗あれば四店舗違うことを考えてくれてるんで、面白いとは思いました」

そこを肌で感じられただけでも大きな前進になるんじゃないですかね?
「それはホントにそうですね。普段パンを買わせて貰っておいしい食べ方を聞いたりするだけなので、それはよかったです」
「次への課題を聞いたからには、こちらもそれに返さなかればという」

次に企画をやるとしたらどんな風に行いたいか? どう考えましたか?
「これはBlanc chienさんの意見なんですけど、ひとつのお店で一気に二千円のセットを買うよりも、色んなお店が出てる訳だからちょっこちょっこ買いたいとなると、色んなお店のパンを集めたセットはどうだい? という意見です。それは私たちも同感しました」
「手創り市セット。私たちですらそういう買い方してるから、初めて来る方は特に、全部食べたい、でも買えない、みないな所があって、でもセットになったらそれ買いたいって思うんだと思うんですよね。ひとつのお店のものよりも」
「普段買わないお店のも、それを機に食べれたらいいですよね?」
「幅が広がる可能性もあるし」
「いっこだけだったら多分自信作入れてくるからいいですよね?」
「次にやるなら秋。秋だからいいんじゃないですか? 食欲の秋だから(笑)」
「パン以外の食べ物でもいいと思う」
「パンって日持ちしないじゃないですか? みんなでその場でわ!ってのはいいんですけど自分のためのご褒美に買ってる人は、日持ちしないからすぐ食べなきゃいけないし、贈り物にするにしても、あげるならすぐ会う人じゃないとダメだし。その点お菓子とかならやりやすいかもしれない」

季節のおくりもの・御菓子?
「響きはあんまり良くないけど(笑)いいかもしれませんね」
「今年、手創り市のスタッフで話し合ったじゃないですか? 何か企画を出来ないかって。去年からあった話だけど、それが初めて実現した形になるので、今年やっぱりそれがメインで成長していくものだと思うので。これが始まり」
「今後が楽しみです」
「私たちもやったことがなかったから、ここから色々なものが出てきたり、変っていったりするんじゃないでしょうか?」
ありがとうございました。





最後に僕からの「季節のおくりもの」の感想を。まず、文中にも書いた通り、今日、この場所に来て初めて「季節のおくりもの」がやっているということ、その内容がお客さんにわかるようなチラシなり、看板が欲しいと思った。 あと、雑司ヶ谷のスタッフが、受付にお客さんが立ち寄ったときに一言、「季節のおくりものやってます」とアナウンスするだけでも違うのではないかと、思った。

次は、倉田さん加藤さんの話にも出たけど、お客さんの意識としては、やはり、どのパン屋さんのパンも食べたい。それを考慮した「手創り市セット」のアイディアには僕も同感しました。あと、今回mignonさんが二種類の価格帯のものを用意したこと、お客さんに選択の余地・喜びを与える配慮をしたことがすごく印象に残こりました。

何はともあれ、今回の「季節のおくりもの」で大きかったのは、大鳥神社の風景、賑わいがいつもとは確実に変ったこと。大鳥神社の賑わいが確実に増して来ていると感じられたこと。

そして今回企画に関わった倉田さん加藤さんの言葉に、「これは序章であり、始まり。これからはもっと主になって企画に関わりたい」というようなことが語られていたこと。
それが何より、嬉しかったです。

来月は5月20日(日)を開催予定しております。ぜひとも会場に足をお運びください。今回も長い長いルポに最後まで眼を通して頂き、本当にありがとうございました。


うえおかゆうじ

※「手創り市のルポ」へのご意見・ご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。

手創り市




4月23日

箱根の山を越えた時のトンネル内にて撮影。きらきらと点滅する光のむれにグッときた。

先週土曜は5月手創り市の選考会。
この日事務局は使えずじまいだったので、町のとある集会所を使用。
そこは思った以上に広く、悪くはない様子だったが、畳の上で慣れぬ態勢だったからか、足がしびれスタッフに笑われ恥ずかしい思いをした。
選考会後、スタッフと食事。
そこでは5月にお邪魔する松本クラフトの話題になり、他どうでもいい話をしていたばっかりに肝心な話をするのを忘れてしまった。ごめんよ、KさんKさん。

ここ最近「仕事」について考える事が多い。
(いや、最近じゃあないな、ずっとだ)

いつも思う事だけれども、仕事はもらうものではなくつくるものだと思っている。

それは職場でも同じで、基本的には他の人達と離れ勝手気ままにやっている。
気ままにやっていられるのも、決まった仕事をやってくれる人達がいるからな訳で、その点については自覚しているけれども、やはり決まった事ばかりやってるのは性に合わない。
いわゆる「結果」は出すから、すべてにおいて自由を与えてくれ、という態度でやっている。

そういえば、高校の頃担任教師にこう言われた。

「君は公務員や鉄道会社のように決まった時間に決まった事をやるのはむいてない。それに、集団の中で働くのもむいてない。要するにうちの学校から送り出せる就職先は無い。」と。

なかなか現実を的確に捉えた提言をしてくれたものである。
実際、担任を前にした私は「無い無い尽くしで、うまい事言うな先生」と思った。

確かに自分も含めて、まわりの近しい人間のほとんどはフリーランスというか、組織に属して頑張ってます!!という人間は少ない。(手創り市のスタッフは別として)
類は友、ということだろう。

話は飛び、

以前親しい絵描きがこんな事を言っていた。
「これから原画のリプリントを販売するギャラリーと仕事するんだけれど、そのコンセプトは『週4日のアルバイトを、リプリントの販売によって週3日に減らせたらいいじゃない』というものなんだよね。それってとてもいい仕組みだと思う。」と、だいたいそんな事を言っていた。
私もそれに共感したし、手創り市という会場だって、そうした所はおおいにあるはず。あって欲しい、という願望込みで。

仕事をつくることに「こうです」という答えはないけれども、働き方ということも同時に考える事によって「自分なりの仕事」というものがうっすら見えてくるような気がする。
人がどんな働き方をしたいと思ってるのがとても気になる今日この頃。
どんなもんですか?

いつも通り脈絡ない日記。
お付き合い頂き有り難う御座いました。

名倉




教室、体験の場として

事務局外に咲く例の花。今はしぼんで、かれておりますがいい感じです。


近頃、申込書「要望」に多く書かれている事で会場でのワークショップをもっと増やしてほしい、というのがよく目につく。

「ワークショップをやりたい」ではなく「増やしてほしい」ということがミソ。


この言葉を考えてみて思ったのが、会場での売り買い(直截的な表現、品がなくすいません)とは別に、お客さんが楽しめる場所として、体験する場所として、ワークショップを増やしてほしい、ということだと感じ、同時に、求められているのがいわゆる「ワークショップなのか?」ということも疑問として発生。


ワークショップの定義を調べてみると、

『一方通行的な知や技術の伝達でなく、参加者が自ら参加・体験し、グループの相互作用の中で何かを学びあったり創り出したりする、双方向的な学びと創造のスタイルとして定義されている。』とある。

難しく感じるな・・・多分こうしたものを望んでいないのでは?と思う。


じゃあ、何を望んでいるのかというと、もっと気軽に参加出来て、先生となる方に最初にやり方を教えてもらい、さほど難しくなく、ある程度短時間でつくれること。

そうした内容を求めているはず。

要するに、参加する事においてハードルが高くないもの。それは時間的な制約など含めて。

となると、それは「ワークショップ」というよりは「教室」と呼んだ方がより正確で、わかりやすい。


毎月開催している手創り市会場だからこそ、お目当ての作家さんや未知の作家さんを求めてやってくる来場者さんにむけて、その場で体験し、楽しめる場を提供してほしい、という作家さんの声であり、その想いをちょっと深読みし想像すると、「つくり手のつくることへの想いを少しでも知ってもらいたい。それを少しだけ体験してもらいたい。」という想いが込められているような気がしたし、そうした想いを来場者の皆様ともシェアしてゆきたい、という作家の声だとも。


そんなことをここ2ヶ月程の申込書を見て感じており、それを少しづつ形にしたく、手創り市の道具(什器など)がしまわれている倉庫の片付けをしております。

倉庫には、天井まで本がしまわれた段ボールの壁がそびえたっているので、これが非常に厄介なんですが、どうにかします。と、どうでもいい話。もとい。

作家さんにもこちらから「教室」の開催について声をかけやすく、作家さんの負担も軽減されるよう収納性のある什器を作ったり、捜したりしております。(作るのはこれから)


やはり、毎月開催するのであれば少しでも会場で楽しめる時間を増やしたいですよね。

増やして頂けるよう私たちも頑張ります。


それではまた。


名倉

info@tezukuriichi.com





農産物品のブースを募集致します@池上本門寺手創り市


2012年5月24日に開催される池上本門寺手創り市にて

「農産物品」のブースを新たに設置致します

農産物品とは、野菜・果実・植物など、

ほかそれらの加工品の展示・販売のブースとなります。


※5月10日、現在

生産者の販売代行の出展については締め切りましたのでご了承ください。


参加要項は一般ブースと同様。

参加費は、ひとブースあたり6,000円。

(うち2000円を「あしなが育英会」への募金)

ブースの面積は2.5×2.5m。

1区画につき駐車場1台ご用意致します。


お申し込みはメールにて受け付けております。


メールの件名を「池上本門寺手創り市」とし、


・代表者名(ふりがな)

・作家名(店名)

・参加人数(1区画2名様まで)

・駐車場利用の有無

・出展内容

・住所

・電話番号

・メールアドレス/ホームページ・ブログのURL(あれば)


をお送りください。


ご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせください。


※テント使用可、什器の貸し出しはございません。ご自身でご用意ください。

※出展者発表後のキャンセルは出展料全額お支払いとなります。ご注意下さい。


お申し込み・問い合わせ先は下記mailまでお気軽にどうぞ。


担当 秋田

info@tezukuriichi.com









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