7月31日

器は前田美絵さん。バゲットは静岡のpetit a petit。ジャムはjam-yaさんの杏子とバニラビーンズのジャム。 職場からの事務局作業へのスイッチ。

先週末、日曜は早朝より静岡へ。
高速バスにゆらりゆれ時折寝息を立てつつ、読書&くらこと資料を読み返し到着。
昼間はくらしのこと担当スタッフと諸々の打ち合わせをし、夕方から新たに加わったスタッフも併せて月イチ会(懇親会)を行った。
月イチ会を主宰するスタッフのKさんが急遽来れなかったのは残念だったけれども、新たに加わったスタッフを皆に紹介出来たことが何よりもの収穫だろう。
これで静岡のスタッフは全部で15名となった。
会場に絶対必要なスタッフは12名。
ということは3名が余るということになるけれど、実際にはこれまで夜間警備は静岡スタッフではない方達にお願いしてきており、彼らは手創り市にゆかりのある人達であったけれどもスタッフではなかった訳で、そこは彼らの好意に甘えていたということだ。
今回で15名となり、夜間警備も含め完全にARTS&CRAFT静岡スタッフ内で賄えるようになった事は目指していた運営の最低限に辿り着いたことになる。
夜間警備をどうやってやってゆくのか?それはこれまで夜間警備をしっかりとやってくれた彼らに改めて教えてもらうとして、夜間警備を担当するであろうスタッフが昼間の会場をちゃんと見る事ができ、また夜間警備にも差し障りのない状況をつくりたいと思う。
ともあれ、まずは足下を固める為に自分も一緒にやるだろう。
そんなこんなを考えつつ、月イチ会を途中下車。タイムオーバーの為、東京へ戻る事に。
ひとりだけ先に帰ることが普段はない為、見送られる視線がなんとも気恥ずかしく、へへへ、とごまかしとっとと退散。新幹線の座席ほっとひと息、一番搾りでのど潤し、東京駅着。
なんだかんだと月イチ会にしっかりと行ってるなあ〜と思いつつ、次を楽しみに。

10月のARTS&CRAFT静岡の開催まであと2ヶ月と2週間。
秋の訪れ入口の会場で多くの出展者の方とご来場者に恵まれる事を願いつつ、出来うる目の前の事をスタッフと共にやってゆきたいと思う。

10月13・14日に開催される秋のARTS&CRAFT静岡
お申し込みは8月15日必着までとなります。
皆さまのご応募をお待ちしております!!

名倉




7月29日

先日訪れた静岡に住むゆうさんのアトリエそばの浜で拾ったもの。
珊瑚のかけらはもうひとつユキくんにあげた。さまざまな様子の貝殻は見ていてあきない。

今日はこれから静岡へ。
ARTS&CRAFT静岡スタッフとの月イチ会とくらことの打ち合わせ。
新たに参加することになったスタッフと皆が初対面の場でもあるから楽しみだ。

楽しみといえば行きの高速バス。
車中での読書、景色をながめつつ、新たな会場、&SCENEのことを思案する。
新幹線では速過ぎるし、鈍行列車では遅過ぎる。
バスはちょうどいい塩梅で時間をつくれる。

それでは皆様よい休日をお過ごし下さい。
いってきます。

名倉





手創り市のルポ・2012年7月開催

手創り市のルポ・2012年7月15日開催



この日の僕は手創り市のお手伝いを兼ねて、朝六時半から会場入りしていました。この時間に会場入りするのは、はじめてのルポ以来の事。
そして様々な作家さん達がブースを組み上げる中、眼にする事が出来たのは、大鳥神社「ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ」と、鬼子母神「DRAWING SHOW 〜WHAT'S PANCAKE MAN? 〜」、この二つの企画がだんだんと形をなしていくシーンでした。
一挙に二つの企画を展開する今回の手創り市。また違った景色がそこには広がっていました。

朝九時を回り、手創り市開始と同時に、インタビューも開始。
まず初めにお届けしたいのは、最近活動も活発化している「手創り市写真部」の新しい部員konさんのインタビューから。

何故写真部に参加しようと思ったのかを聞かせてください。
「知人に連れられてここに来て、一回目からその魅力に取りつかれてしまって、すごい買い漁ってしまって、とてもこの手創り市が好きになって。で、ちょうど写真をやっていたので、何かきっかけがあれば参加したいなと思っていたのと、小物が撮りたいなと思っていたのがあって、たまたま応募を見つけて、これだと思って喰い付きました(笑)」

どういう所に手創り市の魅力を感じますか?
「厳選されたお店の、クオリティの高い商品と、売っている人のあったかい感じとか、コミュニケーションをしながら品物を選べたりとかが魅力だと思います」


次にお話しを聞いたのは、120°さんという布物の鞄や小物などをつくる作家さんだ。

何故、この方にインタビューをしたのか?それは、僕が彼女のブースで作品を観ていた時の話しかけ方、作品の説明の仕方がとても丁寧で親切だったから、ついつい声を掛けてしまったのです。

コミュニケーションにおいて何か気を使っている点はありますか?

「最近なんですけど、お客様が商品に手を伸ばしやすい様に声を掛ける事ですね。持っていいのかしら、見ていいのかしらと、躊躇されない様に、どんどん見て頂けてお客様からも質問が得られる様にしています。なるべく商品のつくり方等を説明しながら見て頂く様にはしています。同じようなジャンルで物をつくられている方ならわかるかもしれないけれど、普段つくる事をなさらないお客様ですと、お店で売っている物と、私が売っている物、どこがどう違うのか?そういうポイントがわかり辛いかと思うので、自分がどういう所をポイントにしてどういう事からこの値段になったのか、そういう事がわかるように説明しながら、手に取って頂いています」

その背景を伝えていくという事ですよね?

「そうです。でも、それを意識的に出来る様になったのは最近ですね。前はお客様に声をかけることもなかなか出来なかったので」

意識していこうと変わったポイントはどの辺りにあったのですか?

「同じ出展者さんに、『商品の説明をしてくれるとすごくわかりやすい』と言ってくれた方がいらっしゃって、なるほどと思い、そういう風にされるとわかりやすく見てい頂けるのだなと感じて、ちょっとやってみたら、お客様からの反応が出てきたというか、繋がったので」

次の質問です。ハギレはどのようにされていますか?
「ポーチとか財布などハギレでつくっています。裁ち方によっては生地が大量に余るので、それで鞄はつくれないので、今は、ポーチとか財布ですけど、面白い物であれば、その都度つくるという感じです」

できるだけハギレは無駄にしない?
「そうですね。なるべく使い切れる様に、買う時も無駄にならない量を買っています」

物をつくる喜びや原動力はどこにありますか?
「自己満足にならないように気を付けつつやっています。お客様に喜んで貰えた時などは、自然と『あ、またつくろう』という気になります」

手創り市に望む事や、問題点があれば?
「他のイベントに出る時に、『手創り市っていうのがあるんだ?』ってよく言われるので、もっと告知をして手創り市を広げて欲しいですね」


次にお話しを聞いたのは、今回の「ハギレ市」にもハギレを提供してくださっている、affordance(アフォーダンス)さんという、革小物を主に扱う作家さんだ。

屋号の由来を教えて頂けますか?
「この屋号は、言葉としてあるもので、『行為を引き出す』という意味があって、物の見方をちょっと違う視点で捉えてる考え方なんですけど。例えば二つ物があって、こっちがいいなって右側のものを選ぶじゃないですか?普通だと、僕が主体になってそれを選んだってことじゃないですか?焦げ茶色がいいなって思って、それを選んだんですけど。affordanceの考え方で行くと、焦げ茶が僕に、『こっちが良いな』という行為を引き出した。物ありきの考え方というか」

物が行為を引き出す情報を発信しているという感じですかね?
「そうです。建築で良く使われるんですけど、空間でここに椅子があった方がいい、何故かと言うと、なんとなく居心地がいい、座りやすい、自然の流れで、ああここに座ろうみたいな。そういう、環境が人の行為を引き出すという言葉です」

ハギレ市に今回ハギレを提供していますが、その提供するまでの経緯を聞かせて頂けますか?
「GRさんという作家さんと、すごい昔に、僕もよくハギレで物をつくってて互いに色々と話してたんですよ。いつかハギレで何かやりたいなっていうのは、結構前から言っていて、それで暫く経ってお話し頂いたんですね」

ハギレではどの様な物をつくっているんですか?
「僕はペン立て。端革を積み重ねて削って、ペン立てというかブロックの様な物をつくっています。なかなかどうしてもハギレが出てきちゃうんで使わないとな、と」

今回提供されたハギレはどういった物だったんですかね?
「僕は牛革を使っているんで、全部牛革なんですけど、革って布と違って、部分部分で質か良かったりとか、悪かったり、悪いと言うのは伸びたりする部分はあるんで、そういう部分は商品としては使い辛いんですよね。負荷が掛からなければ使ったりも出来るんですけど。あと、牛が生きていた時に付いた傷とか残ってたりするんで、そういう所は使えないので、そういう所を除いて、集めた端材です」

ハギレがどういった使われ方をしたら嬉しいというのはありますか?
「単純に、切りっ放しじゃないですか。真四角とかじゃないので。で、それを日頃使ってる鞄なんかに『ベン!』って貼って貰ったりとか。つくらない形で使って貰えると……。それこそ牛の端っこの部分は四角じゃないので生々しい形しているんですよ。そういう所もハギレ市に出してるんで、きれいにカットせず『ポン!』ってね、使って貰えると、ハッ!としますね。なるほどこういう見え方しているんだって。どうしても僕は商品商品、きれいにきれいにってなってるんで」

物をつくる動機や喜びはどこにありますか?
「結局、ライフスタイルっていうか、ホント仕事って感じですよね。それで消化されるっていうか。世の中の出来事とか、それこそ今なら原発の事とか、溜まってくんですよね。つくっているとそういうのも、極端に言うと『言葉になっていく』というか。言語化出来るじゃないですけど、自分の中でわかりやすくなっていくんです」

自分の中で整理が付く。パズルがはまってく感じですかね?
「だからつくらないと落ち着かないです。生活の一部って感じですね」


次にお話を聞いたのは、若い男性のお客さんだ。

「手創り市は二度目です。六年前と、今日と。初めての時は閑散としてて観やすかった。今の三分の一の出展者で、静かに観れていた感じと今は随分変って、人も多いし、大鳥も含めてつつ驚いてます」

「やっぱり、こういう需要があったんだなっていう(笑)いやらしい言い方ですけど。こういうのが好きな方が増えたのか?もともといたのか?どっちだったんだろうって。最近、松本クラフトも含め、ブームなのかな〜とか思ったり」

「あとは、作家さんとの距離が近い点が良いですよね。百貨店とかで買うのではなく、つくり手の方を見て、こういうのをつくるんだって。どうやってつくってるんだろうって聞けるのが楽しいですね」

コミュニケーションから背景が見えて来る感じが良かったりしますか?
「つくってるものよりも、つくってる方のほうが面白かったりとか(笑)それを含めて、この作品を観てみようとか大きいですね。言い方悪いですけど、物が良くても、人が良くなければ近寄りがたいってのはありますね」

ご自身で何かつくっていますか?
「つくっていません。サラリーマンをやっているので、その分、なおさら興味があるっていうのはありますよね。普段そういう事をしてないので、すごく刺激になります」


次にお話を聞いたのは、紙で鞄を作る作家さんhouso(ホーソー)さんだ。

「紙の鞄をつくり始めたてから、一年間くらい試作して販売に至ってます」

お客さんと対話する時に気を使っている点は?
「紙なんで普通にネットとかでも販売したいんですけど、触って貰ったりしないと紙がどんな物なのか、ホントに使えるのかとかはわからないので、なるべくこういう場には参加させて頂きて、見て頂いて、触って頂いてっていうのを心掛けています」

多少濡れても大丈夫ですか?
「大丈夫ですよ。水弾くので。もともとが耐水なので」

デザインがものすごい数ありますが?
「思いついたらデザインしてます。一点物の方が楽しいと思うので、あんまり同じ柄では作らない様にしています」

手創り市に出てみての感触は?
「微妙でした(笑)実際宣伝にはなると思ってたんですよ、もともとが。売るとかって事じゃなくて、まず紙なので、触って貰って確かめて貰わないとしょうがないので、宣伝の為に出て。出会いという意味では良いと思っています」

物をつくる喜びや動機は?
「物づくりは嫌いじゃないので。もともとファッションが好きなので、買った洋服カスタマイズしたりとかずっとやっていたんですよね。好きだからじゃないですかね?好きだから。それ以外にないと思いますよね」


次にお話しを聞いたのは、動物たちをモデルにした小さな木工人形の作家さん、MOSCOWKOGEI(モスクワ工芸)さんだ。
「今まで出ていたのが、入場料を払って入るデザインフェスタの様なイベントが多かったのですけど、こういう神社とかお寺とかのイベントだと感じがやっぱり違いますね。客層も違うし、年齢も違うし、近所の方がふらっと来てくれるのがいいですね」

お客さんとの対話で気を使っている点は?
「商品に動くというアクションのあるものなので、説明を兼ねて、必然的に会話しながらにはなるんですけど。結構皆さん楽しく遊んでくれています。この動かし方を説明する所から、お客さんとのコミュニケーションに繋げていくっていう」

作品のコンセプトはありますか?
「実用性のないもの、ただ飾って楽しいって物ではなくて、ちょっとしたギミックでプラスアルファがある楽しさがあるものを目指してます」

今はこの仕事だけで生活しているのですか?
「この仕事だけだときついので、美術館のミュージアムシップに依頼を受けたりして、パズルのようなものを収めたりとかして、細々とやっています(笑)」

物をつくる動機や喜びは何処にありますか?
「特に深く考えたことはないんですが、手を動かしていると楽しいんですよ。僕の場合は。特に小さい物が好きなので、こういう物を細々つくっているのが大好きですね」

材料の仕入れはどこで?
「ホームセンターや東急ハンズで買ってくるのが多いですかね」

ハザイは出ますか?
「そんなには出ないですね。出ても他の作品のパーツにしますので」


次にお話しを聞いたのは、手創り市のスタッフ、伊藤(実里)さんだ。

「入ったのは、一年二ヶ月前です。もともとは父親の生まれ育った町で、よく町の雰囲気が好きだから遊びに来てて、で、開催されてたのを知りました」

スタッフ募集を丁度してました?
「はい。で応募しました」

迷わずに?
「迷いはなかったですね」

一回目来てみての感触は?
「その時には今日くらい人も出ていたので。前まではすごく静かな住宅地だった事を知っていたので」

その比較が面白かった?
「そうですね」

その頃から手づくりの作品は好きだったのですか?
「手づくりの品というよりは、大学で、最初は街づくり、建築寄りの事を始めていたので、街づくりの勉強として、手創り市に入りました」

どういった学科なんですか?
「学科的にはなんでもありの、デザイン寄りの学科なんですけど。でも今は全然、街づくり関係の事はせず、プロダクトデザインをやっていて、それはやはり手創り市の影響だと思います。ばっちり影響受けちゃったなと(笑)」

それをつづけて行きたいなという気持ちが出て来たのですね?それは手創り市に関わって一番大きかったですか?
「大きかったです」


次にお話を聞いたのは同じく手創り市スタッフの山本さんだ。

手創り市に入ったのはいつですか?
「秋でした。確実にいえるのは」

詩的な答えですね(笑)何年前の?
「四年前だと思います」

まだ選考会が始まる前ですね。
「そうです何気に」

どうして手創り市を知ったのですか?
「開催第一回目から知ってて。ひと箱古本市か、わめぞか、その辺りの本関係で知って。道で本を売っているイベントですね。二回目か、三回目かその位の時に行ってみて、その後一年位経ってもう一度来て、その時にスタッフを募集していたんです。雰囲気が変わっって、出展者が多くなっていたりとか。それで気になってホームページ見て、募集しているのを知って。次の月も、その次の月も募集していて(笑)スタッフ全然来てないんだなって思って、ちょうど自分のタイミングも良かったので、新しい事をやろうかな?というタイミングで。応募しました」

もともと山本さんは本が好きで手創り市の情報に出会った?
「そうです。古書市関係で色々調べてて、この市の事を知ったんです」

もともと手づくりの品には興味はあったのですか?どのようなレベルで?
「ありました。レベルってどう言えばいいのかわからないけれどとりあえず、デザインフェスタとかに行っていましたというレベルです」

四年いて、手創り市の変化を見ていて思う事は?
「スタッフでない時に会場に来た時は、ホントに十店舗くらいしかなくて。人も殆どいなくて、それが今、ここまで人が増えたので。変化のスピードが速く、それについていこうと必死で、その事をあんまり思い出す事はないんですけど、たまーに思い出すことがあると、胸がいっぱいになります」

手創り市の問題点は?
「多分あると思うんですけど、わかりません。何気にもやもやしていて、焦燥感があります。」

焦燥感?
「時々もやもやします」

それは個人的なものですか?全体的なもの?
「うーん、そうですね。多分個人的な事のような気がします。手創り市が変わっていくと同時にスタッフである自分も変わっていく必要があって、でも私はまだそれに対応しきれていない、と思っていて。それができたらきっと見えてくるもの、つまり問題点がわかるかもしれない」

今後やってみたい企画等はありますか?
「企画はあるけれども、やる気が(笑)」

アイディアはあるけど、やる気がないって事ですか?
「はい。まだそこまでモチベーションが上がってない。正直な所、まだ自分はスタッフで精一杯なんですよ。やることを考えても手に負えないなと、かえって周りに迷惑かけちゃうなと思っていて、アイディアはあってもまだ時期ではないという感じです」


次にお話しを聞いたのは、鬼子母神で行われているイラストレーター湯本さんの「DRAWING SHOW ~ WHAT'S PANCAKE MAN? ~」、そのアシスタントを務める清水さんだ。
清水さんは、ARTS&CRAFT静岡にてライブペインティングやインスタレーション、アーティスト部門などに出展もしている絵描きさんでもあります。

テーブルで絵を描く事に集中する湯本さん、その隣では、パンケーキマンがパジャマを着て椅子に座り、その上には、今回の「DRAWING SHOW」の概要や湯本さんの想いが示されたボードが。そして清水さんの前のテーブルには、ZINが三冊、並べて売られていた。更にパンのぬいぐるみにドローイングした作品も。

この企画誕生の経緯を教えてください。
「きっかけは、湯本さんや名倉さんたちと他愛もない会話をしていた時に、『ユモちゃんってライブペンティングとかどうなの?』って私が聞いたんですね。で、意外にも『すごくやってみたい』という前向きな答えが返って来たんですよ。私は、ユモちゃんは自分でも自覚しているけど、おしゃべりとかコミュニケーションとかちょっと恥ずかしいなというのがあるので、遠慮するかと思ったんですけど、前向きだったので、じゃあやろうよ!って」

その場で決まったんですね?
「はい、その場で決まりました」


そこからの今日までの流れは?
「最初の時点で、企画の内容をかなり固めたんですよ。アイディアや什器の事など。その一番初めっていうのが重要だったかな?ライブペインティングって、壁を立てて大きい紙に書くって感じだったんですけど、話し合った結果、いつもの様に書くのがいいよね、って事になって、そう思ったらじゃあテーブルを置いて、物販、グッズを皆さんに楽しんで頂ける様にって事で、物販のコーナーも置こうかって事になって。そのテーブルで描いてるってだけだと、やってますっていうのがなかなか伝わり辛いと思ったので、看板を付けようとういう事になって、その辺りから手創り市スタッフの秋田さんが、「DRAWING SHOW」ってタイトルを決めたって感じですね」

現在、DRAWING SHOWが行われていますが、感触はどうですかね?
「当たり前だけど、人によるなぁって。観てくださる方はすごく熱心に観てくださるんですけど、なんだろうなぁ〜って感じで通り過ぎる方もいます。でもみんな眼で観てはくれる、かな。私が結構意外で嬉しいと思った事は、説明の文章のボードがあるんですけど、皆さんそれを熱心に読んでくださるので、私はそれが嬉しかったです」

すごく良く出来てますよね?
「そうなんです。湯本さんの気持ち、こう想っているっていうのがよく書かれていて、字があるっていうのを面倒臭がらずに読んでくれる方が多いなって思ったので、必要な役目を果たせてるなと思って嬉しかったです」

普段から湯本さんの絵を観ていると思うんですけど、ライブペインティングならではの作品の変化ってありますか?絵の変化とか?
「絵の変化はないかな?多分彼女自身に変化はない。環境と観る人が違っているだけ」

それだけ集中しているって事ですよね?
「はい。それは誰でも出来る事ではないと思います。湯本さんだから、湯本さんの絵の世界に集中力途切れる事無く入っていけるのかなと思いました」

最後に一言あれば?
「私達は絵が大好きで、絵をもっとみんなに観て貰いたい、絵の楽しさを知って貰いたいので、これからも頑張りますので、みなさんもっと絵を観てください」




次にお話しを聞いたのは、「DRAWING SHOW ~ WHAT'S PANCAKE MAN? ~」の主人公となるイラストレーター・湯本佳奈江さんだ。

今、終えてみて、率直な感想を聞かせてください。
「すごくいい体験が出来てよかったです」

それはどのあたりですか?
「絵を観て貰った事と、絵を観て貰った事を直にわかる事が出来たのが嬉しかったです」

それは書いていても、直接伝わって来るものなのですか?
「みなさん、それぞれ感想を口に述べてくれているんですよ。私が聞かなくても。あ、パンケーキマンイケメン!とか。みんな口にして呟いてくれてて、だからそれが耳に聞こえて来たので、嬉しかったですね」

初めは、iPod聴きながらって案もあったじゃないですか?それはどうなったのですか?
「事前に名倉さんにやめたほうがいいんじゃないかって釘を刺されて、確かにそうかもしれないなと思って。でも音楽をいつも聴きながら、家では描いているんですよ。だから、家の調子が描くんだったら、音楽は必要かなって思ったんで、音楽聴きながらやると思いますって言ってたんですけど、でもいざ書き出してみたら、音楽はいらなくて、集中も出来たし」

すごい集中してましたよね?
「はい。音楽ないと集中出来ないんじゃないかって思ったんですけど、全然そんな事なくて。で、音楽聴かない方がお客さんと話せたりもしたんで」

途中話したりもしたんですね?
「しました。コミュニケーション取れました」

嬉しいですね。
「嬉しいですね(笑)。ホント人見知りで話せないので。絵の事について話し掛けてくれると全然話せるので、私は」

それだけ湯本さんのコアが絵にあるって事ですよね?
「そうですね。絵しかとりえがないと思ってるんで(笑)」

逆に反省点はありますか?
「絵の枚数ですね。今日三枚しか描けなかったので。ホントは六枚くらいは描きたかったんですけど、三枚目で時間掛かり過ぎちゃって。もっと短時間でさくっと描ける絵の方が良かったかなって」

三枚目の絵が凝った絵だったって事ですかね?
「結構細かくしちゃったので、もうちょっとラフな方が、形も気にしないで、枚数描けるし良かったのかなって思ってます」

ライブペインティングは、またやりたいですか?
「やりたいです。出来れば大きい絵を描きたいなって、どこかで描ける機会があればって思ってます」

それは今日やってみてそう思ったって事ですか?
「そうですね。今日やってみて、人に観られながら描く事が大丈夫なんだなってわかったので」

それは自信になったのですね。
「自信になりましたね」

それは嬉しいです。
「よかったです。ありがとうございました」


次は会場が変わり、大鳥神社へ。鬼子母神側の入口から一番奥の区画に、今回、「ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ」が展開されていた。木漏れ日の中、低い机が並べられ、その上に、様々なハギレがパッケージされて売られていた。

パズルのような木のハギレ、様々な形や色の取り合わせが詰まった布のハギレや、ハギレとは思えない程見事にパッケージされた木のハギレ、染めた布のハギレを巻いた物や、米を入れる紙袋に詰められた鋸屑、鉋屑など。実にバラエティーに富んだハギレ市となっていた。



そして、線路側の方では、「ハギレを用いたワークショップ」が行われていた。
接ぎ端材の針山をつくるワークショップ、紙で創るはこ、サシェ、自由制作などだ。

午前中はあまり参加者のいなかったワークショップも、この時間帯、たくさんの子供たちで賑わっているテーブルもあった。それは実に珍しく、微笑ましい風景だった。


そこで行われている自由制作に参加してくれた女の子に話を聞いた。

歳はいくつですか?
「9歳、小学校四年生です」

今日は、手創り市は初めて来たんですか?
「はい。ママの友達が手創り市に出ているので来ました」

今日は、ワークショップっていう工作に参加して貰ったけど、これをやってみようって思ったのはどうしてですか?
「工作と図工が大好きだったので、やりたかったです」

今日は何をつくったんですか?
「猫の車です」

これは何で出来ているんですか?
「ボタンと革と木の枝です」

木の枝がヒゲになってるんですね?
「はい」

つくってみてどうでしたか?
「大変だったけど、出来た時に嬉しかったです」

ありがとうございます。またこういう会があったら来たいと思いますか?
「ぜひ来てもう一回やりたいです」

今度来た時にはどんな物をつくりたいですか?
「まだ決まってないけど今日は猫の車をつくったので、今度は紙で作る箱の方を作りたいです」

手創り市に来てみて、この場所をどう思いましたか?
「みんなと触れ合って、色んな物をつくったり出来て、凄く楽しくていい場所だなと思います」


次に話しを聞いたのは、木工作家の只木さんだ。彼は今回「ハギレを用いたワークショップ」に参加しています。

ハギレ市+ハギレを用いたワークショップ」が形になるまでの経緯を聞かせてください。
「最初に岡野さんからお話を頂いて、そこでハギレって物に少し可能性を感じていたんですね。個人的な体験なんですけど、材とかを切り出す時には、ある程度、100の中から如何にして材を取れるかって事が大切だ思うんですよ。無駄を出さないって事は。という所で行くと、端材をどう活かすかって事は、勿体ないという精神の前に、端材の生み出し方にも一人一人の作家としての背景がちゃんとあると思っていて、そこに何か価値を見出せないかなって感じていた所で、ハギレ市に繋がるような話を頂いたので、参加してみようと思って参加しました」

ハギレ市に繋がる様な話しとありましたが、それは具体的には?
「ロスがあるじゃないですか?必ずしもつくったものすべてが世に出る訳ではないし、やっぱり試行錯誤してって部分のハギレって物を何か有効に活用出来ないかっていう話を聞いた時に、だったら僕もこういう事を考えていてって話をして、それらがだんだんと人を巻き込んで、市って形になったんです」

実際今日、只木さんが持ち寄ったハギレはどういう物だったんですか?
「僕は今回ハギレを持ち込んでいないんですよ。最初は作家さんのハギレを使って何かしたいっていうのと、ハギレ市って物の話が進むに連れて、僕は今回、二つワークショップをやって、ひとつが端材での自由制作、あとは、普通のワークショップで、端材で入れ物をつくるというもの。なので僕自身は提供してないんですよ。同時に、ブースを作家として出展しているんですけど、そっちでは、すごい個人的なコンセプトで僕が普段主につくっている物の余白というかハギレの部分を使って道具をつくりました。という意味ではハギレ市という物に参加したつもりなんですけど」

今日実際ワークショップをやってみての感触ってどうでしたか?
「初めての試みってあって、最初はお客さんみんなワークショップってものに積極的でない部分が見えて。ハギレを使ってワークショップをしようって事が、そんなにインパクトの強い事でもないし、きっとありがちなテーマではあると思うんですけど、もっとこう、自分達がやりたい事っていうのは、その人たちが何をつくるかではなくて、つくった後に、各々の生活に何を還元するかって事だと思うんですよ。それを強く伝えるって事が最初だから出来なかったって事と、単純に誰かが参加してないと声は掛け辛いっていうのはあったと思います。でも午後から、子供の自由工作の参加者が増えて来て、それが、ハギレ、ハギレじゃない関係なく、みんなの創作意欲、欲求はあるんだな感じて、それこそ自分達が普段やってる事はひょっとして特別な事ではないんじゃないかな?と思いました」

「当日にこの空間をつくり出したので、空間のサイズとかも行ってから知った感じだったので、僕のイメージしてた感じとは違ったんですよ。イメージというものが固まってた訳でもなくて、こうあればいいなという思いで什器出して、並べて、その都度その都度、対応していかなきゃいけない問題っていうか、違和感があって、それを直しつつだったので、なかなか機能してくれない感じはずっとあったんですよね。決まらないなぁっていうのはあって。もちろん僕一人だけの問題でもないんですけど。ある種の違和感がずっとあったんですけど、午後に人がたくさん来てくれたので、人がその場にいると見え方も変わって来るし、ひっぱられると思うんで、アクシデントと言えばアクシデントなんですけど、そう言った意味で後半はよかったと思いますね。次に繋がる感じはすごくあったので、それがすごくよかったです。」

「みんなで集まってやって、意見をぶつけ合うって程でもないですけど、枠を決めてくって事はそんなにきつくはないっていうか。むしろそうあった方がいい方に転がるとも思っているんですよ。妥協案って言い方は良くないですけど、集まった人数分のより真ん中に近いところで収める、もしもっといい意見を言ってくれたらそっちに行くのもありですけど、そういう、真ん中っていうか、それを留めておくと次があるので、そういう意味では現場にいながらすごい客観的に見れるんですよ。その場その場で変化出来るから、勝手は違うと思うんですけど。もし、もう一回ハギレ市をやるなら試したい事とかあるし、ハギレ市じゃなくて何かしら機会が与えられるならハギレ市じゃなくてもいいというのも感じれたので、面白かったです。つくり手で集まってひとつの場をつくるってのは実際そんなにないんで、そういう意味では動きやすかったし、意見もぶつけやすかったというのもあります」

自由工作に参加した小学生にインタビューもしたんですけど、参加した子供たちには何かアドバイスはしたのですか?
「僕が補助に入った時には提案って事はしなくて、まず何をつくりたいかを聞いて、それがある子はそれに一緒になって材を選んだりとかはしてたんですけど、そういうのがない子っていうのは、どのハギレが好きか、手に取ってください、という所迄しかしなかったです。今回参加する意味として、みんながハギレをどう使うのかを知りたかったというのもあるので」

このハギレの使い方面白いな等のエピソードはありますか?
「一番印象に残ってるのは、自由小作の子供なんですけど、ハギレってある程度ギリギリ迄使われた材じゃないですか?形もいびつだし、そういう意味では個性的な材だと思うんですけど、そういうのを無視して、普通に家をつくるだとか(笑)。僕の場合は、これはウサギの耳に見えるだとか、何々のこういう形に似ているっていう風に流れると思ったんですけど」

連想から入るって事ですよね?
「そういうのを無視して、そこにある材で、自分が思っていた一番強いイメージを無理にでもつくり上げるっていう子供の考え方が自分達にはないっていうか、どうしてもそこにそこに価値を見出しちゃう部分があると思うんですけど、そういうのを取っ払って物をつくり上げる姿ってのは久々に見たので、そういう意味ではいい意味で裏切られたなって言う気がしてそれがよかったですね(笑)」


最後に、今月の二つの企画について名倉くんに聞いた。
「今回は、ハギレ市+ハギレを使ったワークショップと、湯本さんによるDRAWING SHOWをやってみたけれども、この二つの企画はそれぞれ起点が似てるんだよね。ハギレ市の方はスタッフの伊藤くんが企画を進め、そこに作家さんがコミットしてくれたからこそ成り立った手創り市にとって今までにない企画。終わってみての感想はこれから伊藤くんに聞くけれども、きっと様々な点を反省していると思うんだ。でも、それはひとつの企画として事前にそれだけの準備をしてきたからだろうし、僕であればもっとシンプルにわかりやすくまとめて、やりやすさを重視してしまったろうな、と思う。とにかく作家さんと共にやりきったことは嬉しいし、有り難いと思ってます。次が絶対にあるだろうから、さらに姿を変えてゆくはずだよ、きっと」

「DRAWING SHOW終わってみての感想だけれども、単純に楽しかったし、すぐにでも次をやりたい。手創り市に参加してる絵描きさんでも、そうでなくてもこの場所でやってもらいたいと思う方がいれば、その方のやりたいことを軸に考え、一緒に場をつくれたらと思ってます。」

「内容について云えば、これはさ、改善する為にやってるところあるから、これでいいって事はないし、そもそもひとりの絵描きの嗜好というものあるから、それはやたらまとめる必要はないと思ってる。僕らスタッフは事前の準備と当日のサポートに徹する。なにより今回は、絵描き同士の普段の会話の中からDRAWING SHOWの企画は生まれたし、企画の為の企画のような始まりでなかったことが大事。これはハギレ市にも共通する部分はあるかな。あと、湯本さん個人に対して云えば、普段描いてる時にヘッドホンと音楽は欠かせないらしかったけれども、そこは手創り市のような場にせっかく出てゆくのだから変えてみるチャンスではないか?と伝え、実際どうなることやら、と思っていたけれども、当日蓋を開けてみれば彼女自身、外に出て描くことってどういう事かを考えた上でヘッドホンと音楽を外していた。それは嬉しかったし、外の喧噪程度では彼女の集中力は途切れないということを実証したと思う。絵描きだなあと思ったね。いずれにしても、ハギレ市はスタッフと作家さんからの声、DRAWING SHOWは絵描きからの声によって企画を行えた事について、それがどういう事なのか?をしっかりと考え、これからに繋げてゆかなければならない事だと思ってます。また会場が楽しくなっちゃうね」


以上で7月のルポを終わります。今月に行った二つの企画が、どの様な形に変化するにせよ、それぞれまた別の機会を得て開催されたらと強く思います。

ハギレを用いたワークショップの只木さんの話しにもありましたが、複数の作家さんがひとつのワークショップに関わり、それを切磋琢磨しながらつくり上げていくそのスタイルに、更に面白い事が出来るのでは?と個人的に期待しています。例えば僕が作家の立場なら、言葉を使って、誰とどんなワークショップを共に展開出来るだろうか?なんて妄想までしちゃいます。
そして、今回湯本さんが行ったようなライブペインティング、アート系の企画が雑司ヶ谷手創り市で実現した事。これは貴重な事だと思うし、また次を見たいと思わせる物がありました。
今回も長い長いルポでしたが、ここ迄眼を通してくださって本当にありがとうございます。
さて、来月はとうとうこの「手創り市のルポ」も最終回を迎えます。いや、晴れて開催されなければ、最終回を迎える迄もなく終了という事になるので、どうか!晴れる事を切に願いつつ失礼したいと思います。


うえおかゆうじ

・・・・・

手創り市のルポも来月で最終回。
1年間の連載という約束で始め、これはきっかり1年で終了します。
8月19日・手創り市開催日、ラスト・ルポをどうぞ宜しくお願い致します。

※「手創り市のルポ」へのご感想は下記mailまでお気軽にどうぞ。

手創り市
info@tezukuriichi.com




アトリエ訪問:こばやしゆうさん

こばやしゆうさんの住まい兼工房の一角。おっきな布で覆い隠す様子が好きです。

昨日、7月25日は静岡県に住むつくり手、こばやしゆうさんの住まい兼工房へアトリエ訪問へ行って来た。
ゆうさんとの出会いは人物よりも先に彼女の描いた絵だった。
以前よくお邪魔していた下北沢のミケネコ舎さん店内に飾られていた深い青で描かれた大きな魚の絵、それに惹かれたのだった。
(ミケネコ舎さんは、現在同じく下北沢で移転のCOFFEA  EXLIBRISさんです)
それから静岡でのARTS&CRAFT静岡の活動がはじまり、ある時接点を持ったことによって本人とお会いした。
思った通りのおおらかで穏やかな人だった。
けれども、そこは単なるおだやかの人ではないと思ったのも同時だった。
話をしてみると、おっきなだいたいの言葉を使いつつも、個人の思想の話になると論理的。
(思想と言うと大袈裟なようだが「考え方」に置き換えてもいい)
おっきな視点とちいさな視点。
すきときらい。
こじんについて。
かいわとたいわについて。
そんな言葉について考えさせられる。

今回のアトリエ訪問でも、同様に考えさせられた。
うまくやろうという頭は用意していなかったけれども、それでも多少は「うまくやろう」というつもりがあった事に気がつき、もうちょっとない方が良かったかな?・・・などと意味のない事も考えた。いずれにしても、あとはライターのうえおかさん任せでゆこうと思う。

久しぶりに海で泳ぎ、もぐり、海の途方もなさを感じ気持ち良かった。
うえおかさんは意外にも泳ぎがイケル口で、もう1人の少年は海は怖いと浅瀬で水につかっていた。これも意外だった。

ゆうさんのアトリエ訪問インタビューは20日後のアップを予定。

アトリエ訪問も残すところあと1回。
ひとまずの区切りとして、そして手創り市のサウンド・トラック制作へ本格的にうつる為。

名倉











7月20日

現在、北区十条のカフェギャラリー・リトルコさんにて開催中の永塚結貴さんの白磁の小皿。
小さな花の形と白磁の質感が艶やかさを感じさせます。個展は7月24日まで開催。

先週日曜の開催を終え、ドローイングショーやハギレ市のまとめをしていると新潟のとある出版関係の方よりメールが届いた。
その内容は簡単に言えば、新潟で発行されている地方誌に掲載させて欲しい、色々と質問させてくれとのこと。
こちらは是非掲載して頂きたい旨のお返事を出した。
と、こんなやり取りはなんてことのないいつもの事だが、ひとつ気になった事があって、さくさく返事をかえしつつ想像はふくらむ。

その方、手創り市には東京に住むお子さん二人と一緒に来てくれたらしい。
普段は新潟で暮らし、時々お子さんの様子見がてら東京にも来るのだろうか?きっとそうだろう、そうに違いない、そういうことにしよう。
たまに訪れた東京で、子供達から手創り市なるものが開催されているから一緒に行ってみよう、と言われ、どんなもんか?と思い来てみると思っていた以上に良い感じ。それに、子供たちが我が事のように色々と説明をしてくれる。滞在する時間もさることながら、大人になった我が子とのこうした時間が何より嬉しい。高い交通費かけてやってきた甲斐があったものだ。さあ、これをエネルギーに代えて厳しい夏を乗り切ろう…云々  
想像の正否はともかく、子供が大人になり、家族揃って手創り市の会場に来るってどんなだろう?また、今出展している方に子供ができ、子供がやがて成人し、大きくなった時にふと会場へ来ることになった時、どんなことを感じるだろう?とも。
手創り市がこの先どんな形になってゆくにせよ、もし20年後を想像するとそうしたこともありえる訳で、それこそ親から聞いていた子供が手創り市に出展。そんなこともありえる。
継続する事がまず第1と現実的っぽく言うが、そんな現実の中には幾らかロマンチックな夢想も含まれるんだなあ〜とメールのやり取りをしながら思いました。
なんともちらかってますが夢想なのでご勘弁を。

次回の手創り市は8月19日です。
夏の良いひと時を感じていただければな、と思ってます。

名倉





7月手創り市のこと

7月15日・手創り市会場の様子。

こんにちは。名倉です。
先週日曜に開催されました7月手創り市では新たな企画がふたつ行われました。



本格的に始まる前の様子。
大小さまざまな什器が並べられ、ハギレの展示・販売とハギレを使ったワークショップがひとつのエリアで行われました。

ハギレとなる様々な素材・サイズの木片。
その他、様々なジャンルの作家さんから提供されたハギレが並ぶ景色は楽しいものでした。

今回のハギレ市はスタッフ伊藤くんによる企画で、彼と作家さんが共に作り上げた手創り市にとってもこれまでにないものとなった。
特にワークショップは作家さん主体という点では確実に今までにないものだった。
今回は第1回目となったけれども、2回目にむかって多くのつくり手の期待に応えながらも独自の内容を発信してゆくでしょう。
ハギレ市についての感想は、後日配信される手創り市のルポをご覧下さい。


湯本佳奈江さんによる今回のDRAWING SHOWは、
DRAWING SHOW ~ WHAT'S PANCAKE MAN? ~」と銘打って行われた。

手創り市によって用意された什器と制作者によるライブドローイング、そして制作者がこれまで作ってきた出版物(ZINEなど)も並べられ、特に午前中は朝から多くの方にご覧頂けた。
今後も手創り市に出展しているイラストレーターさん、それに限らず継続してやってゆきたいなと思う。

今回用意されたものは湯本さんがこれまでに作ってきた自作品をまとめた冊子(ZINE)。

左から。今回の主役の湯本さん。久しぶりに会場に来た山口さん。今回湯本さんのドローイングショーをサポートしてくれた清水さん。3人が揃ったのは久しぶりのこと。
絵描き同士がサポートしあって開催に臨めること、そういうお互いの気持ちにグッとくる。

以上が7月の手創り市で新たに行われたふたつの企画のご紹介となりますが、今後もこうして継続してゆく事を念頭にした企画によって、会場に幅と深みを持たせる事ができることにチャレンジしてゆきたいと思います。

7月手創り市の様子は、「手創り市の写真部」「手創り市のルポ」でもお知らせしてゆきますので是非ともご覧下さい。


※8月手創り市申込締切は明日、7月19日消印までが有効となります。


名倉







8月申込締切について

こんにちは。手創り市事務局です。


次回の手創り市開催は8月19日、

申込締切は明日、7月19日消印までのものが有効となります。

ただし、メール便で送られた場合、事務局までの到着が遅くなる事が

見受けられますので、郵便局からの郵送をお勧め致します。


手創り市

info@tezukuriichi.com





山口洋佑「かえりのしたく」@NADiff modern

手創り市、ARTS&CRAFT静岡共にお世話になっている山口洋佑さんの個展が渋谷道玄坂にあります渋谷Bunkamuraの地下1階「NADiff modern」にて絶賛開催中!!
3連休の最終日、お近くにお立ち寄りの際には是非ともごひいきに!!!!


山口洋佑「かえりのしたく」
会期  :2012年7月14日〜7月31日
場所  :NADiff modern 東京都渋谷区道玄坂2−24−Bunkamura B1
営業時間:10:00 〜 21:00
・・・・・

昨日の手創り市を終えて、今日はこれから諸々打ち合わせ&撮影の為静岡へ。
良い休日をお過ごし下さい。

名倉




&SCENE手創り市・運営スタッフ募集

↓これまでの記事↓

千駄木・養源寺での開催決定(6月15日)

養源寺、会場のこと(6月25日)

&SCENE 手創り市@千駄木・養源寺(7月7日)

開催スケジュールについて(7月11日)

&SCENE手創り市開催経緯のルポ(7月10日)


・……………………・……………………・……………………・

2012年10月28日より千駄木・養源寺で開催される

「&SCENE 手創り市」の運営スタッフを募集致します。 



・運営スタッフ 5名 を募集致します。


朝7時までに養源寺に来れる方

20代〜30代 男女問わず

有給(昼食付き)

選考会への参加が可能な方(選考会は基本週末に実施)

経験の有無は問いません


*面接は8月19日・手創り市開催日 または それ以前の平日に行います

*9月手創り市開催日にスタッフ研修が御座います

*10月28日&SCENE開催前に会場シュミレーションにご参加頂きます



運営スタッフに興味のある方は

以下「当日の流れ」「運営スタッフにむいてる方」を必ずご覧下さい。



「当日の流れ」


6:30。養源寺集合。順次会場準備をはじめます。

8:00。出展者受付開始。この時、スタッフは受付担当係と会場案内係に分かれます。


出展者さんの受付後は事前に案内された出展場所へ案内・誘導を致します。

9:00くらいまで受付〜案内が続きます。ここまでが一日で一番忙しい時間帯です。


9:00。市開催、スタート。特にはじまりの合図などは御座いません。

9時過ぎ、少しのドリンク休憩があります。ただし、「〜ながら休憩」です。
会場内の見回りをしながら、トイレのチェックしながら、会場周辺の駐輪・駐車のチェックをしながら。

10:00頃からお客さんがいらっしゃいます。
その後はチラシ配りや会場内の見回りをしながら、まだ受付をされていない出展者さんの対応をしつつ、
お客さんからの様々な問い合わせに対応します。


11:00くらいから休憩・昼食です。休憩はだいたい1時間。交代で休憩に行く事になります。ただし、その月の忙しさによってまちまちです。


この間も休憩の交代を待つスタッフは、受付にて問い合わせの対応をしたり、会場内のみまわりをしつつトイレのチェックをしたりします。


15:00くらいになると、出展者さんの中には早めに切り上げお帰りになる方がいらっしゃるので、登録証の返却とチェックを行います。


16:00。開催終了。

その後は撤収作業をしながら、登録証の返却作業を行い、会場内外のごみ拾い等を行います。

それと、前日にお天気が悪い場合にはどうしても参道に泥がついてしまいす。
その時にはお寺の方に、泥をはがす竹ほうきを借りて泥をはいでゆきます。


17:00には作家さんはすべて撤収されます。
ただし、どうしても撤収が遅くなってしまう作家さんもいらっしゃいますので出来るだけ早い撤収を促したり、ひとまず会場より出て頂く為に手伝うこともあるでしょう。そうした場合には、適時対応を心がけてもらえたらと思うのです。


会場の片付け、出展者さんの完全撤収後、養源寺さんへの終わりの挨拶に伺います。


はじまったばかりの&SCENE手創り市ですから最初の頃は開催終了後に反省会を行ったりもするでしょう。そういう時、是非ご参加頂きたいのは当然のこと、気づき、感じた事などスタッフ間で共有してゆきたいと思います。


解散は現地解散となります。お帰りの際にはくれぐれも気をつけてくださいね。


そして、後日翌月分の選考会が御座います。

選考会は出展者を選考する、という大事な場であり、スタッフとしての大事な役割が求められる場でもあります。それに、選考会は開催当日の慌ただしいものではなく、リラックスした場で行いますから、スタッフ同士の何気ない会話が交わされる大事な機会でもあります。


以上が運営スタッフとしての大まかな業務です。



「運営スタッフにむいてる方」
・これまでに手創り市会場へ来た事がある
・参加作家さんとの、会場に訪れる様々な方々とのコミュニケーションを楽しみたい方
・自分の「好き」を大切にできる(=好きに責任をもてる)

・&SCENE手創り市のこれからに積極的に関われる方



&SCENE手創り市スタッフに興味があって、上記「運営スタッフにむいている方」にほぼ該当してるのでは?と思う方のご連絡をお待ちしております。
まずは下記宛先に「&SCENE手創り市運営スタッフ面接希望」とご連絡をください。
ご連絡の際には「氏名・年齢・電話・最寄駅」を必ずご記載ください。

面接の日程は折り返しご連絡致します。



&SCENE手創り市担当

info@tezukuriichi.com

 




7月15日・手創り市開催日!!

7月15日は手創り市の開催日。

「ハギレ市+ワークショップ」や「DRAWING SHOW」など盛り沢山の開催となります!!


【7月15日・手創り市出展者紹介】clicks!!



「受付時間の変更」


「食品出展規約変更」
5月の手創り市より「食品出店規約に変更」が御座います。ご注意下さい。
(営業許可証の貸与による出展は認められません)


また7月手創り市では、

大鳥神社会場にて「ハギレ市+ワークショップ」を、

また鬼子母神会場では
開催致します。 

皆様のご来場を心よりお待ちしております!!


!!!!!!新会場のお知らせ!!!!!!
2012年10月28日より千駄木・養源寺にて
「&SCENE手創り市」を開催する事になりました。
詳しくは「こちら」をご覧下さい。


手創り市








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