6月30日

本日アップしました手創り市のウェブマガジン「∴つづる」で連載中の「拝啓_かしこ」
連載とは違う構図で掲載しました。事務局の陰影に浮かぶ青や緑。 

先日職場でとある外国の方とこんな話になった。
「きれいとかわいいはどう違うのか?」
いきなりこんなことを聞かれ、は?っと思いましたが本人は至って真面目ですから、こちらも真剣に対応。
きれいについては「これは容姿端麗、主に外見が優れるってことでいいでしょう」とその方に話をし、その方は「見た目ってことね、それはわかる」と納得。意外にあっさり。
そして、かわいいについて話すと、これは外見のみならず仕草、雰囲気などなど含めてのことで、そもそも「かわいいとはこういう事だ!!」と一概に言えないという事に自分内議論は落ち着いた。加えて、かわいいというのは受け取る側によって千差万別だろうと。
その方と、きれいとかわいいの話をして、その方は「私はきついと人に言われるけれど、どうなの?」って言われたので、「そうだね、きついね」と答えると一瞬影が差したので間髪入れず、「きついじゃなくて、はっきりしていると思うよ。それに、きついきつくないもまた相手の取り方だし、きつい人がいいと思えば、きつい人は嫌だって人もいるけれどもね… 僕は物事はっきりしてる方がいいかなあ、そうそう、食べる時に音をたてる人やドアの開け閉めがうるさい人は動物だと思ってる。」と答えると、その方曰く「食べる音とドアは今関係ないし、それはきついね。」とはっきり言われてしまった。意外に冷静、とほほ。
その話は終わったかと思うと、話はまだ続き「じゃ、きついときつくないは問題ないとして、きつい人はかわいい?かわいくない?」と聞かれ、0か1のデジタルな思考に唸ってしまったが、答えを返さないのもなんなので「それはどっちがどうとは言えないよねえ。かわいいいと思えば、きつかろうがきつくなかろうが問題ないかもしれないけど、そのかわいいに慣れてしまえばきつさに苛立ちを感じるだろうね。」と答え、納得してくれたようで解散。

こんな話が手創り市に関係あるか?と聞かれれば、自信をもって「ない」と答えるけれども、受け取り方は千差万別という観点をずずいと拡げれば、ものづくりの背景・動機もまた人の数ほどにあるもの。そして、ものづくりの背景にきれいもかわいいもなく、ありのまま、その人と周囲の環境と人が交差して出来上がるもの、と思うのでした。

明日から7月がやってきます。
夏ですね、まったく。
かき氷の季節到来。

名倉




6月28日


昨日は10月開催にむけての打ち合わせとして養源寺へ行って来た。
養源寺敷地内につくるギャラリーについて、そこで提案する企画展について、話は多岐に渡る。
この日話したことを、養源寺開催決定までの経緯とあわせて後日ルポとしてお届け致します。
是非ともご覧下さい。

そんなこんなで7月15日・手創り市の出展者発表となりました。


7月は晴れることを願って。
我がまま言わせてもらえば程よく涼しく!!

名倉







7月出展者発表について

こんにちは。手創り市の名倉です。

誠に申し訳御座いませんが、
サーバー不調の為、
7月15日・手創り市出展者発表は、明日6月28日と致します。

もうしばらくお時間を頂けますようお願い申し上げます。

手創り市





6月26日


週末は、静岡スタッフ面接と月いち会の為に静岡へ。
月いち会は、くらしのことの会場である木藝舎・SATOさんでのバーベキュー。
上の写真は締めの焼きそば。
高山とけいごくんが二人してかかってつくりあげた魅惑の焼きそばは、普通に旨かった。
この日、ベーバキューをしつつ、流しそうめんもやってくれた。小学生以来である。

小学生の時、夏になると父親と共に近所の山から刈ってきた竹をつかって家の前で流しそうめんをやったことを思い出す。
その日、近所の子らがこんなにどこからやってきた?と思う程に集まったものである。
流しそうめんを家の前でやる。それ自体なかなか風流で贅沢な感じもするだろう。
そして、訳のわからない小学生の男の子なので、大袈裟な事=凄いことであるから、誇らしげでもあったろう。
だが、しかし、これは準備をする側にまわるとなると結構しんどい。
何故ならこっちはじっとしていることの出来ない小学生である。我慢のガの字も知りはしない。
山の崖をおり、服は汚れ、蚊に好き放題喰われ、竹を刈り、崖をよじのぼって持ち帰り、ここまではいいとしよう。勇壮に山の崖を降り、ドロに汚れ、なしとげた。このわかりやすさは勲章である。けれども問題はこの先。持ち帰った竹をひとまず洗い、割って、中の節をけずって、汚れやほこりを落とし、何度も点検…などなど地味すぎる労働は苦痛以外の何ものでもなかった。
そうめんは流れども、その苦痛の記憶はいつまでも流れ消えないもので、何故流れないのか?と考えると、昔少年時代の思い出としていくらか、10のうち2、3はその記憶を美化しているからだろう。記憶って形のない財産であるけれども、苦痛さえも美化してしまう所がおそろしい。
いや、苦痛だからこそ美化くらいはしたくなるものなんだろうか?
今の自分に少しでも何かしら役立っていれば少年(自分)も報われるだろう。

どうでもいいことを書きましたが、
明日は養源寺会場の打ち合わせ。
よくよく考えなくても10月28日の初開催までそれ程遠い訳ではない。
急ぎ足で確実に進めてゆきます。

名倉








養源寺のこと

養源寺のこと。




養源寺の開催決定までの経緯についてブログで書きますと言いましたが、これは私だけの立場で書いても仕方ありませんから、養源寺会場に関わる人達のルポという形で「開催決定までの経緯」としてお知らせをしようと思います。
(うえおかさんに頼まなくては…)

養源寺・・・それは手創り市の新たな会場です。
と言ってしまうと身も蓋もないけれどもそれは間違いない。
大事な事はどのような会場になるのか?どういった場を目指すのか?そういった事が大切。

今回は現実的な面から書いてゆきたいと思う。

養源寺会場としての規模は、鬼子母神会場よりちょっとコンパクト。
総出展数でいうと140ブース程度。
一般参加は120〜125ブース程度。
フード部門を15〜20ブース程度を検討。

会場内、または隣接する場所に専用駐車場はありません。

周辺に飲食店があまりない事から、おそらく会場内に飲食のブース、都内ですから移動販売車の形態となりますが、そうしたお店も5軒程度出展して頂こうと思う。
ただし、会場内に車を入れる以上、会場内の景観を考えるべきで、車の外観は考えなければならない要素。(出展内容はそれ以上に)
要するに派手すぎる外観の車は出展して頂く事は難しいでしょう。
いずれにしても、移動販売車については公募とするのか、こちらから声をかけて出展して頂く事を検討してもらうのか、この辺りも考えてゆかないとならない。

また、養源寺会場の規約・申込方法・出展者発表・当日の流れ 等々 については、これまでの雑司ヶ谷・手創り市をベースにすることは決まっている。この辺りのことは、慣れたルールが私たちにとっても、参加を検討される方にもやりやすい。
会場が違うからといって、あえて特別なルールやかわった進行方法等は必要ない。
ややこしくなるだけだから。

雑司ヶ谷の手創り市にはなく、養源寺会場に新たに出来る機能というと、お堂を使ったギャラリーが出来るという事。この事は新たな会場をつくる事を決定する上でとても重要で、そこに今までにない可能性を感じる。
原点は雑司ヶ谷であることはこれからも変わらないから。だからこそ、これまで私たちが経験をしていない新たな可能性が新しい会場になくてはならないものと考える。
ギャラリーはあくまで養源寺さんが運営するものだけれども、私たちも企画に参画することで、会場で起きる出来事がさらに発展性をもって進める事ができ、また私たちもそこに期待している。
ギャラリーに加えて、養源寺会場ではライブイベントなども開催することを考えている。
これまでやりたくても出来なかったライブイベント、自分たちが親しみをもって聴いてきた音楽家の方達とお寺という場で音を奏でることをやってゆきたい。
ギャラリーについても、ライブイベントについても詳細は何も決まっていないけれども動き出せばきっと早いだろうと思っている。

とまあ、ここまでが「どのような会場になるのか?」ということで、これから「どのような会場を目指すのか?」ということについてはルポでお届け致します。

ちなみに、養源寺会場の運営スタッフは新たに募集致します。
自分でナニカやっている方、例えば絵描きであったり、ものづくりをしていたり、そうした方がスタッフになってくれる事を願っております。
こちらも詳細が決まりましたらお知らせ致します。

長々とご覧頂き有り難う御座いました。


※養源寺開催についてのお問い合わせは下記mailまでどうぞ。


名倉




花と喫茶 @rojicafe ato (6/23~25)

6月23・24・25日にかけて事務局 兼 rojicafe atoで行われるイベントをご紹介。
夕顔・藤間夕香さんによる「花と喫茶」

搬入後の事務局ならぬ店内には、
静かに佇む花たちがそっと明日を迎えるのを待っております。






※「花と喫茶」へのお問い合わせは<こちら>までどうぞ


手創り市




&SCENE 手創り市、開催決定!!



2012年10月より、
文京区・千駄木にあります養源寺にて「&SCENE 手創り市」の開催が決定しました!!


詳細については下記をご覧下さい。


「会場について」

 養源寺 http://yogenji.com/
 〒113-0022 東京都文京区千駄木5-38-3


「開催について」

 毎月第4日曜開催
 年内の開催は、「10月28日」と「12月23日」となります。
 ※2012年11月の開催は御座いません。


「概要」

 雑司ヶ谷の手創り市をベースとし、
 会場内ではライブイベント、
 同じく場内に新設するギャラリーでの展覧会も同時開催してゆく予定でおります。
 詳しくはまた後日お知らせ致します。

「これまでの記事」

※1「&SCENE 手創り市」の出展要項・お申し込みについては、
 公式サイト発表と同時にお知らせ致します。
※2 &SCENE 手創り市運営スタッフ を募集しております。
 詳しくは「こちら」をご覧下さい。
※3 &SCENEの「ルポ第1話」もご覧下さい。


*会場内の様子をご紹介


正面入口。
むかって本堂。入口左手のお堂は新設するギャラリーとなります。
会場の地面は、砂利敷きが基本となり、今後一部スペースが芝生となります。


入口はいって左手のお堂は、新たな可能性を生むギャラリーとなります。
養源寺さんによって運営され、手創り市は様々な企画を提案し参加致します。
ギャラリーは展覧会と学びの場として機能します。イメージは「寺子屋」。
ギャラリーの設計と施工は手創り市ともゆかりのあるいわもとまきこさん。
(いわもとさんの最近のお仕事は「こちら」


本堂。
比較的新しい本堂では、ライブイベントなどを開催する場として機能することを目指します。




ご覧頂き有り難う御座います。


手創り市
名倉哲





『ハギレを用いたワークショップ』のご案内

前回までの記事はこちら
『ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ』のお知らせ
『ハギレを用いたワークショップ』の担当作家紹介
通称『ハギレ市会議』のおはなし
ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その1)
ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その2)
ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その3)



『“slender case”を作る』(担当:只木芳明
(参加費:1500円 制作時間:約60分)





直径8mmの穴が開いた木塊を、カッター等を使いカタチにしていきます。

何を入れるか、何に使うか。
考えながら楽しんで頂ければ。

※事前に只木が制作した簡易蓋付きです。お時間余る方はも加工出来ます。

【ハギレ提供】
只木芳明



『ハギレを使った自由制作』(担当:只木芳明
(参加費:1200円 制作時間:約60分)



作家さん達から出た様々なハギレを使って
思い思いのモノたちを作って頂きます。

※当日制作についてわからないことがあれば、随時サポートさせて頂きます。

【ハギレ提供】
橘友博(木工作業で出た端材、古材)
・他



『サシェ』(担当:GR
(参加費:1500円 制作時間:約40分)





織り、イラスト、木工と色々な作家さんのハギレをコラボして
サシェを作ります。

カンナ屑というハギレ。
ツグミ工芸舎さんから、肥料などに使われるとお聞きしましたが、
最初はワークショップに生かせる可能性ってあるのかな・・ないかも・・と
思っていました。

今回のワークショップはチームのように、ハギレ市会議を重ねて来たので、
一人では絶対に思い付かなかったようなアイデアが、
その場でどんどん出て来ました。

「カンナ屑にオイルで匂いを付けてサシェにする。
サシェの袋も、織りの布と、イラストのミスプリントやテストプリントの紙で。」

ワークショップで使う材料は端材なのですが、
試作をして気付いた事は、端材は端材とは思えない価値がある。ということ。
試作をつくるのにハサミを入れたりすることに、何度も躊躇しました。
端材も価値を感じると作家さんの作品に見えてしまうのです。
それに手を加えても良いのだろうか・・本当に悩んだところでした。

色々な作家さんの端材を合わせて作品をつくる。ということが出来るのも、
今回素材提供いただきました作家さん方のご理解とご協力があってこそです。
本当にありがとうございます。

普段、布と紙を合わせて縫ってみることもあまりないと思いますので、
異素材を合わせる楽しさも感じて頂けると思います。

【ハギレ提供】
nomama(『さをり織り』の生地)
yosico(イラストのカラーチェックに使用した紙)
hase(ミスプリントのポストカード)
ツグミ工芸舎(木工作業で出た鋸屑、鉋屑)
den/nibiiro(柿渋で染めた生地)



『紙で創るはこ』(担当:hase
(参加費:1500円 制作時間:約40分)




『紙で創るカードケース』(担当:hase
(参加費:1000円 制作時間:約30分)



紙雑貨を創る際に出るハギレ(ミスプリントなど)を使って
はこやカードケースを創ります

型紙を使って創ったものに
色を塗ったり絵を描いたりコラージュしたりして
自由に楽しく創れたらいいなと思います

自分で創ったものは愛着がわくので大切に使えると思います

【ハギレ提供】
yosico(イラストのカラーチェックに使用した紙)
hase(ミスプリントのポストカード)
affordance(革制作で出た端革)



『接ぎ端材の針山』(担当:GR
(参加費:2000円 制作時間:約40分)





”野ざらしの木材は
乾燥で舞い上がった微塵の堆積が
自然の風雨に溶けてじんわりと浸透していく循環を繰り返し
やがて褐色の木肌へと変成する。

さらに循環が進み
カビやダニや群生のキノコが纏い始める時を同じくして
木材から廃材へと烙印が切り替わる。

けれども捉え様によっては それは天然の絵画。

菌糸の深く及んでいないまだ活かせる部分だけを取り出し
雰囲気を殺さない程度に木肌を洗い 削り 乾燥させ
板材として使える段階まで時間を戻す。”

今回のワークショップではその板材から切り落とした端材を
コラージュの様に接いで予め用意した素材をベースに
ニードルワークでフェルトの針刺し部分を作っていきます。

色鉛筆もご用意しておりますので
木の断面にお好きな色を塗ったりと
思い思いにワークショップの時間を楽しんで頂ければと思います。

(※色鉛筆を着色方法として選定した理由は
「色鉛筆の削りカス」は「カンナくず」と共にサシェの中身として併用可能なためです。
今回のワークショップはそのような「ハギレの循環」も体感していただけます。)

【ハギレ提供】
GR(羊毛)
・他



『ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ』

【開催日時】
・7月15日(日曜)9:00〜15:30(ハギレ市)
(※ワークショップは9:00〜16:00の時間帯で行います。)

【開催場所】
・大鳥神社(席数12)

【ワークショップについて】
 大鳥神社・ハギレ市会場に特設される「ハギレ市専用受付」にて参加を承ります。
 「当日参加型」となっておりますので、お好きな時間にお立ち寄りください。
 
【ハギレ市に関するご注意】
 今回のハギレ市及びワークショップではお持ち帰り用の袋のご用意はございません。
 予めご了承願います。



ハギレ市は「ハギレ(端材)を一般販売する場」であり
隣では「ハギレを用いて実際に制作をする場」として
当日参加型のワークショップを行います。

沢山のみなさまのご来場をお待ちしております。


伊藤 康祐
info@tezukuriichi.com




ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その3)

前回の記事はこちら
『ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ』のお知らせ
『ハギレを用いたワークショップ』の担当作家紹介
通称『ハギレ市会議』のおはなし
ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その1)
ハギレ市の参加作家さんのご紹介(その2)



den/nibiiro
http://nibiiro1010.jugem.jp/





【ハギレの素材】
 柿渋、ベンガラで染めた布。また庭や台所など身近な素材で染めた布。
  ・作品用に染めた生地の端材、また色サンプル、洗い見本などにしたもの。
  ・製品加工の際に出た端材を二次活用するため染色したもの。
 古布夜具地、木綿、海外の手織り綿その他のハギレ

【ハギレに対しての考え方、素材入手にまつわる思い】
 欠片がすきでした。道端に落ちていた金具。古い建具の木片。剥がれたペンキ。
 くしゃくしゃの紙や錆びたビスを拾ってはポケットに入れ箱にしまい…

 ふつうにふつうに
 そんな声を聞きながらポケットに入れないようにがまんして
 おとなのふりをしていたころもありました。
 見ないふり見えないふりをしていくということは
 「好き」も見えなくなってしまうことでもあるのでしょうか。

 ちいさいひとと小さな箱で過ごした日々
 あるものだけで暮らす毎日はここちよいじかん。
 手をうごかすことからだをうごかすこと
 あるくあるくあるくこと。
 ポケットにはいつもなにかがはいっている。
 変わっていくと思っていたもの
 変わらないものだと思いました。

 ちいさいひとたちがじぶんであるきはじめ
 くるりとみまわしたときにであったこと
 仕立て直し 繕い使い続ける。
 ほんのすこしまえのあたりまえのくらし
 いま そんなしごとのかたすみにいます。

 くふうしてくふうして
 それでも“いま”はむずかしいこともある
 だれかなんとかしてほしい
 それはだれだろう
 じぶんのできることはなんだろう

 はじめにハギレありき
 手をうごかすことからだをうごかすこと
 気づくこと語ることはじめること。

 いろいろなつくる仕事にかかわるなかで端材があります。
 広告や映像の世界では華やかさの傍らで一瞬で役を終えるもの
 「いるかも」というだけで出番さえ与えられずに
 不要のものになっていく素材をたくさん見ました。

 家族ができ暮らしていくことで 作品でも表現でもない
 ただ「つくる」ということの楽しさも知りました。
 今のしごとは 布に関わるちいさな店のこと。
 じぶんが鋏をいれるもの考え工夫し それでもやはり端材は逃れられないもの。
 店の傍には綿畑があり 種をまき育て紡ぎ織る、
 つくることの大変さ大事をと考え語りながらも 仕入れられた手織り綿や
 オーガニックのものであっても端材はあり
 ネップやムラも使われない(商品にできない) 素材となります。
 誰かが何とかしてくれればと思いながら 手渡しいったものも
 想いが伝わっていかなければそれはやはりなにかになることはなく
 無要なもの 置き場居場所をかえただけのものになるのでした。

 ハギレ市に際しつづること 
 素材の入手の仕方 制作から出た端材への思いとか。
 自分は 制作したから端材が出たでもなく 古材にこだわっているわけでもない
 たとえばいうなら 「そこにハギレがあったから。」
 かたちを変えてみる 例えば染めてみる 風合いを変えてみる
 それが柿渋染めであったり身の回りの草木で色づけしてみたり。
 ムラや織りキズも時間を重ねるごとに味わいになるように。
 姿を変えたハギレをならべ じぶんの手をかけたものだけできたものだけ
 じぶんの手から継いでいく。なんにでもなれる四角い布を送りだす。
 
 布の話 染めの話 綿の話 食の話 暮らしの話
 ときに写真のはなし(柿渋染めはまるで太陽の下の暗室作業のよう)
 「自分で染めてみようかな。」「これならつくれるかも」
 「やってみよう」の声が嬉しい。おかしいのかもしれないのだけれど
 それが素材への気づきになってくれると面白いと思う。
 木のはなし、草のはなし 焼き物 器のこと、ガラスのこと 革のこと
 市の中を歩けば 語ってくれるだろうひとと あちこち会うことができるでしょう。

 ハギレ市がはじまること。
 出展しだして2年。回数を重ねてもいつもこれでいいのかこれでいいのかと考える。
 震災のあと 人々が不安だったことは「ない」こと。「できる」がないことの不安。
 染めることは役に立つだろうか。なにかになるだろうか。いらないものではないだろうか。
 太陽と水が「あれば」染められる柿渋染めも 外にでること 水をつかうことも不安で
 ままならなければ「ないもの」のようなもの 考え考えながら ただただ
 毎日手をうごかし「できる」をさがして針をすすめる。
 そんななか できあがったものは作品とも商品ともつかないものだけれど
 じぶんの好きなものいとおしいもの 自分の手をうごかすことでうまれたもの。
 
 ハギレの中には染め以外の造形の仕事のものもあり それ自体は
 ふだんの自分の選ぶものではないはずなのに集めかたちになったものは
 やっぱりじぶんでしかないもの。やっぱりかっこよくもきっちりでもないのだけれど。
 伝えたいことと つくっていくこと 見てもらうこと売ること
 ハギレ市がはじまることで なにか変わっていくのかもしれないとも思う。
 
 作家というものは遠い人のように思うけれど
 つくること つくるひとは遠い話でではなくて
 手をうごかすことからうまれるもの素材への気づきからからうまれるもの。ひと。
 そして手創り市という場をつくる人、語る人、集う人々それぞれが またつくる人。
 
 現在進行形、実験的なと発信されたように 変わりながら続いていくこと。
 ハギレ市のはじまりを楽しみにしています。



nunner
http://nuuner.exblog.jp







【ハギレの素材】
 麻、綿の生地

【ハギレに対しての考え方、素材入手にまつわる思い】
 今回、GRさんに「ハギレ、ありませんか?」と声をかけていただき
 「あります!あります!いっぱい!!」と、
 威勢良く引き受けたのは良いんですが…

 色々お話したり考えたり実際に広げてみたりすると
 ハギレの定義がわからなくなってきました。

 最初捨てるものというイメージもあったのですが

 イヤイヤ…使えるし
 なんなら大事だし…

 見方によってはゴミと言ってしまいそうですが
 小さな…でも可愛いヤツです。

 そんな小さなヤツをなぜ取っておくかと言えば
 何かになるから。
 
 例えばコースター
 
 例えばクッションカバー

 例えばブランケット

 例えば……なんだろう?

 でもお気に入りの生地のハギレですから可愛いに決まってます!
 断言します!!
 間違いナイ!(しつこいっ!)

 ですがハギレを組み合わせつなぎ合わせ形にするには
 パワーが要ります。

 なので今回はそのパワーのある方に託そうと思います。

 老後の楽しみに取っておこうと思っていたのですが
 私の手元にいたのではハギレが活躍出来るのは
 かなり先になりそうなので。。

 ぜひ日の目を見させてあげてください。
 よろしくお願い致します。



OTA MOKKO
http://www.ota-mokko.com/







【ハギレの素材】
 寄木をつくる過程で出た、天然有色木材。

【ハギレに対しての考え方、素材入手にまつわる思い】
 正直な所、もったいないなぁと想いつつ捨ててしまっていました。ごめんなさい。。
 無駄のないものづくり。ハギレ達の新たな出会いの場に感謝です。



abebe
http://abebeblog.exblog.jp







【ハギレの素材】
草木染めの生地

【ハギレに対しての考え方、素材入手にまつわる思い】
草木染めならではのやさしい色に魅了され、
いろんな植物を使って染めて主にバックをつくっています。

ありそうでないシンプルなかたちの普段使いできるものを想って創作中。
その時々で同じ植物でも染まり方が異なる為、
1点1点、色も形も微妙に違う作品。

少しでも多くの方々の目に触れて頂けるよう励んでます。



『ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ』



【当日のワークショップ担当作家】
GR
只木芳明
hase

【開催日時】
・6月17日(日曜)9:00〜15:30(ハギレ市)
(※ワークショップは9:00〜16:00の時間帯で行います。
 「当日参加型」となっておりますので、お好きな時間にお立ち寄りください。)

【開催場所】
・大鳥神社(席数12)

【ワークショップの制作内容】(←ようやく決まりました!!)
・「ハギレを使った自由制作」
・「"slender case"をつくる」
・「サシェ」
・「紙で創るはこ」
・「紙で創るカードケース」
・「接ぎ端材の針山」
(※6つの制作メニューのうち1つだけ作りたい物を選んで頂きます。
 より多くのお客さんに参加して頂きたく思いますので
 短い時間でも楽しんで制作していただける内容を吟味しました。
 サンプル写真・料金など詳細は近日中にブログからお知らせします。)



ハギレ市は「ハギレ(端材)を一般販売する場」であり
隣では「ハギレを用いて実際に制作をする場」として
当日参加型のワークショップを行います。

沢山のみなさまのご来場をお待ちしております。

伊藤 康祐
info@tezukuriichi.com




6月12日


くらしのこと市・企画書制作の最終段階がようやく終わった。
上の写真はくらこと(くらしのこと市の略)に参加してもらいたい作家さんへ送る企画書の素材として使われる。 
できればすべての方にお会いした上で、くらことへの参加をお願いしたいけれどもなかなかそうはいかない。だから、言葉だけではない、より暮らしにちかいモノやコトを企画書に反映させてゆきたいと思う。
文字だけではない企画書なのでなかなか時間はかかったけれども、あとは最終チェックをして案内をさせてもらうばかり。
どうなるかわからないなりに面白く楽しく真剣に進んでゆきたい。

器は瀬戸の田村さん。
料理と器のコーディネイトは夕顔・藤間さんにお願いしました。

明日は週末の手創り市開催に向けての作業。
ハギレ市とDRAWING SHOWの什器制作がまだ終わってない・・・
まずいぞ、雨上がれ。

名倉









Profile
twitter
New Entries
Archives
Category