パーツをつかった作品出品について。


先日の規約改定、「器の出品」のお知らせをして以降、たくさんの方にご覧いただき、幾つかのご意見をちょうだいしました。

届いた意見のなかには、アクセサリーなど、一部既製のパーツを用いて作品を制作する方からの問い合せもありましたので、ここで改めて手創り市としての考え方をお伝え致します。
ただし、あくまで考え方を紹介することであり、ルールを設けるような話ではありませんので予めご承知下さい。




パーツをつかった作品出品について。

結論から申し上げますと、「既製品をつかって作品としてつくられたものを出品できない。」というルールをつくることは御座いません。
作品にまつわるすべてのパーツ(素材)を手作りで…という原理主義的なことを求めることは、まず現実的ではないこと。
仮にパーツを組み合わせていようとも、アイデアひとつ、提案の仕方ひとつで、作品そのもの、その「周辺」までよりよく昇華できると考えるからです。

「周辺」について。

作品だけ良ければオッケー。それはそれでひとつの答えだとは思いますが、長く作家として続ける上で、それでは不足すると思いますし、お客さんが見ているのは、作品と、作品をとりまく景色のようなものだと考えます。
景色のなかには、ショップカード(名刺?)や什器(大小さまざま)、販売時に梱包される作品を収納する箱なども、当然含まれます。
よって、景色とは作家にとっての世界観であり、作品と共に伝わる付加価値のようなものだと考えます。

世界観そのものに直接的な対価は生まれないかもしれません。
けれど、世界観を表現し評価してもらえることは、つかい手にとって、作品と作家がしっかりと繋がっていることを表しているとであり、それは作家にとっても喜びではないでしょうか?

作品は具体的なもの。
世界観は抽象的なもの。
双方をつくること、かんじること。
そのことへの了解があってはじめて
つくり手とつかい手が共有できる
幸せの形があるような気がしています。



以上、パーツをつかった作品出品について、でした。

ここまでご覧頂き有り難う御座います。

ご意見ご感想は下記メールまでお気軽にどうぞ。

名倉哲

・・・

【次回開催】

開催日:3月20日(日)

申込期間:2月24日消印まで有効

出展者発表:3月2日





【本日開催。】2月28日・&SCENE手創り市開催!!



 
2月28日。

本日は千駄木・養源寺での「&SCENE手創り市」開催日となります。
谷根千散歩がてらぜひともご来場下さい!

ちなみに4月の&SCENEはこんな企画エリアがたちますよ。
期待大!






【 植 物 園 】 企画に出展していただける作家さんを募集します!

春は「植 物 園」をテーマに企画エリアを作ります。 

一歩踏み入ればそこは別世界。

ワクワクの植物園。 

&SCENEで植物探検しませんか。 

はじめて見る植物が見つかるかも!? 

たくさんのお申し込みお待ちしています☆

 
開催日 2016年4月24日(日) 9:00〜16:00
申込期間 2月28日〜3月17日必着
申込方法 申込書に必要事項記載、写真添付の上、空いている箇所に「植物園出展希望」と明記ください。
募集内容 例えば、植物を使ったリース、植物モチーフのアクセサリー、植物柄のもの、ドライフルーツのお菓子などなど。 
植物にまつわる作品を募集しています。
区画 1ブース(1.8×1.8m) 出展料 3,000円
注意事項
  • ・必要な什器はすべて出展者様でご用意ください。 
     貸し出しはございません。
  • ・駐車場はございません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
  • ・お寺近隣へ車を仮留めしての荷物の搬入は禁止です。 
    (ご家族の送迎、タクシーでお越しの場合も同様です。) 
     恐れ入りますが、コインパーキングよりお運びください。

ご不明点ございましたら、 info@andscene.jp までお問い合わせください。 

*企画エリア「植物園」以外の通常のご参加お申し込みも受け付けております*

 &SCENE手創り市 
担当 秋田 




【規約改定】器の出品について。



2016年2月27日。

3月開催時より以下の規約が新たに適用されますのでご確認下さい。

手創り市のすべての会場では、
陶磁・木工・ガラス・金工など器やカトラリーは
すべて器づくり(ベース)をご自身で制作していることを
出展においての原則と致します。


ただし、特約として以下の例があげられます。

既製品のガラス(生地)に切子加工(削って模様を刻み作品化)やサンドブラスト加工を施したものを出品する場合には、口頭の説明のみならず、ブース内の見やすい位置に、ガラス自体は既製品のものを使用していること、それを生地と呼んでいること、生地を原材料として捉えていること。そういった点を明確に記した紙面をご提示ください。


特例についてもう少し。

江戸切子に限らず切子というものは、生地を削って模様を刻み作品にすることを古くから続けられています。いわば伝統的な手法、生業の形態とも言え、古きを知り守ることも、ものづくりにおいて大切なことだと考えます。

以上の新たな規約は、これまで敢えて明言してこなかったものでした。
ご理解ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。


もう少しお付き合い頂けますか?


先日、ご来場者の方よりお問い合わせを頂きました。

その内容はおおよそ以下のようなものでした。


「購入した器は、既製品に加工を施したものだと思われる。

 特にそういった説明を受けておらず、

 器は器として当たり前にようにつくっていると思っていたのでがっかりした。

 手創り市では、既製品に加工を施しただけで作品として認められるのか?

 事務局としての意見を聞かせて頂きたい。」



 
手創り市という場は、たくさんの作家とご来場者によって支えられています。

会場をつくる運営者としては、ルールはなるべく簡潔に、複雑にせず、細分化され過ぎないような方法をとってゆきたいと考えております。

とはいえ、長く続き、価値観の違う多くの方々が行き交うプラットフォームのような場では、その都度、ちいさな綻びのようなものが見えてきます。

大切なことは、会場を利用するつくり手とつかい手が、作品を介して理解の齟齬やすれ違いが出来る限り生まれないようにすること。

これからも必要に応じて、新たな規約を設ける必要があれば、慎重に検討しつつ加えてゆこうと思っております。

最後に。
新たな規約を設ける際には、参加作家の皆さまにもご意見等お聞かせねがえることもあるかと思います。その際には、作家としての知識や見解を教えて頂けたら。ご協力ください。

ここまでご覧頂きありがとうござました。

手創り市
名倉哲

※ご意見ご感想は下記メールまでお気軽にどうぞ。


twitter





2月23日





手創り市ってなんだろう?
2月の開催後、考えさせられた数日。

個人のものづくりってなんだろう?に答えはない。
というより、個々の内側に「これです」というものを持っているべきことで、すこしづつ考え方もアプローチの仕方も違うことに多様性を認める要素がある。
多様性。この言葉は当たり前すぎてなるたけ使いたくもないけれど、その言葉自体があらゆる免罪符にならないか?時々不安を感じることもある。
つくるものと、その過程の真心。それだけは他人が立ち入ることの出来ないもので、敢えて見せなくてもいいものだからこそ大切にしてもらいたい。

手創り市ってなんだろう?
いつも思うのは、各会場の看板は一緒でも、内容も違えば、出展者の様子も違って、まずなにより運営に携わるスタッフが違う。ひとつひとつのおおまかなコンセプトはあっても、そのひとつひとつでさえ、がちがちに固めるつもりはない。

気づけばあったね。たようせい。
その程度の心持ちでありたいと願う。


さてさて本日より数日は静岡入り。
jewelry&chocolateの引き上げと、地元の美術館へ訪れたり、とある街の公園にて打ち合わせがあったり、どうでもいい用事のひとつに、父親と一緒にとんかつを食べに行くという用事もあったり…なにより楽しみなのは、たまった本をバスの中で読むこと。

最後に。



2月28日は千駄木にある養源寺さんにて「&SCENE手創り市」が開催されます。
今回より本屋さんの出展もあり、今年の&SCENEは毎回変化してゆく会場になるのかな?と。
谷根千界隈のお散歩がてらご来場下さいね。

それではまた。

名倉

・・・

【次回開催】

開催日:3月20日(日)

申込期間:2月24日消印まで有効

出展者発表:3月2日





【閉幕。】2月21日開催・まとめ

2月21日の雑司ヶ谷手創り市は天候にもめぐまれ無事開催することが出来ました。


次回開催は3月20日。

お申し込み期間は2月24日消印までが有効となります。

ご応募をお待ちしております。





鬼子母神・大鳥神社、2会場同時開催。
両会場併せて、約200ブースが並びます。


*2月の、はじめまして。その1*clicks!!
*2月の、はじめまして。その2*clicks!!

ほか、
3月20日開催の「春と、桜と、手創り市。」、
4月開催の「はるのパン祭り」のチラシを配布致します。
ぜひともお手にとってご覧ください!!


・・・





【春と、桜と、手創り市。】(2016年3月開催)


草木が芽吹いて桜が咲いて…
新しい一年が始まる春。

いつもより、明るい服で出かけよう。
鞄のなかに、桜のお菓子を忍ばせて…。

春と、桜と、手創り市。

ひとあし早く
手創り市の春を楽しみましょ。

春らしい服や、ストールが集まります。

「洋服はちゃんと試着したい…」
ご安心を。試着室もあるんです。

新しい服に身を包み、気持ち新たな春に…


桜のお菓子でお花見気分。

たくさんの桜のお菓子が集まります。


「会期」

2016年3月20日(雨天中止)
鬼子母神会場にて開催

「出展数」

・食品部門「はるに、桜と。」は計15店舗の出展を予定。

・一般部門「はるの、装い。」は計10店舗の出展を予定。

「公募について」

・食品部門はすべてのジャンルで公募を実施。

・一般部門は衣服やストール、靴下など、
  身体に直接身につける作品を公募の対象としております。

3月の食品申込み。鬼子母神会場は本企画の公募のみとなります。

本企画以外の食品申込みは、大鳥神社出展の振り分けとなります。ご了承下さい。


「出展料」
1ブース(1.8m×1.8m)3000円
※パラソルの使用は可能。テントの使用不可。
※必要な什器はすべてご準備下さい。貸し出しは御座いません。
※2作家のシェアの出展は本企画では不可とさせていただきます。
※2ブースの使用は本企画では不可とさせていただきます。

「お申し込み方法」
通常のお申し込み書の出展内容の欄に、
「春と、桜と、手創り市。」とご記入下さい。
また、同欄には、出品する商品についての出来る限りの詳細を記載して下さい。
※お申し込み期間は2016年2月21日〜2月24日消印までとなります。


「開催までの流れ」


2月20日〜2月24日 申込期間

2月27日 選考会

 

『作家紹介の情報をお送り頂きます。』


選考会後、一般部門・食品部門共に、

「春と、桜と、手創り市。」出展者紹介の情報請求のメールをご案内致します。


お送り頂く情報は以下4点となります。


・作家名

・URL(SNS可)

・コメント(自己紹介から出品作品まで、120文字まで)

・作品画像(『春と、桜と、手創り市。』出品の画像を2点まで。1点使用致します。)

※締切は3月6日までと致します。


なお、上記につきましては選考会後、担当スタッフより改めてご案内致します。


3月2日 出展者発表

3月10日より(予定)

「春と、桜と、手創り市。」出展者紹介を実施。

3月20日 開催

・・・・・

「春と、桜と、手創り市。」についてのお問い合わせは、
メールinfo@tezukuriichi.com宛て、担当スタッフ栗原までお気軽にご連絡下さい。


担当スタッフ

栗原






2月19日




歌を忘れたカナリアは 象牙の舟に銀のかい

月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す


…とある詩の一節。


先日、you tubeにて和菓子職人のドキュメントを見ました。
菓子づくりに格闘している姿と、
創作菓子を思い描いている時の違いに本当を見た気がしました。

例えばそれは、Aという目的にむかって創作するのに、
ただAを考えるだけじゃなく、もっと違う次元のものを想像し、
そこから自分の中に落としこみ着地させるというもの。

当たり前といえば当たり前のことかもしれません。
けれど、想像は単なるイメージする作業だけではなく、
徹底された和菓子づくりの基礎が裏付けされて飛翔することができる。

そこに本当を感じました。


週末21日は雑司ヶ谷手創り市の開催日。
2月は会場の一部に霜がおりるため、立ち入り禁止の場所も御座います。
足もとに注意して会場をお楽しみ頂ければ幸いです。


それではまた。





2月18日 パンと撮影。



はるのパン祭り開催にむけて撮影を進めている。
(実際にはすでに終わっている…)

今回、担当スタッフからの要望は、春らしく。
とてもざっくり。
あれこれ指図されるよりは、
ざっくり投げてもらった方がやりやすくもあり、
こちらの解釈で通すからいいんだけれど…

で、上記の写真。
春らしいか?と問われれば、まるで春っぽくない。
なんせカメラはコンパクト、余計な機材はもたないし、
カメラも半分壊れていてもかまわない。
写真撮るのは好きだけど、カメラマンじゃないし努力はしたくない…。
という、開き直りをもってやっている私なりの春を解釈。

もちろん上の背景黒では進めらんないけれど、
まずはそこからスタートしてみた。
なぜって?それは、求められていることを受け入れる前の儀式のようなもの。
端的に云えば、自己満足的な遠回り。




話はかわり、トースト部

今年は出展する店舗さんの食パンをセレクトして、食パンの食べ比べを実施する。
撮影をしながら、そのことをイメージしつつ食べ比べをしてみた。
実食して感じたことは、想像していた通りに進めると量が多過ぎるし、
トーストの時間がかかり過ぎるということ。
そのあたり、担当スタッフと協議の必要あり。そう感じた。

最後に。

週末の手創り市では「春と、桜と、手創り市。」のDMを配布致します。
ぜひぜひもらっていってくださいね。

そっして、パン祭りも間にあいました〜
表面はなかなかイケテマス。裏面は四苦八苦。
手にとって、悪くはないな…と感じたら是非もらってください。
ご家族、恋人、友人、先輩後輩、近所のコンビニの店員さん、
などなど顔見知りにも是非ぷらす一枚を。




2月17日




今回のジュエリー&チョコレートをやってみて、改めてわかったこと。

工芸的な視点でなく受け入れやすさでもなく、
突き詰めたいことは、表現の部分。
ジュエリーも、チョコレートも、
よりコンテンポラリーな視点で
表現することの意識が問われてきているように感じた。

今すぐどうにか出来ることではないし、
もっと自分が見て感じなければいけないことがある。
企画者としてそのことを受け入れ咀嚼しながら、まずは今回を終えよう。

名倉






2月15日



週末は大阪・和歌山方面へ出張。
メインは大阪でのちょっとした展示会の現場確認と、現地でのこれからについて。


「Hello , Spring !」 は2月16日までとなります。


大阪での諸用も済んで和歌山へ。
初めて訪れる和歌山という場所。
知ってることといえば、蜜柑や南高梅、
それからところによってはイルカを食べるということくらい。
海も山も近くて太平洋側となれば、うちの田舎と似たようなもの。
けれど、それはどうも違ったようだ。

和歌山は北と南ではだいぶ変わるようで、
私が訪れたのはどちらかというと北の方。

和歌山駅に到着し、むかう先の主の指示に従って電車を乗り換えると、どうもおかしい。
遠くからやってくる電車は猫だったり苺だったりと、なんだか忙しい。
正直なところ、いい年こいてこれに乗るのか…とは思いはしたけれど、電車はこれしかないし、歩いていく訳にはないので仕方なく乗ってみた。





乗ってみて感じたことは、車内に漂う雰囲気はまるでおばあちゃんちのよう。
座布団があったり、ちょっとした棚があったり、それはそれはファニー。
すげえよ、タマ電…とか思いつつあたりを見回していると、小学生が乗り込んできた。
乗り込んできた小学生曰く、「お前、日本で一番遠くはどこに行ったことある?」である。
小学生らしい会話。彼はこう答えた。「俺は沖縄だよ。」がん見してしまった。

和歌山駅から20分ほど行った駅でおり、主の旦那が迎えにきた。
彼に地元の神社に連れて行ってもらい、それから主の待つコーヒーショップへ到着。


お店の名前は「THE Roasters」
主は珈琲焙煎師の嫁。というよりも昔ロジのスタッフ。
旦那は店舗デザインなどをてがけている、お店のオーナー。
店に入った瞬間からいい雰囲気ただようのがわかり、
二人の明るい人柄が手にとるように感じられた。
豆を買おうとすると、スッと珈琲が差し出され、
カウンターに座り、近所のおっさん(常連さん)と東京&関西ネタ。
そんな様子を見て、「ああ、お店は地元にしっかりと根付いてる」と感じて嬉しかった。
閉店後、旦那と嫁とスタッフさんを伴ない和歌山市の中心地のお店へ食事に。
旨い肴に酒をぽんぽん注文する姿に驚きつつ、遅れちゃならねえ、と少しだけ注文。
良い(酔い)時間でした。
その後、旦那の実家に宿泊ということで、むかう先は実家。
他人の実家なんて滅多に行かないので少し緊張。
着いてみれば皆さん就寝後ということもあり、ほっとした。
そこから先は珈琲焙煎師の嫁と延々と酒酌み交しつ話を。
今となっては何を話していたのか覚えてない。それはいつものこと。
とはいえ、東京から福島へ移り、さらに和歌山へ移ってお店をつくり、
たくましく生きてる姿を見て感じ入るものがあった。
それについてはまた今度。

さてさて今週末は手創り市
どうぞ宜しくお願い致します。

それではまた。

名倉

・・・









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