5月31日・6月1日は事務局不在となります








長野・安曇にあります、シャロム・ヒュッテさんの敷地にて。

本日、明日と事務局は不在となります。

静岡にて、本年11月に開催される「くらしのこと市」の打ち合わせや、
アキコヤの打ち合わせ等々…

そして6月22日の&SCENEのワークショップの告知も始まりました。
外の会場で、こんな機会はなかなかないかもしれない。

6月&SCENE ワークショップ

●▲■でつくるジオメトリック柄の豆手ぬぐい』


皆様のご参加をお待ちしております。

それではまた。





5月29日


事務局向かいの民家の紫陽花。
夏はもうすぐそこまでやってきています。
でも、その前に梅雨。
じめじめはノーサンキュー。

昨日は7月に開催される「あおの大鳥神社」で使う布地をもとめ日暮里へ。
その後はひさしぶりのひみつ堂。パイナップル・キャラメルは最高でした。
それから谷中界隈をふらふら。




JRの駅構内に見かける東北シリーズのポスターが好きです。
東北には行ったことがありませんが、行きたくなりますし、応援したくなります。
どんなことも続けることが大切。

明日より6月1日まで静岡行きの為、事務局は不在です。
高速バスのひとりの時間が落ち着きます。
読書も、仕事も、はかどります。

それではまた。






ブース内でのワークショップ開催について

【出展時のワークショプ開催について 】


 近頃、一般参加の出展時に
「自身のブース内でワークショップを行うことは可能ですか?」
 という、お問い合わせを多く頂いております。


 結論から申し上げますと、
ワークショップの全ての作業を使用するブース内で納めて頂くもの
 であれば行うことは可能です。


 ほか、手創り市の規約として、以下の要項をまとめましたのでご確認下さい。



1、ワークショップを行う場合には、必ず申込書に「ワークショップ開催希望」と記す。


2、実際に行うワークショップの「写真」を申込書・裏面に貼付。
  写真は作業工程と出来上がりの制作物の2点は必須となります。


3、申込書・表面の出展内容にワークショップの内容を記載する。


4、ワークショップを行う場合でも、1ブースにつき参加者は2名までとなります。
  2ブースの使用の場合には4名までご参加頂けます。


5、ワークショップで必要な什器等は必ず持参する。
  手創り市からの什器等の貸し出しは行っておりません。


6、簡易的な電源(ポータブルのもの)を使用する場合には、その旨を申込書に記載する。
  記載がなく電源を持ち込んだ場合、出展取り消しとなる場合が御座います。


7、火器の持ち込みは原則禁止。
  但し、その内容の如何によっては個別に検討させて頂きます。


 その他、ご質問等御座いましたら下記メール宛てにお気軽にお問い合わせ下さい。


 手創り市





おとなの修学旅行:雑司ヶ谷(後編)




二日目の朝。
4:30を少しまわった頃に目が覚めてしまった。
さすがにその時間に誰も起きている訳もなく、二度寝しようと思って目をつむってみたけれど、
眠れることなく1時間が過ぎた頃に起床。寝ることを諦めた。
それから、むかいのベッドで寝息をたてている静岡スタッフの高木くんを起こすことがないよう、1階へ降りてゆくことに…


(こちらの写真は昨年のものを使用しております)

1166バックパッカーズさんの入口はいって左手にあるDMスペースには、善光寺周辺、長野県全域、全国にあるゲストハウスのチラシが設置されています。

(ちゃっかりAC静岡フライヤーも設置してもらっていたり…)

昨年も感じたことですが、たくさん並ぶ様々なDMは雑然としているようでいて、整理が行き届いている。そして、ただそれだけではなく、このチラシの近くにはこんなものがあって、それを手にとると、傍には関連するような情報や親和性のある情報、そんな流れがあって…という編集者目線のようなものを感じていた。
そのことをゲストハウスのスタッフさんに話してみると、実はオーナーは元編集の人で…という話になり、やっぱりそうなんですねえ〜なんて平然を装っておりましたが、心の中で小さく…
いや、大きくガッツポーズ。
幸先の良い早朝、同宿していた京都の女性陣がやってきて、善光寺へ朝のお参りに行きました。

それから30分ほどたった頃、少しづつ我らがスタッフも起床。
意外?と思ったことは、東京スタッフの方が起床が早かったこと。
若い衆の静岡は、寝る子は育つということでしょうか…

朝食は、善光寺の仲見世通り的な場所のお土産屋さんへ。
芋の煮っころがし、山うどとなんとかの白和え、いろんな種類のおやきなどなどを買い出しに
行き、ゲストハウスにてモーニング。

10時過ぎ、1166バックパッカーズさんをチェックアウト。
お約束の記念写真後、車をとめてある駐車場で解散。(アディオス、静岡の皆)


ここで上記掲載の写真についてご説明を。
今回の東京・静岡スタッフは9名の参加。
前列右から2番目が私で、両手には華状態とも言いますか…(あはは)
けれど、どう見ても肩身がせまい思いを…そんな感じで写っていますね。
撮影時、外野から「なぐらさん、ここに入って!!」と言われましたが、そう言う割には、
両隣のお二方は全然スペースをあけてくれないし、かといって女性を押しのけて、
無理矢理入るのはどうかと思い、後ろに倒れないよう、かつ出来るだけ自然を装って、
たいして無い腹筋に力入れつつ5センチほど後ろにさがり、両肩をキュッとすぼめ…
結果こうなりました。
この時、自分の居場所をつくるのにとても必死でした。


静岡組と現地解散し向かった先は、安曇野にあります「シャロム・ヒュッテ」さん。
以前より気になっていた場所で、雑司ヶ谷の加藤さん推薦によって初めてお邪魔することに。
食事は植物性のものを中心とした数々をじっくりと楽しみ、いただきました。
食事をして、敷地内を散策。ブランコにのったり、緑をながめたり、気持ちの良い時間を過ごしました。


次なる目的地は同じく安曇野にあります「碌山美術館」さん。
これまたシャロム・ヒュッテと同様、加藤さん推薦。
そして、ここでも当たりは続くことに…


ええ〜この方は美術館の方ではなく当方のスタッフですね。彼女のむかう先にあるものは…


これ!!  奥行きのある景色に息をのみました。

今回、長野の二日間で個人的ベストワンをあげれば、この「碌山美術館」です。
美術館の敷地としてはそれほど大きな規模ではありませんが、個人美術館特有の空気とも云いましょうか、静謐な雰囲気と共にある、時間を経たからこそ生まれる濃密な時間。
そんなものをめいっぱい感じて過ごすことが出来ました。
季節が変われば、きっとこの景色も大きく変わるでしょうし、雪の苦手な私ですら、雪降る季節にこの景色を眺めることが出来たら、きっとドキドキがとまらないだろうな…そんなことを考えました。


碌山美術館を後にして、お次は蓼科にあります「ハーバルノート・シンプルズ」さん。


敷地内には様々なハーブやその他植物も植えられ、のんびりと過ごすことが出来る空間でした。

これで長野の旅もおしまい、あとは東京へすう〜っと帰るだけ…と思いきや、東京へむかう高速道路で何度も渋滞に巻き込まれ、眠気と戦いながら、妙な質問をかわしつつ、ようやっとのことで東京・池袋へ戻ってきました。


最後の最後は、スタッフとの解散前に、初日昼食のリベンジ!!とばかりにタイ料理屋さんへ。
タイ料理をよく知らない私は、様々な素材をじっくりかみしめ、食べなくてもいいと思われるスースーした食材を味わい咀嚼し、タイ料理好きなスタッフの感想を待ちつつ、やっぱこれは旨いんだな…と納得し、無事リベンジを果たせたことに満足。終わりよければ全て良し、ということで、気分よくスタッフを池袋駅まで送り届け、ようやく解散。

二日間も終わってみれば、よく充実していたもので、寝る前の一杯をかたむけつつ、とあるスタッフの言葉を思い出しました。

「静岡スタッフの皆とも、雑司ヶ谷の皆とも話せたし、本当に良かったです。
 こうやって集まって、またどこかに行きたいですね…。」

右に同じく、そう思って数年が過ぎました。

年に1度の貴重な時は、同じ屋根の下にいるのになかなか会えない家族と会うようなもの。
だからこそ、ちょっとした時間を、会話をすることを、皆で大事に出来たらと思います。

それではまた。





おとなの修学旅行:雑司ヶ谷編(前編)



今年も行ってきました。
クラフトフェアまつもと。

今年でなんと30周年記念だそうで、記念本も出ました。

30年という時間が、ひとりの生涯でどういう意味を持つのか?考えてみましたが、たかだか30と5年の私にはそんなこと分かる訳でもなく、本を通して夢想を繰り返すばかり。

なにはともあれ、30周年おめでとうございます。


長野行き。
当日朝は6時半に池袋にて待ち合わせ。
今回、東京と静岡併せて全部で9名の参加。

昨年よりも少ないものでしたが、まあそれはそれで、ふだん顔をあわせない両会場のスタッフが距離を縮めるには良い人数だと思います。

出発前に気になったことをおひとつ。

運転手の私のとなり、要するに助手席に座るのを誰にするか?ジャンケンをしている東京組スタッフ。
どうも、負けたら助手席に座るということになっているらしい。
それはそれで理解出来ますが、そうはいっても、ジャンケンをする度にあがる歓声を聞くこちらは…「う〜ん、微妙だ…」

途中渋滞に巻きこまれつつも、松本市内へ到着し、ちょっと遅れ気味の静岡組がやってくるまでに昼食をとろうということになり、カレー屋さんへ行ってみた。
以前より気になっていたお店だったが、インドカレーという割にはスパイシーさを感じることはなく、どちらかというと蕎麦屋さんのカレー丼のような、だしをあわせた優しいお味だった。
もっとガツンとパンチの効いたものを期待していただけに肩すかし…。




お昼頃、会場へ到着。静岡組とも合流し、自己紹介をして解散。

会場では見知った顔がちらほら出展していたので、挨拶がてらブースによってみて少し話を。

30年たった会場でも、特に搬入時に色々あるように、広大な会場を管理する大変さと云うものを感じた。とはいえ、広大故に、管理する側の原理原則の姿勢も問われるのだろうな…とも。

クラフトフェアまつもとの特徴といえば、その規模であるように思われるが、本質はそうじゃなく、広大な会場で各々出展者の方々が自由度の高いブースを作れることの様な気がする。
それから、会場の背景としてある、古くから残された建物があってこその会場の景色。




規模は数字に置き換えられ、数字の多寡を論じることは、クラフトのつくり手と相性が悪いように思う。勿論、数字は大切なことではあるけれども、つくり手の本質からは離れてゆく気がするからなおさら…




昨年も出展していて気になった、鍛鉄?をしてる出展者さんたちの様子をじっと眺めていた。
パフォーマンス的な要素、エンタメ性が強いとしても、実際に手を動かし、炎の前で作業をしている方々の表情は真剣そのもの。いくら見ていても飽きることはなく、A&C静岡の会場にもいつか出展してもらいたい…そんな風に思いました。


その後、松本市内を後にして宿泊先の長野・善光寺のゲストハウスへ。




昨年同様「1166バックパッカーズ」さんでお世話になりました。

宿の雰囲気、街並がとても落ち着きます。

夕飯は夜の街の雰囲気がむんむんの通りを抜けた所にある、いかにも地元な焼肉屋さんにて。
七輪の炭焼き、そして網で肉を焼くというオールドスタイルが好みで、価格を抑えた良質なお肉をがんがんたいらげ、ビールもすいすい進む。ちょっと落ち着こうか…と思い、スープやらクッパから頼もうか思ったら、その類いはないらしい。ほぼ肉しかないハードコアな姿勢がまたいいな、と思いました。(女性陣はどうだったろうか?はともかく…)

夕飯後、宿に戻りそそくさとシャワーを浴びることに。

シャワーを浴びて、いやあ〜やっと一日が終わったぜ…と思い、LDK的なスペースで寛ごうと思っていたら、同宿していた先客の女性陣と静岡スタッフの高木くんが話をしていた。

さすが、コミュニケーション上手の高木くん。
なぜああもしっかりとしているのか、ほんとうに不思議だ。
という訳で、彼にあやかり私も話に加わりました。

その後、近所の銭湯でひとっ風呂あびてきたスタッフ達も戻ってきて、本日手に入れたものを見せろ、というので自慢げにお披露目会しつつ、夜も更けてゆきました。




続きは、また明日以降に。

それではまた。






長野へ(5月24日・25日)


本日、明日と長野へ行って参ります。

今年は行かないかも…と思っていた場所に、まず行きます。
そしてこの本の対談に出てます。私が…
よろしければご覧下さい。




なにはともあれ、毎年恒例のおとなの修学旅行。
それは、東京と静岡のスタッフが集まる二日間は貴重な時間ですよ。
(昨年は「こんな」clicks!!でした)

それではまた。

※5月24日・25日は事務局不在となります。
 メールの対応は26日より行います。


*6月手創り市*
 開催日:6月15日
 申込〆切:5月14日消印まで有効
 出展者発表:5月21日





meets brooch 2014 撮影 その2


仕事の合間合間の珈琲はちょっとした息抜き。淹れる行為がさらにリセット効果。


(meets brooch 2014 撮影 その1は「こちら」clicks!!をどうぞ)


昨日はmeets brooch参加作家さんの作品撮影。
ふだん気分散漫な私も、この時ばかりは一点集中。
息もつかせぬ、というより、息することを忘れてしまうこともままあったり。

撮影の際には、音楽を大音量でかけている。
それは周囲の人為的な音がすごく気になるから。と我ながら分析している。

最近よくかけているのは高木正勝さんの音楽が中心。
ピアノ曲は激しければ激しいほどに静かになれる。

ま、そんなことはどうでもよくて、ひとまずmeetsの撮影も終わりました。
ほっとひと息。ひと安心。

20140523-5.jpg

モノの感触は手にとってみないとわからず、感触がともなって初めて色というモノに実感が
持てるのでは?と、自分でもよくわからないことを考えつつ、撮影。

20140523-2.jpg

ふざけているわけではなく、真剣にやってます…

20140523-3.jpg

かわいいものが好きですか?と職場で聞かれたことを思い出す。
なんでもかわいいのひと言で片すのは嫌だね。と答えたら嫌な顔された。
ということも併せて思い出す…

20140523-4.jpg

飛べそうじゃないですか? 青白い光が浮力のもと(?)。
飛べないブタはただのブタ。
あのセリフってかなりの無茶ぶり。
と、何千何万のブタが言ってる。かもしれません…



meets brooch 出展者の紹介はまた後日。
昨年よりもパワーアップしたmeets broochをご期待ください!!


meets brooch 2014
 開催日:7月下旬
 主催:&SCENE手創り市
 企画:&SCENEおおば・はしもと
 illust&design:ゆもとかなえ


ここまでご覧頂き有り難う御座いました。それではまた。

※5月24日・25日は事務局不在となります。
 メールのお問い合わせは26日よりご返信致します。





meets brooch 2014 撮影 その1


2014年の meets brooch は、昨年同様7月に開催。
meetsチームも昨年同様、&SCENEのおおば・はしもとペアと絵描きの湯本さんがADを担当。
さて私は?
壁面をつくったり、会場の担当者と連絡をとったり、作家さんから預かった作品を撮影したりと、主に下働きを担当。
そんな訳で昨日からの後半戦の撮影をしております。


そう、昨日は確かに雨でした…


参加作家さんからのお手紙と一緒にこんなものが。
この刺繍にはなにか暗号が隠されていて、なんと読むのか?考えてみたものの思いつかず…


夜空のむこうは海のようでした…


撮影をする私の役得は、おそらく出品するであろう作品を誰よりも早く見れること。
箱をあけてドキッとすることもしばしば…


はじめて参加して下さる作家さんのブローチはサクマドロップのようでした…


作品そのものじゃないのに、これが欲しいと思いました。笑みがこぼれました…


meets brooch 出展者の紹介はまた後日。
昨年よりもパワーアップしたmeets broochをご期待ください!!


meets brooch 2014
 開催日:7月下旬
 主催:&SCENE手創り市
 企画:&SCENEおおば・はしもと
 illust&design:ゆもとかなえ







5月19日


ここ最近、事務局の窓を照らす光が強いように感じます。
夏はすぐそこにやってきたということでしょうか…
夕方になると出かけたくなるのはなぜでしょうか…
今年は精養軒と自由学園明日館のビアガーデンに必ず行きたい。


今週末は東京・静岡スタッフが長野で集まる二日間となります。

初日はクラフトフェアまつもとにお邪魔して、その日のうちに善光寺のお宿へ。
二日目は自由行動でふらふらと。
個人的に、一番の楽しみは皆でとる夕飯。

あっという間の二日間ですが、気持ちよく過ごせたらなと。


ご報告が御座います。


クラフトフェアまつもと30周年記念書籍

「ウォーキング・ウィズ・クラフト」のとある対談に出ました。


先輩方との数時間は予想以上に楽しく、年齢の差、スタンスの違いなどは関係なく、
知らないことや考えたこともないような話を聞けたことが何よりでした。

改めてこのことについて書きたいと思いますが、それはまた別の機会に。

それではまた。


*6月手創り市*
 開催日:6月15日
 申込〆切:5月14日消印まで有効
 出展者発表:5月21日





透明なザリガニ / うえおかゆうじ



小さな頃、たまたま一人で虫取りをしていた時、脱皮したばかりのザリガニを見たことがある。

うす暗い高架下にあるコンクリートの溜め池は、僕と友人が知るザリガニの穴場だ。

四角くつくられた溜め池は、深さが2メートルくらいあった。

水は澄んでいるが極度に冷たい。

その縁に立つと、水面から漂う冷気と、水の深さに、いつも鳥肌が立ったものだ。

だからその日、一人でこの場所に行くのを少し悩んだ。

だけどまだ何も捕まえてなかったから、曇り空のした、その高架下に向った。


そこには、透明に近い色をした一匹のザリガニがいた。

初めて見る色のザリガニだ。

ザリガニは、溜め池の縁に身を寄せ、じっと何かを待つように動かない。

普通、ここまで近くに人が寄れば、素早く逃げるはず。何故動かない?

ザリガニを捕まえようと僕は網を伸ばす。

すると、伸ばした網の縁(針金)がザリガニの肌にズブリとめり込んだのだった。

それでもザリガニは動かない。

僕はひどい罪悪感に襲われた。

胴体に大きな凹みが出来たにも関わらず、ただじっとしている透明なザリガニが怖くなって、

すぐにその場を後にした。

そして思い付く。そうか、あのザリガニは脱皮したばかりなのだと。

同時に僕は知る。脱皮後のザリガニは、透明で柔らかい身体をしていること。

そして身体がある程度硬まるまで、じっとしたままでいることを。

 

手創り市卒業は、僕の転機だ。

そう言った意味では、今の僕は、まだ脱皮したばかりのザリガニのようなものかもしれない。

一回り大きな身体になるために、僕は手創り市という殻から出た。

そしてこれから先が、透明に近い柔らかな身体が、徐々に色付きはじめる――殻が硬くなる――

時期なのだ。


脱皮は成長のための重要なプロセスだ。

脱皮したばかりの、その軟弱な身体を守りつつ、一回り大きな硬い身体を僕は手に入れること

が出来るだろうか?

たくさんの網が僕を捕まえようとするかもしれない。

網の衝撃で、身体が凹むこともあるかもしれない。

しかし、たとえ身体がデコボコになったとしても、僕は決して後ろを振り返らないだろう。

それは、毎月・隔月・半年ごと、そして一年に一度行われる、各手創り市に出展する作家さん

たちが、――個人差はあれど――常に変わり続けているかのように僕には映ったから。

それをサポートする仲間たちが、確実に、変わり続けているのを見たから。


変化し続ける限り、道は途絶えない。

それが手創り市で学んだ、ひとつの考え方である。

そして僕はその考え方を、これからも大切にしたい。

そういった信念のようなものを、言葉ではなく行動で伝えてくれた皆さんに感謝したい。

脱皮したばかりのザリガニは、透明で柔らかいからこそ、自分の信じることを懸命に念じ、

それを硬い殻へと変えるのだから。

誰かにデコボコにされても構わない。

僕は透明な身体のまま、殻が硬くなるのも待たず、この流れに乗り動きはじめます。

そしてまた、硬い身体を手に入れたなら、再び脱皮を繰り返すのです。

ありがとうございました。


うえおかゆうじ(手創り市ライター・&SCENE手創り市スタッフ) 

http://d.hatena.ne.jp/macromoai/




彼を送り出す言葉が見つからない。

さよならじゃなくて、おつかれさま… とも違う。

それじゃまた。 名倉



手創り市









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